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Suicaの利用履歴で浮気はわかる?調べ方と履歴の活用方法は?

浮気の調査方法として、配偶者の足取りを確認するのはメジャーな手段の一つです。

カーナビの履歴のチェックや尾行などさまざまな方法で調べることができます。
なかでも手軽に調査できて確実性の高いもののひとつが、Suicaを始めとした交通系電子マネーの履歴のチェックです。

この記事では、Suicaの履歴を利用した浮気調査の方法と、情報の活用方法について紹介していきます。

Suicaの利用履歴は浮気の証拠にはならない

浮気調査でのSuicaの履歴の利用方法、と題してはいますが、実のところSuicaの利用履歴は単体では浮気の証拠としての活用は難しいです。

では、どのような点で活用できるのでしょうか。Suicaの履歴で確認できる内容を見ていきましょう。

(1)Suicaの利用履歴で分かるのは「行動の履歴」のみ

結論から言うと、Suicaの利用履歴で分かるのは、持ち主の「行動の履歴」のみです。
駅やバスであれば、どこで乗りどこで降りたか、お店での利用ならいくら買い物をしたかといった内容に限られます。

浮気の証拠として利用できるものには、肉体関係を示唆する情報が不可欠です。

たとえば「ホテルに浮気相手と入っていった」などの情報が必要となります。
Suicaの履歴を閲覧して分かるのは、せいぜい「ホテル街の最寄り駅で下車」したなどの副次的な情報にとどまります。

残念ながら、Suicaの履歴単体では慰謝料請求の根拠としては弱いのです。

とはいえ、浮気調査の役に立たないのかというとそうではありません。
「頻繁にホテル街で降車している」「仕事だと嘘をついて反対方向に移動している」など不審な行動をチェックできるため、浮気を類推する手がかりとしては十分有用です。
使い方を誤らなければ大きな武器となるでしょう。

(2)浮気の証拠になるのはどんなもの?

Suicaの利用履歴が単体で慰謝料請求の根拠にできないとなると、どのようなものが浮気の証拠にできるのでしょうか。

浮気の証拠として慰謝料の請求の根拠にできるのは、前述のとおり配偶者と浮気相手の間の肉体関係を証明できるものです。
代表的なものとしては以下のようなものが挙げられます。

  • ラブホテルに二人で入る写真(顔が写っているものを複数回分)
  • 肉体関係を匂わせるLINEやメッセージのやりとり
  • 性行為の写真や動画

見ていただければわかるように、浮気の証拠となるものはかなり限定的です。
「当事者が特定できる」「肉体関係の有無が明確に確認できる」ことが必要となります。

単に異性と恋人同士のようなやりとりをしていた、避妊具を携帯していたなどのレベルでは、証拠としては弱いため注意が必要です。

Suicaの利用履歴を確認する方法

ここからは、具体的にSuicaを利用した履歴の確認手段を紹介します。
履歴の代表的な確認方法は「券売機で確認する」「履歴表示アプリを利用する」「モバイルSuicaで確認する」の三つのやり方があります。

(1)券売機で確認する

Suicaの履歴は、ICマークのついた券売機で確認可能です。
改札でSuicaを利用できる区画の券売機であれば、多くの駅に設置されています。
カードを持ってさえいれば履歴の閲覧が可能なため、ある意味最も手軽な方法です。

しかし、券売機での履歴の確認には一点問題があります。
Suicaのカードは履歴データを20件分しか保持できないため、過去の不審な行動を確認するには不十分だという点です。

例を挙げて考えてみましょう。
配偶者が毎日電車で通勤しており、A線とB線の乗り換えが発生する場合片道だけで2件の履歴が登録されます。
往復だと1日4件埋まり、平日毎日出勤すれば一週間で保持できるデータ量をオーバーします。
お茶や昼食をSuicaで買えば一週間ももたない場合もあるでしょう。

20件以上利用データがある場合、古いものから削除されますので、通勤用のSuicaはこの方法だとさかのぼれる履歴は一週間程度と考えておきましょう。
よほどピンポイントでチェックできなければ不審点を見つけるのは難しいといえます。

また、駅に行くのに配偶者のSuicaを持ち出さなければならないため、カードがなくなるのを不審に思われるリスクも無視できません。

(2)履歴表示アプリで確認する

非公式ですが、交通系ICカードの履歴を確認できるスマホアプリが存在します。
ほとんどのアプリがSuicaに対応しているため、対応のスマホを所有していれば選択肢に入る方法です。

配偶者のSuica利用履歴を勝手に確認するのは、裁判になった場合にプライバシーの侵害として損害賠償請求の対象になる可能性を否定できません。
実行する際は自己責任で行なってください。

履歴表示アプリは、NFCやFelicaなど、タッチで支払いできるタイプのスマホで利用可能です。
アプリによっては履歴データをダウンロードできるものもあるため、バックアップとして保存しておくこともできます。

