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夫婦別寝は不倫の兆候?意外と多い夫婦別寝

「夫(妻)と寝室を分けたいけれど、離婚の原因になるって聞くし怖い」
「夫婦仲が悪化しそうで不安」

夫婦別寝を検討されている方の中に、こんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
寝室を分けた方がお互いのために良いことは多いとわかってはいても、「離婚の原因になる!」などと言われると、不安でなかなか踏み切れないですよね。

実は、現代日本で夫婦別寝は珍しい現象ではなく、またそれが原因で離婚の理由になることも少ないと言われています。一体なぜでしょうか。

今回の記事では、夫婦別寝が必ずしも離婚に繋がらない理由を紹介していきます。
「夫婦別寝を検討しているけれど不安で思い切れない」そんな人にはおすすめの内容です。

夫婦別寝=離婚の原因とはならない理由

一般的に、離婚の原因の一つとして挙げられることが多い夫婦別寝。
しかし、夫婦で寝室を分けたからといって、必ずしも離婚の原因にはならないことが多いです。一体なぜでしょうか。

この章では、悪く言われることの多い夫婦別寝が、離婚原因にはならない理由を紹介していきます。

(1)別寝でも仲の良い夫婦は多い

まず、大前提として別寝でも仲の良い夫婦は多いです。別寝が即離婚に繋がるわけではないので安心してください。

別寝でも仲の良い夫婦の特徴として、寝室外でのコミュニケーションが多い、という点が挙げられます。
もともとスキンシップやおしゃべりが多く、寝室内でのコミュニケーションに頼らずとも、良好な夫婦関係を維持できるのです。

また、次のように「理由があって別寝にしている」のであれば、寝室を分けたあとの方がより仲が良くなるケースも多いです。

(2)理由がある場合は別寝でも問題にならない

基本的に夫婦別寝は、理由があって寝室を分ける場合は夫婦仲が悪化するリスクは少ないといえます。というのも、夫婦で協議し納得の上で別寝を決めることができたからです。

夫婦が別寝を希望する理由は様々です。理由として多いのは「人の気配に敏感でパートナーの寝返りで目が覚める」「いびきがうるさい」など、何らかの事情から同室で眠ることが安眠の妨げになっていることが代表的です。

こういった理由での夫婦別寝は、睡眠の質の向上やお互いの心の安定など、夫婦関係に良い効果が期待できます。

一方「夫婦仲が悪く一緒に寝たくない」「相手に対して嫌悪感がある」などの理由で寝室を分けるのであれば、仮に離婚してしまったとしても寝室を分ける以前に問題があったと言えるでしょう。

(3)夫婦仲の悪化は別に原因があることも

寝室を分けたことで夫婦仲が悪化したというケースでは、寝室を分けたことの他に根本的な原因があることが多いです。
理由のある別寝は、多くの場合夫婦仲の悪化には影響しません。
お互いのために別寝を採用すると決められる夫婦であれば、寝室を分けたからといって即離婚に繋がることはないでしょう。

一方、理由なく別寝を希望する場合や、そもそもパートナーと同じ部屋で寝るのが嫌だという場合は、寝室を別にする前から夫婦仲に問題があることが多いです。
仮に離婚したとしても、そもそもの原因は寝室スタイルではなく夫婦仲にあるといえるでしょう。

夫婦別寝にしている割合

現代日本において、夫婦別寝は決して珍しい現象ではありません。寝室を分けていても仲よく暮らしている夫婦は意外と多いです。

では、具体的に夫婦の何割程度が夫婦別寝を採用しているのでしょうか。
この章では、寝室を分けている夫婦の割合と、年代別の統計を見ていきます。

(1)平均で夫婦の3割が寝室を分けている

古い考え方だと「夫婦は寝室を同じにするもの」などと思われることも多いですが、実際は一定の割合の夫婦が寝室を別寝にすることを選んでいます。

東京ガスの調査によると、年代平均で約3割が別寝を採用しているという結果でした。
別寝の割合は年代が上がるにつれて増加していく傾向があります。

では、具体的な年代別の割合を見てみましょう。

(2)年代別夫婦別寝の割合

具体的に、夫婦の何割が別寝を選択しているのでしょうか。

東京ガスが既婚者1432人に対して行ったアンケート調査では、夫婦の年代別就寝スタイルは以下のようになりました。

引用元:東京ガス「今後の寝室空間予想~夫婦別室就寝について~」

20代では夫婦の別寝率は6.7%ですが、30代では14%、40代では24.6%と、年代が上がるにつれて徐々に割合が増加していることが分かると思います。
最終的に、70歳以上の熟年夫婦となると、50%近くが別寝を選択しています。

