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シングルマザーと不倫の関係|不倫相手がシングルマザーの慰謝料額は?

みなさんの中には、夫のシングルマザーとの浮気でお悩みの方はいませんか。
シングルマザーの不倫相手に慰謝料を請求できるか、夫と離婚したいがどうしたらいいかなど、今後の対応にお困りの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、まずは何から手を付けたらいいかわからない、不倫相手のシングルマザーから逆に訴えられる恐れはないのかなど、気になっている方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、夫がシングルマザーと不倫していた場合に慰謝料が請求できる可能性や金額について解説したいと思います。

シングルマザーが不倫に走る5つの理由

そもそも、夫がシングルマザーと浮気したというお悩みは少なくありません。そこで、シングルマザーが不倫する理由について、まず見ておきたいと思います。

(1)結婚経験から既婚男性と不倫しやすい

シングルマザーは、一度は結婚経験があるか、または結婚していなくても子供を育てている女性です。そのため、既婚男性とは、結婚生活や子育ての悩みといった共通点を見つけやすい特徴があります。
シングルマザー側からすれば、既婚男性は未婚男性より共通の会話が多く、結婚時代の元夫との接し方を活かしやすい存在です。
既婚男性側からすると、話しやすく自分を理解してくれる女性に会えた気分になりやすいため、不倫しやすい傾向にあると言えます。

(2)生活の悩みを抱えている

シングルマザーとして子供を育てていくのは大変です。出産、育児で退職したり、夫の扶養に入って専業主婦をしていた女性が、正社員として採用されたり、保育園に子どもを預けてフルタイムで勤務するのはハードルが高いのが実情です。そんな生活の悩みを抱えたシングルマザーにとって、既婚男性は頼れる相談相手として恋愛感情を抱きやすい存在でもあります。

(3)結婚を迫られる可能性が低い

不倫する既婚男性にとって、シングルマザーは一度結婚に失敗しているため、結婚を迫られる可能性が低いので付き合いやすいというメリットがあります。独身の若い女性と不倫をすると、妻と離婚して自分と再婚することを迫られやすいですが、離婚の大変さを経験したシングルマザーは離婚と再婚を言い出しにくい人も多いです。そのため、不倫願望のある既婚男性にとっては、シングルマザーは気楽な不倫相手ともいえるのです。

(4)子供優先なので、不倫相手が会いやすい

多くのシングルマザーにとって、一番大切なのは子供です。そのため、土日や連休など子供の予定をシングルマザーは優先しがちです。これは、既婚男性にとっても、休日に家庭サービスをして不倫と両立しやすいため、都合がよい関係です。また、自分にも子供がいるだけに、シングルマザーは休日のデートなど無理な要求をしにくいことも、既婚男性が付き合いやすい一因になると言えます。

(5)夫がいないので慰謝料請求されない

既婚者と不倫をすると、不倫相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。たとえば既婚男性がダブル不倫をすると、自分の妻と不倫相手の夫の双方から慰謝料を請求されうるのです。しかし、シングルマザーの場合は夫がいないので、慰謝料請求をされるのは自分の妻からだけということになります。そして、夫婦の財布は一つのことも多いので、離婚しない場合には夫に慰謝料を請求しない妻が大半です。既婚男性からすれば、自身は慰謝料請求されるリスクが少なく不倫できるのがシングルマザーともいえるのです。

旦那の不倫相手がシングルマザーだった場合に取るべき対応

夫がシングルマザーと不倫していた場合、頭が真っ白になって何をどうしたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、夫とシングルマザーとの不倫が疑われた場合、不倫の事実を知った場合に何からすればいいのか、取るべき対応をご紹介します。

(1)不貞行為の証拠集め

どこから不倫と考えるかは、人それぞれです。キスやデートも不倫という人もいれば、心がつながっていればいいという人もいるかもしれません。
しかし、慰謝料を請求するなどの原因となる法律的な不倫は「配偶者以外の異性と性交渉をもったこと」と決まっており、これを「不貞行為」といいます。
夫がシングルマザーとキスしているところを見た、一緒に食事しているのを見た、といった理由で慰謝料を請求し、相手が任意に払ってくれる分には構いませんが、もしもめた場合に裁判に持ち込んで争うためには、不倫の場合「不貞行為」の証拠が必要です。
そのため、夫の不倫が疑われた場合にまずすべきことは、不貞行為の証拠を集めることです。具体的には、夫とシングルマザーがラブホテルに出入りする様子の写真や、性交渉があったことを示すLINEやメールの文面を保存した写真などが有力な証拠になります。

(2)話し合い

不倫の事実を知っても今は行動を起こさず、子供の進学のタイミングなどをみて話し合いを始める夫婦も多くいます。
また、慰謝料請求や離婚にむけて行動を起こす、夫と不倫相手に別れさせて家庭生活をやり直すにしても、いきなり裁判を起こすことは日本ではできず、まずは話合いから進めていくことになります。特に、離婚をする意思がない場合は、上記のように軽い気持ちでシングルマザーと不倫している既婚男性は少なくないので、冷静さを保って話し合うようにしましょう。