なお前述のように、Suicaのカードに保存される利用履歴は直近20件分です。
アプリで確認する場合も20件までしか表示できませんので注意してください。

また、交通系電子マネーの履歴表示アプリはいずれも非公式です。JRなどの発行元に使い方を問い合わせないよう注意してください。

(3)モバイルSuicaで確認する

配偶者がスマホで利用できるモバイルSuicaを使っているのであれば、モバイルSuicaのアプリと会員サイトから履歴を確認できます。
アプリから閲覧する場合は直近の20件、会員サイトから確認する場合は直近100件まで利用履歴をチェックできます。

アプリから確認する場合、配偶者のスマホを勝手に使用することになるため自己責任のうえで行なってください。

また、会員サイトも配偶者のアカウントで勝手にログインするとプライバシー権の侵害にあたる場合があります。
事前に別の理由で会員サイトにアクセスするなど合意を取り付けて共有してもらいましょう。

モバイルSuicaで履歴を閲覧する手順

浮気調査としてモバイルSuicaの履歴を閲覧するのであれば、最も情報量が多いのは100件分の履歴データが確認できる会員サイトからの確認です。

まず、以下のモバイルSuicaの会員サイトにアクセスします。
モバイルSuica:JR東日本

メニューのログインボタンを押すと、ログイン画面が表示されますので、メールアドレスとパスワードを入力しログインします。
ログインした画面に、以下のように「SF(電子マネー)利用履歴」のボタンがありますので、履歴一覧画面を開いてください。

履歴一覧画面では、以下のようにSuicaの利用履歴が表示されています。


※イメージ画像

期間を指定して履歴を確認する場合、表示対象の日付をプルダウンボタンから指定してください。

なお、利用履歴をPDFで保存する場合「表示された履歴を印刷」ボタンからダウンロードできます。証拠保全のためにデータ化しておきたい場合などに活用してください。

会員サイトの履歴も、100件を超過した場合は古い順に削除されていきます。長期間に渡って調査する場合は定期的にデータを保存しておくと確実です。

Suicaの利用履歴の活用方法

Suicaの利用履歴は、そのままでは浮気の証拠としては弱く単体での活用は難しいです。

では、Suicaの利用履歴は、浮気調査を進めるうえでどのように活用すればよいのでしょうか。具体的な利用方法を三点紹介します。

(1)浮気の有無を推定することができる

まず、配偶者の不審な行動を確認することで、浮気を推定することができます。
「なんとなく配偶者の様子がおかしいけれど、浮気をしていると言い切れるほどではない」といったケースで、浮気の有無を判断できる判断材料になります。

  • 残業で遅くなると言っていた日に職場と無関係なエリアに向かっている
  • ラブホ街で下車しており帰宅後の様子がおかしい
  • 普段乗車している区画とは違う場所に頻繁に移動している

以上のような不審点が履歴から見て取れれば、浮気が確証に代わるのは時間の問題といえるでしょう。

また、単体で追及するには弱い場合でも「ラブホ街から戻ったときは帰ってすぐにシャワーを浴びている」など普段の行動と組み合わせることで、浮気の事実をあぶりだすことができます。

(2)逢引きの場所とパターンを把握できる

移動の足に電車を使っているのであれば、普段浮気相手と逢引きしている場所とパターンを把握することができます。
「いつ」「どこで」会っているのかをある程度推測できるため、今後の作戦を立てやすくなります。

「週末はA駅によく行くので浮気相手と待ち合わせている可能性がある」
「水曜日は決まって繁華街に出向いているのでデートしているのかもしれない」

など、浮気の場所とパターンをチェックすることが可能です。浮気現場を抑えられる確率が上がりますし、証拠の収集も容易になるでしょう。

(3)探偵に尾行を依頼する際に利用する

Suicaの利用履歴は、探偵に尾行を依頼する際にも活用できます。
特に、調査期間の短縮と費用の節約という面で絶大な効果を発揮します。

探偵に浮気調査を依頼する場合、報酬ベースは調査に要した時間や日数です。
配偶者の行動にある程度目星がついていないと、調査にかかる時間がいたずらに増え、費用が跳ね上がってしまう可能性があります。

この点、Suicaで行動パターンとエリアを絞り込めていればピンポイントで張り込みや尾行を依頼できます。

「〇曜日はホテル街によく行くのでその日に尾行をお願いします」
「週に一度は会っていますが今週はまだなので明日から二日間お願いします」

といった具体にピンポイントに的を絞っての調査依頼が可能です。

探偵への依頼は、費用がかさむと数十万円の出費になる場合もあります。Suicaの履歴を活用できれば費用をおさえて証拠を集めることが可能です。

浮気調査にSuicaの利用履歴を使う上での注意点

浮気調査にSuicaの履歴を利用する場合に注意が必要なのですが、履歴を見ただけで熱くなって配偶者を問い詰めないようにしましょう。というのも、Suicaの履歴だけでは浮気をしていたと断定することはできないからです。