このように、共同生活を送る夫婦にとって、寝室を分けるのは決して珍しいことではないのです。

夫婦が別寝を採用している理由

基本的に、合理的な理由があって寝室を分けるのであれば、夫婦関係に及ぼす悪影響は少ないと言われています。では、実際に寝室を分けている夫婦は、どういった理由から別寝を採用しているのでしょうか。

この章では、寝室を別にしている夫婦が、どんな理由で部屋を分けることにしたのか解説していきます。

(1)夫(妻)のいびきがうるさいから

「パートナーのいびきがうるさい」ということも、別寝を選択する大きな理由の一つです。
いびきは、大きさにもよりますが酷い場合は安眠妨害の原因になります。
特に「寝つきの悪い人」や「眠りの浅い人」と、いびきの大きいパートナーの相性は悪いです。

眠りの深さは、日中の生活の質に直結する要素です。
睡眠時間が足りないと健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。
お互いに睡眠の質を高め、気兼ねなくゆっくり休むために、前向きな協議の結果別寝を選ぶ夫婦も多いのです。

(2)ひとりの時間を持ちたいから

ひとりの時間を持つために寝室を分けることを選択する夫婦もいます。
特に日中一緒に過ごす時間が長い夫婦だと、寝る前の時間くらいは一人になりたいと感じることも多いようです。

たとえば、「寝る前に誰にも邪魔されずに読書をしたい」「ゆっくり資格の勉強がしたい」「スマホゲームで遊ぶ時間が欲しい」といった場合、寝室が同じだと相手の睡眠を妨害していないか気を遣うこともあります。

仲の良い夫婦であっても、寝る前に自分の時間を確保したいと考える人は少なくありません。
パートナーに気を遣わず、ゆっくり過ごす時間を確保するため、別寝という睡眠スタイルを選ぶこともあります。

(3)生活時間帯が違うから

そもそも生活時間帯が違うため、お互いの睡眠を邪魔しないよう別寝を選ぶ夫婦もいます。
布団に入る時間が異なる夫婦だと、後に入ってくる方が先に寝ている方に気を遣うことは多くなるでしょう。
眠りの浅い人だと、睡眠中の寝室のドアの開閉や、布団に入ってくる気配を感じるだけで目覚めてしまうこともあるからです。

たとえば、日勤メインの妻と夜勤が多い仕事の夫、といった夫婦だと起こりやすい現象です。
また、パートナーに残業が多く、深夜に帰宅することが多い夫婦なども、生活時間帯のずれから別寝を選ぶことがあります。

眠りを中断されたくない場合や、相手の睡眠を邪魔したくないといった理由から、寝室を分けていることも多いのです。

(4)空調や照明の好みが違うから

就寝時の照明や空調の好みが異なるため、別寝を採用している夫婦も存在します。
「え?そんなことで?」と思う向きもあるかもしれませんが、こちらも睡眠の質に関係するので軽視できない要素です。

たとえば「寝ている間も電気をつけていたい妻」と「真っ暗でないと安心できない夫」では、照明の好みが真っ向から食い違うことになります。
また、空調温度の好みが違う場合も、どちらかが暑すぎる(寒すぎる)思いをするでしょう。

このようなケースでは、無理に同じ寝室にいると、どちらかの睡眠の質を低下させることになります。
より快適に休むために、寝室を分けるというのは一つの手段なのです。

(5)子供ができたから

子供が生まれたことで寝室を分けている夫婦もいます。
とくに子供が乳児の場合、パートナーの睡眠を妨げないようにどちらかが子供と同じ部屋で寝るというスタイルを取ることが多いです。

子育て世代の夫婦だと、ある程度睡眠時間を確保するため、夫婦が一日交替で子供と一緒に寝る、時間ごとにローテーションするなどの工夫が見られます。

なお、どちらかが子供と一緒に寝ている夫婦の場合、子供が成長してからもなんとなくそのまま別寝になるケースも多いです。

夫婦別寝でも円満に暮らすコツ

寝室を分けたからといって、それが必ずしも夫婦仲の悪化や離婚に繋がるわけではありません。しかし、寝室でのコミュニケーションがなくなることに不安を覚えるかもしれません。

そんな方のために、寝室を分けた後も仲良く暮らすためのコツをしていきます。

(1)意識的にコミュニケーションを取る

寝室以外でのコミュニケーションが少なく、別寝にするのが不安な方もいるかもしれません。
そんな場合は、寝室の外でも意識的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

