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夫が浮気相手と別れないのはなぜ?バレても隠れて浮気を続ける夫の心理

夫の不倫は、夫婦の信頼関係を揺るがす大問題です。離婚騒動に発展することも珍しくないため、普通は妻にバレた時点で浮気をやめることが多いです。

ただ、夫の中には妻にバレたあとも隠れて浮気相手との関係を続けている人もいます。
浮気相手と別れない夫は、いったい何を考えているのでしょうか。

今回は、浮気がバレたあとも浮気を継続する夫の心理と、再発させない・繰り返させないための対応を考えていきます。

バレても浮気相手と別れない男性の心理とは

浮気が妻にバレてしまうと、普通はそれなりの修羅場を経験して反省するものです。にも関わらず、浮気相手との関係を続ける夫はいったい何を考えているのでしょうか。
浮気をやめようとしない男性の心理を見ていきましょう。

(1)離婚にはならないとたかをくくっている

浮気を繰り返したり、同じ相手と浮気を継続したりする男性の特徴として、心のどこかで「妻とは離婚にはならないから大丈夫」とたかをくくっていることが挙げられます。

「多少のケンカにはなっても離婚まではいかないだろうし、浮気相手と別れる必要はない」と妻を甘く見ています。
パートナーの心の傷のことはまったく考えておらず、自分が妻にどんな思いをさせているかまでは想像が及んでいないといえます。

また、妻が離婚を言い出せない家庭状況であることも、夫が浮気を甘く見る原因のひとつです。
小さな子供がいて離婚できない、妻が専業主婦で経済的に安定していないなどが例に挙げられます。

また、人によっては「妻は自分が大切だから離婚はしたくないはず」と謎の自信を持っている夫も一部存在します。
浮気を続けても離婚騒動には発展しないだろう、と事態を軽くみていることが、浮気相手と別れない理由の一つとして考えられるでしょう。

(2)浮気に対して罪悪感がない

そもそも浮気に対して罪悪感がないため、何度も浮気を繰り返すというケースもあります。自分主体で物事を考える夫に多く、浮気を特に悪いことだと思っていないタイプです。

「性欲は外で発散した方が妻も付き合わされずに済んで楽だろう」
「自分が家にいない方が子育てに集中できるだろう」

などと、浮気を自分に都合よく解釈しているのが特徴です。浮気を妻への裏切りだと考えていないことも、浮気相手と別れず関係を続ける理由の一つです。

(3)家庭と浮気の両立を目指している

家庭と浮気の両立を目指している夫も、浮気相手と別れず関係を続けようとすることがあります。
このタイプは、妻と浮気相手の間でうまく立ち回ろうとする自己中心的な考え方をします。

「自分の人生には妻も浮気相手も必要」
「隠れてうまくやれば誰も傷つかずに済む」

などの考えのもと、妻に隠れて浮気を繰り返します。妻と浮気相手、隠れてどちらとも良好な関係を築こうとするのも、再発する心理の一つです。

(4)妻が浮気を許していると勘違いしている

一度浮気がバレても妻が具体的な行動に出なかった結果「浮気は暗黙の了解」と勘違いして、浮気を続ける夫もいます。

浮気に対して制裁を加えない妻は「夫を信じて自分でけじめをつけるのを待とう」「たった一度の過ちなのだから多めに見よう」という考えから、事態を静観してしまうことが多いです。

しかし、浮気症の男性はこの反応を自分に都合よく解釈することがあります。
酷い場合は妻公認だと勘違いして、かえって堂々と浮気をし始めることもあります。

夫が浮気相手と別れないのはなぜか

妻にバレて大ごとになれば、普通浮気相手との関係は清算しそうなものですが、中にはそうはせず、浮気を続行する夫もいます。
夫が浮気相手と別れない理由を考えてみましょう。

(1)浮気相手に負い目がある

浮気相手に何らかの負い目があり、別れるに別れられないことがあります。
「別れなければいけない」という意識はあっても、別れを切り出すことを浮気相手への裏切りだと考え、なかなか行動に移せないケースです。

たとえば、浮気相手が献身的に尽くすタイプで夫に本気になっている場合だと、気持ちを裏切れず別れを言い出せないことがあります。
ほかにも「浮気相手が夫に精神的に依存している」「浮気相手にお金を借りている・貢がせた」などの事情があるときも、関係を切ることができません。

このように理由はさまざまですが、浮気相手に対して負い目に感じることがあると別れを切り出しにくくなります。

(2)優柔不断で浮気相手に強く出られない

優柔不断で強く言えないタイプの夫も、別れを切り出せず浮気相手との関係を継続してしまうことがあります。
別れを切り出した際に浮気相手に食い下がられると、強引に関係を断ち切ることができません。
浮気相手にすがりつかれるとはねつけることができないのも理由の一つです。

