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旦那とママ友が浮気?別れさせる方法から今後の付き合いまでを解説

旦那の浮気相手が実は妻の知り合いだった、というケースは決して珍しくありません。
その中でも、子供のいる旦那の浮気で散見されるのが「旦那とママ友の浮気」です。

なぜ旦那とママ友は浮気をしてしまうのでしょうか。
ママ友との浮気の理由と対処法、解決後の付き合い方などを総合的に解説していきます。

実は多い旦那とママ友の浮気

不倫の中では、旦那とママ友の浮気はしばしば見られるケースです。ママ友と浮気を始めた旦那に見られる兆候と、不倫関係に陥るきっかけを考えてみましょう。

(1)急に子供の世話に熱心になったときは注意

それまで、子供の世話は妻に任せっきりだったにも関わらず、急に子供の世話に熱心になったときは注意が必要です。中でも、保育園や幼稚園への送迎を担当したがるようになった場合は黄色信号といえます。

妻は「やっと父親としての自覚が芽生えてきたのかな?」と、良い兆候として放置しがちですが、実はママ友と浮気をしている可能性があります。
たまたま送迎に行った園で「〇〇くんのパパ」として挨拶されたことなどがきっかけで不倫関係に発展しているかもしれません。

子育てに熱心になったことだけを理由に浮気と断定することはできませんが、他にも浮気を示唆する言動があるなら、しばらく注意深く様子を観察しても良いでしょう。

(2)子育てに積極的な旦那ほど引っかかりやすい

残念ながら、子育てに積極的で自発的に子供の世話をする旦那は、ママ友との不倫に引っかかりやすいです。
子供がらみのイベントなどで顔を合わせる機会が多く、何度か会ううちに仲良くなり、不倫関係になってしまうことがあるからです。

仮に旦那自身には自発的に浮気をする意思はなくとも、子供同士の仲が良いとアプローチしてくるママ友を邪険にできず、ずるずると不倫関係になってしまう可能性もあります。

また、夫婦共働きが当たり前となった現在でも、子育ては妻に任せきりという旦那が多いのが現状です。
非協力的な旦那に悩まされているママ友達にとって、父親の仕事をしっかりとこなす姿は魅力的に映るようです。

顔を合わせる機会が多い、モテてしまうという要因があるため、旦那がママ友に引っかかってしまうことがあります。

旦那とママ友が浮気してしまう理由

旦那がママ友と不倫関係になってしまうのは何故なのでしょうか。
旦那とママ友が仲良くなり、浮気に走ってしまう理由を見てみましょう。

(1)学校の役員としての活動や園のイベントで意気投合する

まず、学校や保育園など、子供の通学先のイベントで仲良くなることが挙げられます。
保育園や幼稚園は、保護者主体で運営するイベントが多く、積極的に参加していれば年に何度も同じメンバーで顔を合わせることになります。

交流会・バザー・夏祭り・クリスマス会・運動会などのイベントの準備や片付けに一緒に取り組んでいるうちに、イベントの一体感も手伝って仲良くなることがあるのです。

園や学校を介する付き合いだけなら問題ないのですが、打ち上げや飲み会も開催されるようなら危険かもしれません。
お酒が入ると勢いで男女の仲になってしまう可能性があります。

(2)子供の送迎で顔見知りになる

保育園児や幼稚園児の子供がいると、園まで毎日車で送迎しているというお宅も珍しくないでしょう。
毎日の送迎を旦那が担当している家庭であれば、自然とママ友と顔を合わせることになります。
子供同士が同じクラスや同じ年次であれば「うちの子がいつもお世話に…」と知り合いになることも。

先述のように、子育てに積極的に参加している旦那はモテやすいです。ママ友からのアプローチで不倫関係になることもあるため注意してください。

(3)以前からの知り合いだったというケースも

実は、ママ友と旦那が以前からの知り合いだったというケースもあります。

とくに、旦那の地元で一緒に暮らしている場合、旦那とママ友が知り合いである可能性は高くなります。ときには、ママ友が昔片思いしていた元同級生や独身時代の交際相手だったということも。

過去に恋愛関係の絡んだ相手だった場合、懐かしさから食事を共にし、過去の恋が再燃してしまう可能性があります。
レアケースではありますが、浮気のパターンの一つとして留意しておいてください。

旦那とママ友の浮気への対処法

では、もし旦那とママ友の浮気が発覚した場合はどのように対処すれば良いのでしょうか。浮気が確実な場合の具体的な対処法を見てみましょう。

(1)別れさせるのに効果的なのは慰謝料の請求

結論から言うと、旦那とママ友を別れさせたいときに最も効果的なのは慰謝料の請求です。
経済的・精神的にダメージを与えることができ、浮気を懲りさせることができます。

慰謝料の相場はケースによって異なりますが、50万円から300万円の間におさまるのが一般的です。

旦那の浮気相手が妻とも交友のある相手だった場合「友達だから」「たった一度の過ちだから」と制裁を加えずに許してしまう人もいますが、この対処法はあまりおすすめできません。
一度不倫に手を出した相手は、痛い目を見させないと水面下で浮気を継続することがあるからです。