たとえば、残業をしていたと話していた日に職場の反対方向に向かっていた記録があっても「取引先に行っていた」などとかわされてしまうとそれ以上追及はできません。

また、配偶者と離婚して浮気相手と一緒になることを考えているケースでは、Suica履歴を閲覧したことでプライバシー権の侵害を主張され有利に離婚されてしまう可能性も否定できません。

さらに、一度目の追及で不倫を認めさせることができなければ、それ以降の行動に配偶者が慎重になり、後の証拠集めが難航することも十分に考えられます。

Suicaの履歴は、あくまで不倫を証明できる証拠を得るための踏み台として考えるのがベターです。
単体では不倫を認めさせたり、慰謝料を請求したりする根拠にはならないので注意してください。

浮気が発覚したらどうすればいい?

Suicaによる履歴調査の結果、浮気が発覚してしまった場合、それ以降はどのように行動すればよいのでしょうか。浮気発覚後、解決までの進め方を考えてみましょう。

(1)今後の方針を決定する

まずは、配偶者と浮気相手に対する今後の方針を考える必要があります。
具体的には、以下のような内容を整理していきます。

  • 慰謝料の請求はするのか
  • 慰謝料請求の先は誰か(配偶者・浮気相手・両者に請求)
  • 慰謝料を請求する場合はいくら請求するのか
  • 配偶者とは離婚するのか
  • 子供がいて離婚する場合親権はどちらが取るのか

などは希望を決めておく必要があるでしょう。
ただ、浮気が発覚した時点で以上の内容が全て決まっていなくても問題はありません。
配偶者や浮気相手の出方によって決めることも多いので、まずはざっくりと要望をまとめておければOKです。

おすすめは、整理した内容を弁護士に相談してサポートを受けることです。
また「現時点ではまだ何も決められない」といった場合も相談することはできます。
過去の事例・判例から、適切な対処方法や考えられる制裁の加え方などを提案してもらえます。

(2)浮気の慰謝料を請求できる

当然ながら、配偶者の浮気が発覚した場合は慰謝料の請求が可能です。
金額はおおむね50万円から300万円程度におさまることが多いですが、夫婦の状況や不倫の態様を考慮して個別に判断し決定します。

参考:いくら請求できる?浮気の状況別でみる不倫慰謝料の相場

また、浮気の慰謝料は浮気相手と配偶者が共同で支払うものです。
そのため、両者に対して請求が可能です。ただ、これは必ずしも両方に請求しなければならないという意味ではありません。

状況や希望に応じて「配偶者のみに請求」「浮気相手のみに請求」「両方に請求」の三パターンが考えられます。

慰謝料を誰に請求するかについては、以下の記事でも詳細を紹介していますので参考にしてください。

参考:不倫慰謝料は誰に請求する?不倫相手(愛人)・配偶者・両方の判断基準

なお「浮気相手が配偶者を既婚者だと知らなかった」「浮気を放置しすぎて時効が成立している」など、特殊なケースでは慰謝料を請求できないこともあります。
詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。

参考:不倫されても慰謝料請求できないケースとは?状況別の解説と獲得方法

(3)ダブル不倫の際の注意点

浮気相手も既婚者である、いわゆる「ダブル不倫」の場合、自分と浮気相手両方の家庭を巻き込んで煩雑な利害関係が生まれてしまいます。というのも、浮気相手の配偶者もまた、自分の配偶者に対して慰謝料を請求する権利があるからです。

とくに配偶者と離婚しない場合、実質的にお互いの家庭で慰謝料を相殺するような形になることも多いです。
ほとんどの場合一筋縄ではいかないため、慎重に交渉を進めなければなりません。

ダブル不倫の慰謝料請求は、無理をせずに弁護士に依頼してサポートを受けることをおすすめします。
浮気相手の配偶者を最初から巻き込んだ方がよいのか、黙っておくべきかなど、判断の難しいポイントについて専門家の立場からアドバイスしてくれます。

まとめ

Suicaを始めとした電子マネーの利用履歴は、配偶者の行動履歴を確認し、不審な点がないかチェックするのに適しています。
単体では慰謝料請求の根拠にはできませんが、配偶者の言動と組み合わせて整理することで、浮気の存在を推定するのに役立ちます。

探偵に依頼する際も、Suicaの履歴で行動パターンを把握すると、期間を限定したスポット調査が可能になるのでおすすめです。

Suicaの利用履歴はアプリや券売機からも確認できますが、おすすめなのは過去の履歴が100件まで確認できる会員サイトからの閲覧です。
事前にアカウント情報を共有してもらう必要はありますが、もっとも確実な確認手段と言えるでしょう。

調査の結果浮気が発覚した場合、慰謝料は請求するのか、離婚はするのかなど今後の方針を考えていかなければなりません。
この段階で弁護士に依頼し、解決までトータルサポートを受けると以降の手順をスムーズに進められます。

浮気問題に強く、相談料無料の事務所が多くありますので探してみてはいかがでしょうか。

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