浮気・不倫の慰謝料請求など不倫に強い弁護士の探し方を紹介
この記事を読んでくださっている方の中には、不倫問題でお悩みで、不倫に強い弁護士を探したいけれど、どうやって探せばいいかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、不倫されて慰謝料を請求するのに弁護士をつけたいけれど、どのような弁護士が慰謝料問題に強いのかわからず、決めかねている方もいるかもしれません。
不倫問題を弁護士に相談する際は、その問題に精通した弁護士、信頼できる弁護士、明瞭会計で安心できる弁護士に相談したいものです。そこで今回は、不倫や浮気で慰謝料問題を相談する際に、不倫に強い弁護士の探し方をご紹介したいと思います。
弁護士に不倫問題を相談するべきケースとは
皆さんの中には、不倫問題で悩んでいるけれど、そもそもご自分のケースで弁護士に相談すべきかお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。不倫問題は、「民事事件」といって、もし裁判になったとしても弁護士を付けず、自分で訴えることができる類型です。
しかし、早期に適切な解決方法を導くために、次のような方ケースは弁護士に操舵することをお勧めします。
(1)夫や妻に不倫をされた方
- 夫や妻が不倫していて、離婚したいケース
- 夫や妻が不倫していて、不倫相手にも慰謝料請求したいケース
- 夫や妻の不倫問題を示談で解決したいケース
- 夫や妻が不倫をしたけれど、子どもがいて親権や養育費に悩んでいるケース
- 自分で慰謝料を請求したけれど、不倫した当事者が応じないケース
(2)既婚者と不倫した方
- 不倫がばれて相手の配偶者から慰謝料を請求されたケース
- 不倫慰謝料を請求されたが、減額を相談したいケース
- 不倫相手の子供を妊娠したケース
- 既婚者と知らずに交際し婚約していたケース
不倫に強い弁護士を探す5つの方法
不倫に強い弁護士の探し方は一つではありません。ここでは、5つの方法をご紹介します。それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自分に合った方法で探してみてください。
(1)知人に紹介してもらう
周りに、不倫問題ですでに弁護士に相談した人がいれば、その弁護士を紹介してもらう方法です。メリットは、その弁護士の人柄や弁護士費用などの情報が分かったうえで相談できること、その弁護士がすでに不倫問題の経験があることなどです。デメリットとしては、ご自身が不倫問題を抱えていることを、紹介した知人に知られてしまうことです。
なお、弁護士には弁護士法で定められた守秘義務があるので、ご自身の相談内容が、紹介者だからと言って他人に漏れることはないので安心してください。
(2)法テラスを利用する
法テラスというのは、国が各都道府県に設置している法律の相談の窓口のことです。法テラスは、各都道府県の県庁所在地には必ずあり、その他の大きな都市にも開設されている場合もあります。
経済的に厳しい人は無料で相談できること、公的な相談機関で各都道府県の弁護士会が相談に対応しているので、安心感があること、幅広い相談内容に対応していることなどがメリットです。デメリットとしては、弁護士会の弁護士が順番に相談に対応しているために、弁護士を選べないこと、ご自分の相談に対応した弁護士が不倫問題に強いとは限らないことが挙げられます。
(3)電話帳で探す
電話帳の「弁護士」欄には、そのエリアの弁護士が五十音順に掲載されています。
電話帳で探すメリットとしては、お住まいのエリアの弁護士を見つけやすいこと、電話帳に広告を出す際は審査があるので、掲載があれば確かな実体があるといえること、ネット環境がなくても探せることなどがあります。デメリットとしては、広告を出している弁護士は限られるので、その中で不倫に強い弁護士は数が少なくなること、最近は電話帳を自宅においていない人が多いことなどが考えられます。
(4)ネットで検索する
ネットで検索して弁護士を探す方法は、近年もっともメジャーな方法です。ご自身で検索窓に入力したり、関連項目を調べているときに表示される広告バナーからホームページを見た方もいるのではないでしょうか。
ネットで弁護士を検索するメリットとしては、検索次第でご自身のニーズにあった弁護士を探せること、多くの弁護士がホームページを作っているので比較検討しやすいことなどがあります。デメリットとしては、ホームページが多く逆に見つけにくいこと、サイトの露出を高めるために様々なキーワードで表示されるように工夫されているので、せっかく見つけても事務所が遠い、他の分野が専門である可能性などがあります。
(5)ポータルサイトで探す
ポータルサイトとは、様々なホームページの入り口となるようなサイトのことをいいます。Yahoo!などの総合ポータルサイトも含まれますが、ここでは特定の分野に特化した専門ポータルサイトで探す方法を指します。
ポータルサイトで不倫に強い弁護士を探すメリットとしては、ポータルサイトにはいろいろな弁護士の情報がまとめられており、専門性や都道府県から探せるので、ニーズに合った弁護士を探しやすいこと、不倫を専門とする弁護士の中で比較検討が容易なことがあります。デメリットとしては、ポータルサイトの情報も膨大なので、その中で探すのが大変な場合もあることが考えられます。
不倫に強い弁護士を選ぶ際のチェックポイントとは
(1)ネットで不倫に強い弁護士を探す際のポイント
ネットには膨大な情報があふれています。ネットで弁護士を探す際は、ご自分のニーズに適うような検索をすることが最初のポイントです。
「不倫」「弁護士」「相談」「慰謝料」「離婚」「お住まいの地域」など、ご自身が何を知りたいのか、どんな弁護士に相談したいのか、検索キーワードで絞り込んでいくことで、不倫に強い弁護士が見つけやすくなります。
(2)不倫問題に関する知識と経験が豊富であること
不倫に強い弁護士を探す際は、ホームページに不倫問題の解説がされているか、取扱い実績が掲載されているかなど、不倫問題に関する知識と経験が豊富なことを確認しましょう。
法テラスなどの相談窓口を利用するときは、最初の法律相談で不倫問題に関する質問に的確に答えてくれるか、しっかり確認してください。法テラスの弁護士も、ホームページを持っていることは多いので、帰ってからサイトで確認するのも方法です。
(3)費用が明示されていること
実際に不倫問題を弁護士に依頼する際は、費用がかかります。着手金、成功報酬、日当などの弁護士費用がどのくらいかかるのか、ホームページにきちんと記載してある弁護士が安心です。実際にどのくらい費用がかかるかはケースによって変わるので、法律相談の際に、見積もりを出してもらうとよいでしょう。
(4)弁護士との相性がいいこと
弁護士に依頼して最良の結果を得るためには、弁護士と信頼関係を結べることが重要です。そのためには、依頼者と弁護士との相性がいいことは必須の条件です。解決に向けた交渉や、裁判での争い方の方針は、弁護士によって異なるので、考え方がご自身とあうかどうか、夫婦の問題を信頼して話せる相手かどうか、きちんと見極めて選んでください。
いくら不倫に強い弁護士でも、事実を隠されていたのでは、成功に向けた活動はできません。信頼ができ、相性がいい弁護士が見つかった場合は、事実を隠さずに伝えましょう。
信用できる不倫に強い弁護士の見分け方は?