再犯防止や気持ちをすっきりさせるという効果もありますので、基本的にはしっかりと慰謝料を請求した方が良いでしょう。

なお、浮気の慰謝料は浮気相手だけではなく旦那にも請求できます。
旦那に請求するかどうかは、夫婦の資産管理方法や妻の心情次第で変わるため、ケースによって対応はさまざまです。
一般的には、旦那からは受け取らないか、けじめとして少額請求することが多いです。

(2)旦那とママ友の浮気を周囲に知らせてもいい?

旦那とママ友が浮気をした場合に疑問なのが、同じ学校や園のママ友に、その事実を知らせてもいいのかという問題です。

結論から言うと、大勢のママ友や先生たちに触れ回ってしまうと、旦那やママ友の名誉を棄損したとして刑事罰・民事の損害賠償請求の対象となる可能性があります。

刑法第二百三十条:名誉棄損
“公然と事実を摘示し、人の名誉を毀き損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。”
引用元:刑法|電子政府の総合窓口e-Gov

「浮気しているのは事実なのだから問題ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、名誉棄損の成立に事実か虚偽かは関係ありません。
示談交渉の際に慰謝料の減額カードとして使われる、警察に被害届を提出されるといった可能性もありますので控えた方が良いでしょう。

なお、名誉棄損にあたるのは、あくまで「公然と」事実を公表した場合のみ。口の固い友人一人に口止めした上で相談する程度であれば問題ないと言えるでしょう。

(3)ママ友に転園・転校を要求できる?

旦那との浮気を理由に、ママ友に対して転園・転校を要求できるのでしょうか。
旦那に手を出したママ友とは顔を合わせたくないでしょうし、できれば出て行って欲しいのは当然のことかと思います。

ただ、ママ友に転園・転校を法的に要求するのは難しいです。転園を求める場合は、あくまでお願いという形をとることになります。

なお、転園しないならママ友や園に不倫の事実を暴露する、などと交渉するのは、刑法上の強要罪にあたる恐れがあります。

刑法第二百二十三条:強要
“生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。”
引用元:刑法|電子政府の総合窓口e-Gov

また、実際に浮気の事実を暴露すると先述の名誉棄損に該当する可能性もあるため控えた方が良いでしょう。

ママ友に慰謝料を請求するときの準備と手順

ママ友への慰謝料の請求を決めたとき、具体的にはどのように準備を進めればよいのでしょうか。証拠の収集から慰謝料の支払い完了まで、どのように行えばよいか紹介します。

(1)浮気の証拠を集める

まずは浮気の証拠を収集しましょう。証拠がなければ法的に責任を取らせるのは難しいです。
浮気の証拠は、もし訴訟に発展した場合でも、裁判所に不倫の事実を認めてもらえるレベルのものが望ましいです。

具体的には以下のようなものが該当します。

  • 肉体関係をにおわせる浮気相手とのやりとり
  • ホテルに出入りしている写真(複数回分)
  • 性行為の画像や動画など

以上のように、肉体関係の有無を確認できるものが理想的です。
他にどんなものが浮気の証拠として利用できるかは、以下の記事でも紹介しています。参考にしてください。

(2)浮気・不倫問題に強い弁護士を探す

証拠の収集と並行して、弁護士探しも行います。

慰謝料の請求は必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。
しかし、不倫解決までの示談交渉や書類の準備、裁判所への手続きなどを、仕事・子育てと並行しながらこなすのは至難の業です。何より多大なストレスがかかるでしょう。

弁護士に相談すれば、不倫相手との交渉の代行や慰謝料の金額の算出、各種書面の用意など一括してサポートを頼むことができるのでおすすめです。

どの弁護士に頼むか検討する際は、不倫問題解決の実績の有無と、相談料無料かどうかを基準に選ぶと良いでしょう。

(3)弁護士を通じてママ友に連絡を取る

証拠が固まり、弁護士への依頼が済んだら、弁護士を通じてママ友に連絡してもらいます。
既に不倫がバレていることと、慰謝料を請求する予定であることを通知しましょう。

(4)話し合い・示談交渉をおこなう

妻側からの要求をあらためて口頭で伝え、ママ友の言い分を確認するために示談交渉の場を持ちます。
ママ友から慰謝料減額や分割払いなどのお願いがある場合はここで確認しておきましょう。

交渉が一度ではまとまらない場合、複数回にわたり行う場合もあります。

(5)慰謝料の支払いを受ける

慰謝料の支払いを受け、示談書に署名・捺印させれば、いったん不倫問題は解決です。
分割払いに応じた場合、しばらく継続して振込があるかどうか、ママ友が逃亡しないか監視が必要なこともあります。