たとえば、一日に一度は寝室以外で顔を合わせ、その日あった出来事など他愛のない雑談をするタイミングを作ってみてはいかがでしょうか。

「最近お互いよそよそしいし、いきなりはちょっとハードルが高い」

こんな夫婦は、何かしら一緒に作業をしてみるのがおすすめです。
映画を見たり、ちょっとした食事を作ってみたり、同じ時間を共有する場を作ってみましょう。

自然と会話が生まれ、定期的に行うことで夫婦仲が良くなる効果も期待できます。
寝室で過ごす時間に頼らなくてもよい状態を作れば、必要に応じて別寝を選んでも夫婦仲に悪影響が出ることはありません。

(2)たまに一緒に寝るタイミングを作る

別寝を選んだあとも、定期的に一緒に寝るタイミングを作るのもおすすめです。
普段寝室を分けている夫婦であっても、常に違う部屋で寝なければいけない理由はありません。

たとえば週に一度、休みの日の前日など、多少寝不足になっても良いタイミングで寝る前の時間を共有してみてください。
お互いの心理的距離が離れるのを防ぐことができますし、普段別々で寝ている夫婦が一緒に寝るのは夫婦関係への適度な刺激になります。
また、セックスレスの予防効果も期待できるでしょう。

とはいえ、普段別室なのに「今日は一緒に寝たい」と言い出すのは恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。
気恥ずかしさで計画倒れになってしまっては元も子もないので「毎週土曜日」「休みの前日の夜」など、定期イベント化して生活の中に組み込んでしまうのがおすすめです。

(3)休日にデートや旅行をする

休日にデートや旅行をしてみるのも良い方法です。
夫婦の関係は寝室の中だけで完結するものではないので、別寝でも仲良く暮らせるよう、夫婦の生活を充実させてみましょう。

たとえば、休日におしゃれなお店でランチをしてみたり、日帰りで小旅行したりしてみるのもおすすめです。
就寝時はお互いの時間を尊重しつつ、別のタイミングで時間を分かち合えれば、寝室を分けていても十分に絆を深めることができるでしょう。

別寝が不安であれば「半別寝」もあり

「別寝が離婚原因にならないと頭ではわかっていても、やっぱり不安」「ずっと一緒だったから一人で寝るのは寂しい」

そんな場合は、いきなり部屋を分けるのではなく「半別寝」を試してみませんか?
この章では、別寝と同寝の良いとこ取りができる半別寝という寝室スタイルについて紹介していきます。

(1)半別寝とは

半別寝とは、寝室の一部に仕切りを作って、お互いのプライバシーを確保する就寝スタイルです。同じ部屋に居ながら、お互いの睡眠の質を確保するのが狙いとなっています。

空調やいびきなどで悩んでいる場合、完全に遮断することは難しいかもしれません。
しかし、照明やプライバシーの確保が理由で別寝を検討しているのであれば、一定の効果が期待できます。

「いきなり別寝にするのは他人になりそうで怖い」「部屋数が足りなくて別寝にするのが難しい」という夫婦にはおすすめの方法です。

(2)半別寝の方法

具体的な半別寝の方法としては、布団やベッドなどの寝具を別にし、二人の間に間仕切りを設置します。
布団やベッドを二つにし、間をカーテンやパーテーションで仕切ることである程度のプライバシーを確保します。
部屋の半分程度を仕切れば、睡眠に配慮しつつ、パートナーの気配を感じることができるのでおすすめです。

寝室の仕切りとしては、たとえば以下のようなものを利用できます。

  • 寝室に合った色のカーテン
  • 自立タイプのパーテーション
  • 本棚

おすすめは遮光タイプのロールスクリーンです。
読書灯やスタンドライトの明かりを遮断でき、使わないタイミングでは収納しておくことができます。
工具が不要なタイプのものを選べば、簡単に取り付けることが可能です。

以上に挙げたものはあくまで一例です。
実際には部屋の広さやインテリアとの組み合わせなども考慮する必要があります。夫婦で話し合い、寝室に合ったものを選んでください。

まとめ

夫婦で寝室を分けたからといって、それが原因で離婚するということはあまりありません。
「夫婦別寝が引き金になった」というケースでも、元々の原因が他にあることが多いためです。
お互いの睡眠を守るために別寝にする場合では、寝室を分けた方が心に余裕ができ、夫婦仲が良くなったというケースも珍しくありません。

大切なのは、寝室を分けたあとでも仲の良い夫婦でいられるよう、お互いにコミュニケーションを心掛けることです。
寝室の外でも時間を共有している夫婦であれば、別寝を必要以上に怖がることはありません。

どうしても不安な場合は、就寝時だけベッドの頭の部分を仕切るなど「半別寝」を導入し、様子を見ることをおすすめします。
お互いの希望や生活時間帯を考慮しながら、適したスタイルを模索してみてください。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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