弁護士も医者と同じで、得意分野があります。腹痛で困っているときに、眼科医に行く人はいないでしょう。弁護士も、不倫問題に強い弁護士、刑事事件に強い弁護士、企業法務に強い弁護士など、専門分野や得意分野があります。
信用できる不倫に強い弁護士を見分けるためには、そういった得意分野があること、上記でお話したチェックポイントを踏まえた上で、以下の点も検討してみてください。
(1)弁護士会にきちんと登録していること
当然ですが、弁護士は日本弁護士会と各都道府県の弁護士会に登録していなければ活動できません。弁護士名や法律事務所名は日弁連のホームページ(ひまわりサーチ)で検索できるので、併せて確認しておくと安心です。
(2)問題のある内容で懲戒を受けていないこと
弁護士に倫理違反があると、弁護士会から懲戒処分を受けることがあります。懲戒の内容は様々ですが、中には裁判の期日を何度も忘れて依頼者に迷惑をかけたとか、依頼者の情報を漏らしたとか、預かったお金を横領したというケースもあります。心配な場合は、「自由と正義」という書籍やネットで探してみるとよいでしょう。しかし、中には弁護士業界の中でも不当に厳しいのではないかという懲戒処分のケースもあるので、懲戒の有無だけでなく、内容も確認して依頼を検討してください。
(3)話をきちんと聞いてくれること
登録や懲戒処分を受けていないことも重要ですが、その弁護士がきちんと話を聞いてくれるか、親身になってくれるか、プロとして対応してくれるかが、依頼する上では最も重要です。無料の法律相談を行っている事務所や弁護士も多いので、直接弁護士の対応を確認したうえで依頼を検討しましょう。
不倫問題を弁護士に依頼した場合にできることとは
(1)不倫慰謝料を請求したい場合
不倫をした夫や妻とその不倫相手に慰謝料を請求したい場合、弁護士に依頼すれば、代わりに慰謝料を請求する交渉をしてもらうことができます。具体的には、口頭での交渉、文書での請求を行い、相手が応じない場合には、家庭裁判所の調停、裁判と段階を踏んで慰謝料を請求していきます。
口頭や文書の送付による交渉段階から、弁護士名で行うことで相手に本気度が伝わり早期解決が望めます。調停や裁判になった場合は、弁護士に代わりに裁判所に提出する書類の作成も依頼できますし、代わりに出廷してもらうこともできるので、ご自身の負担を大きく減らすことが可能です。
(2)離婚したい場合
配偶者の不倫問題が発覚した際、怒りにまかせて離婚届を即提出するのは適切ではありません。離婚する際は、夫婦が結婚期間中に築いた財産を分ける財産分与や、年金の納付記録を分け合う年金分割、不倫慰謝料や、子どもがいる場合には親権の指定から養育費の支払になど、お金に関することだけでも多くを決めなければいけません。
弁護士に依頼すれば、これらの問題を代わって交渉してもらえますし、複雑な計算が必要な財産分与や年金分割の手続きも任せることができます。話し合いで合意できなかった場合に裁判所の手続きを利用する場合にも、慰謝料請求と同様に手続きや出廷を代わりに任せることが可能です。
(3)不倫慰謝料を請求された場合
不倫をした側が、弁護士に頼むことで最も助けになるケースは、慰謝料を請求された場合でしょう。不相当に高額な慰謝料を請求された場合、夫婦関係が破綻しているのに慰謝料を請求された場合などは、慰謝料の減額を交渉することができます。また、そもそも相手が既婚者と知らなかった場合や、半ば強引に関係を結ばされたようなケースでは、慰謝料の請求自体を取り下げさせたり、裁判で請求棄却(請求が認められないという判決)を求めて交渉します。
こうした交渉は当事者でするのは非常に困難です。過去の裁判例や、不倫の状況を踏まえた上でできる、弁護士ならではの交渉と言えるでしょう。
まとめ
今回は、不倫に強い弁護士の探し方をお話しさせていただきました。これまで、弁護士に相談・依頼したいけれど、敷居が高い気がする、どうやって探せばいいかわからないなど先に進めなかった方もいるかもしれません。また、ネットで探してみたけれど、情報が多すぎて迷っていた方もいるかと思います。
初回の相談は無料という事務所や弁護士は少なくありません。不倫問題でお悩みの方は、まず一度お気軽に相談されてみてはいかがでしょうか?