旦那と離婚しない場合の注意点

ママ友と浮気した旦那とやりなおす場合、いくつかの問題に注意が必要です。
ときには再スタートの妨げとなるため、事前に対策を取っておきましょう。

(1)旦那がママ友の旦那から慰謝料を請求される

旦那と離婚しないケースでは、ママ友の旦那から旦那への慰謝料請求に注意が必要です。
ママ友と旦那との不倫が知られていると、あちらからも旦那あてに慰謝料の請求が届くことがあるのです。

旦那と離婚せず、家計から慰謝料を出すとなれば、実質的に慰謝料の相殺となってしまうこともあります。
ママ友が独身でない、いわゆるダブル不倫の場合、最初からママ友の旦那にも話し合いに同席してもらう方が良いかもしれません。

このあたりの話をどう進めるかの塩梅は、ケースによって最適な方法が異なりますので、弁護士に相談のうえで方針を決定することをおすすめします。

(2)知人に相談する際は細心の注意を払う

旦那の不倫を知人に相談する場合、相談相手は細心の注意をはらって選んでください。
旦那の職場関係者や、同じ園のママ友などは、うわさが広がった際のリスクが高いため控えた方がよいでしょう。
他のママ友との付き合いにも影響が出る、職場で旦那が冷遇され居づらくなるといった可能性もあります。

相談相手として選ぶなら、旦那と面識がなく、園や学校とも無関係な友人にしておきましょう。
旦那の浮気によって精神的に追い詰められている状況であれば、プロのカウンセラーへの相談も検討できます。

(3)ママ友からの求償権行使の対策を取っておく

旦那と離婚せず、旦那に慰謝料を請求しない場合は、ママ友からの求償権行使に注意してください。

不倫の慰謝料における求償権とは、ママ友が支払った慰謝料のうち、旦那の負担分を返すよう旦那に請求できる権利のことです。
ママ友だけが慰謝料を払っている場合、法的には旦那の分を肩代わりしたと解釈されるため、その分を請求できます。

求償権は、示談の条件として「求償権の放棄」を盛り込むことで封じることが可能です。
詳細は以下でも紹介していますので参考にしてください。

子供同士の付き合いはどうすればいい?

旦那とママ友が不倫した場合、解決後に問題となるのが子供同士の付き合いです。
子供同士の仲が良く、頻繁に遊ぶような関係だった場合「親の都合で引き離すのはかわいそう…」と対処に迷ってしまうこともあります。
この場合、子供同士の今後の付き合いはどのように考えればよいのでしょうか。

(1)ママ友の子を見るのが辛ければ無理に会う必要はない

親の不倫に関して子供に罪はないと分かってはいても、ママ友の子を見かけると不倫を連想してストレスになってしまうこともあるかもしれません。
このような場合、ママ友の子に無理に会う必要はありません。できるだけ顔を合わせずに済むように工夫してみてください。

たとえば保育園児の子であれば、子供の送迎は旦那に任せるか、園バスを利用しての通園に切り替えるなどの方法を検討できます。
また、妻の在宅中は子供同士で、家で遊ぶのは遠慮してもらうことも可能です。

子供同士の交流はそのままに、できるだけ自分とは顔を合わせずに済むようにすることもできますので、それぞれの家庭の状況に合った方法を考えてみましょう。
対策に手間やお金がかかる場合は、旦那に責任をとってもらう形で対処してもらっても良いでしょう。

(2)子供を利用しての復縁は許さないと通告しておく

「子供たちには罪はないので、子供同士の付き合いは制限しない」という場合も、一点注意が必要です。
ママ友の性格しだいでは、子供を利用して旦那との復縁を図る可能性があります。

この事態を予防するには、示談交渉の際「子供を利用して復縁を企むのは許さない」としっかりとクギを刺しておくのがおすすめです。
再度連絡をとっていたときのために数万円程度の罰金を設定しておくのも効果があります。

子供同士の仲が良い場合、子供の親として、完全には不倫相手との縁を切れないこともあるのがママ友との浮気の辛いところ。しかし、その場合も再度の不倫は許されないため、罰則を設けたうえで、毅然とした態度で「復縁は許さない」と通告しましょう。

まとめ

学校や園のイベントを通じて、旦那とママ友が不倫関係に陥ってしまうことがあります。
浮気の事実が発覚した場合は、再犯防止のためにも慰謝料の請求などの法的対処により責任を追及するのがおすすめです。

慰謝料の請求は個人でも可能ですが、書面の作成や各種手続きは一般の方には難しく、また多大なストレスがかかるため、解決までサポートしてくれる弁護士に相談した方が良いでしょう。

弁護士を探す際は、不倫問題に強く、無料相談が可能な事務所から選ぶのがおすすめです。自分にあった弁護士を見つけてみてください。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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