(3)慰謝料請求や離婚

夫とシングルマザーの不倫を知った場合、不倫された側は不倫の当事者に対して慰謝料や離婚を請求することができます。
しかし、日本ではいきなり裁判を起こすことはできないのが決まりです。夫に対しても、不倫相手のシングルマザーに対しても、まずは話し合いで慰謝料を請求したり、離婚の条件を決めたり、不倫関係の清算を求めていくことになります。
この時、上記のような証拠を揃えて、相手が言い逃れ出来ないようにしておきましょう。話し合いがまとまったら、その内容を「示談書」や「合意書」といった書面にします。
示談書には、夫とシングルマザーがいつどこで不倫したことを認めて謝罪すること、慰謝料として何円をいつまでにどうやって払うかということ、不倫関係を解消して今後会わないこと、もし約束を破った場合のペナルティなどを記して、当事者全員が署名押印して保存しておきます。
話合いではまとまらない場合に、まずは第三者が仲介をする調停という手続きに移行し、それでもまとまらなければ裁判に移っていくことになります。

不倫相手がシングルマザーの場合に慰謝料請求できる可能性

夫とシングルマザーが不倫していても、事情によっては慰謝料を請求できない場合もあります。次のような事情がないか、まずは確認してみましょう。

  • 夫婦が結婚していること
    不倫慰謝料が請求できる「不貞行為」は、法律上の夫婦間でしか問題になりません。もし、浮気をした男性が夫ではなく同棲しているだけの男性の場合には、慰謝料を請求できない場合があります。但し、夫婦同然の内縁関係の場合は、結婚に準じる関係として慰謝料を請求できるのが通常です。
  • 夫婦関係が破綻していないこと
    不倫慰謝料は、配偶者以外の異性と性交渉しないという夫婦の貞操義務に違反したことで夫婦関係が破壊され、傷つけられた精神的苦痛をお金で償ってもらうために請求できるものです。そのため、既に別居しているとか、離婚に向けて話し合いが進んでいるなど夫婦関係が破綻している場合は、不倫の事実があっても慰謝料の請求はできません。
  • 故意または過失で不貞行為をしたこと
    不倫相手のシングルマザーに不倫慰謝料を請求するには、シングルマザーが故意または過失で不貞行為をしたことが必要です。具体的には、相手男性が既婚者と知っていたこと(故意)、既婚者と気付けたはずなのに不注意で気付かなかったこと(過失)が必要になります。もし、夫が独身だと嘘をついていたら、シングルマザー側にそれを信じる理由があったようなケースでは、慰謝料の請求が認められない可能性もあります。
  • 性交渉をしたこと
    不倫慰謝料を請求するには、夫とシングルマザーの間に性的関係、つまり性交渉があったことが必要です。キスやデートでは法律上の不倫にならないので、仮に慰謝料請求をしても裁判所では認められません。
  • 自由意思で不貞関係になったこと
    不倫慰謝料を請求するには、男女が自由な意思で不貞行為をしたことが必要です。仮に、夫が力づくで関係を持ったり、シングルマザーをだまして関係を持った場合には、当然慰謝料は請求できませんし、逆に夫が訴えられたり逮捕される可能性があります。

夫がシングルマザーと不倫していた場合の慰謝料額の目安とは

不倫の慰謝料の金額は、法律で決まりがあるわけではありません。合意すれば何円でも構わないというのが原則です。しかし、裁判になった場合の相場の金額があり、おおむねの目安は次のようになっています。

  • 不倫しても別居や離婚をしないケース…50~200万円
  • 不倫が原因で別居や離婚をするケース…100~300万円

実際は、上記の金額に個別の不倫の事情が加わり、金額が決められることになります。金額に影響する不倫の事情としては、不倫期間(長いほど高額)、不倫相手の経済的状況(社会的地位が高いほど高額)、不倫相手の年齢(高齢なほど高額)、不倫の悪質性(一度別れたのに復縁)、幼い子どもの存在(幼い子どもがいる場合は高額)といったものがあます。

シングルマザーの不倫で相談できる専門家

(1)探偵・興信所

まだ、夫とシングルマザーの不倫が確実ではない場合に、証拠がなく悩みが募る状況は辛いものがあります。そのような場合は、探偵や興信所に相談することができます。
もし、不倫が事実であった場合は、調査資料を有効な証拠として慰謝料請求に利用できますし、証拠がなかった場合には安心につながります。
探偵に依頼する場合には、各都道府県公安委員会に、所轄の警察署長経由できちんと届け出をして「探偵業届出証明書」の交付を受けているところを選びましょう。

(2)離婚カウンセラー

離婚カウンセラーは、夫とシングルマザーの不倫が分かったけれど、慰謝料請求や離婚をどうするか決められない状況などに相談できます。
「離婚カウンセラー」といっても、離婚に限らず夫婦関係全般を取り扱っており、自分の気持ちを整理したい、悩みだけでも聞いてほしいといったニーズにも対応しています。NPO日本家族問題相談連盟が認定しているカウンセラーの資格をもった経験豊富な人に相談しましょう。

(3)弁護士

弁護士は、慰謝料請求や離婚など、法律問題にすべてに対応できる国家資格者です。慰謝料を請求したい、離婚したいなど、既に気持ちが決まっている場合は、適切な金額、手続きの進め方、相手との交渉など、幅広い相談に対応できます。
また、依頼すれば裁判になった場合に代わりに出廷してもらえるので、生活への影響も最小限に止めることができます。

まとめ

今回は、夫がシングルマザーと不倫してお悩みの方に、まずすべきことや慰謝料請求の可能性などについてお話しさせていただきました。
不倫相手がシングルマザーと知って、子供がいる相手にどう対応したらいいのか、慰謝料を請求できるのかなど、少し不安になってしまう方もいるかと思いますが、慰謝料請求できる条件や、専門家に相談することで安心にもつながることがお分かりいただけたかと思います。

弁護士への相談というと敷居が高いと思う方もいるかもしれませんが、初回の相談無料という弁護士は多いです。夫の浮気でお悩みの方は、お気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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