(3)浮気がバレても懲りていないから

浮気がバレたあとも懲りていないときは、浮気の再犯や同じ相手との関係の継続が見られます。
一度浮気が原因で修羅場を経験しても「もう浮気はやめよう」ではなく「次はバレないように気を付けて浮気しよう」という方向に反省してしまうのです。

夫の浮気が判明した際の制裁が甘かった場合や、簡単な話し合いだけで許してしまったときは、このタイプの再犯の可能性があります。

一度目の浮気がバレたときに痛い目を見ていないため、心のどこかで「バレても大したことないな」と考えていることで再発してしまうのです。

(4)浮気相手に本気になっているから

浮気相手に本気になっているときも、妻に浮気がバレても別れないことがあります。
中には浮気相手との将来を真剣に考えているケースもあり、慰謝料などのリスクを負ってでも浮気相手と別れないと主張することも。

浮気相手に本気になっているときは、夫は浮気問題の解決と妻との離婚を同時に進めてくるため非常に厄介です。
以下の記事で具体的な対策を紹介しているので参考にしてください。

最初に浮気が発覚した際にやってはいけないこと

夫の浮気の再犯にはさまざまな理由がありますが、原因の一つとして挙げられるのが、最初に浮気が発覚した際の妻の対応ミスです。
初動の失敗により「浮気をしても大丈夫なんだな」と思わせてしまうと、浮気の続行や再犯を招きやすくなります。
具体的にどんな対応がNGなのか、詳しく見てみましょう。

(1)夫を信じて別れるのを待つ

浮気が発覚した際にやってはいけない対応の一つが「夫を信じて戻って来てくれるまで待つ」というもの。
夫を信じたい気持ちは妻なら当然ですが、やっていることは浮気の放置に他ならないため、これはNGです。
夫の性格によっては「浮気は黙認されているんだな」「隠れてやればOKだな」と勘違いすることがあります。

夫が浮気相手と自発的に別れるのを待つとなると、いつ終わるか分からない夫の浮気に、妻は長期間に渡って傷つけられることになります。
夫婦の関係が急激に悪化するリスクがあり、精神衛生上もよくないため、夫の自己解決を待つのはおすすめできません。

(2)「もう浮気はしない」と口約束だけで済ませる

浮気が判明した際に「もう浮気はしない、許して欲しい」と懇願されて、口約束だけで許してしまうのも良い対応とは言えません。
もちろん、それで心を入れ替えてくれる夫であれば良いのですが、人によってはより慎重に浮気をするようになるだけかもしれません。

浮気をする側からすると「口約束だけで許された」という経験は、すなわち「バレても大ごとにならなかったから大丈夫」と思わせるものに他なりません。
温情が仇になってしまう可能性が高いのでやめた方が良いでしょう。

(3)浮気相手のみに接触して浮気をやめさせる

浮気相手のみに接触して浮気をやめさせるのも良い方法とはいえません。というのも、浮気相手の方から旦那に働きかけて別れることがあっても、他の女性にちょっかいを出す可能性は否定できないからです。
また、旦那の方が浮気相手に熱を上げている場合は、浮気相手だけに働きかけても効果が薄いことも考えられます。

「夫と浮気について話したくない」「惨めな思いをしたくない」という考えから、夫ではなく浮気相手に接触する方もいますが、効果が確実でないためおすすめできません。

(4)浮気を常態化させる

常に夫に浮気相手がいる状態を作るのもよくありません。

人によっては「夫に強く言えない」「話し合いができない」などの事情から、制裁を加えることをためらってしまうこともあります。
しかし、夫の浮気を放置しておくと、夫が浮気を妻公認だと勘違いしてしまうリスクがあります。

夫が堂々と浮気をするようになれば、妻の精神的なダメージは計り知れません。何より家庭環境の崩壊にも繋がります。

また、不倫の慰謝料請求には「夫の不倫の事実を知り、不倫相手を特定してから3年」という時効が設定されています。
不倫が常態化し長期間放置しておくと、時効が成立してしまい、請求を決心したときには慰謝料請求権が消滅していることもあるでしょう。

 

このように、浮気の常態化にはさまざまなデメリットがあります。
最初に発覚した時点で放置せず、早期に芽を摘んでしまうのがおすすめです。

浮気相手と夫を別れさせる方法

夫の浮気が発覚した際、浮気をやめさせ、不倫相手と夫を別れさせるにはどうすればよいのでしょうか。
浮気の発覚時に取るべき対策を三点紹介します。

(1)浮気相手に慰謝料を請求する

まず、夫の浮気が発覚したら、放置せずにしっかりと制裁を加えるようにしましょう。
最も効果的な対策の一つが、浮気相手に慰謝料を請求することです。

不倫の慰謝料の相場は50万円から300万円と非常に高額であり、浮気相手に経済的・精神的ダメージを与えることができます。
多くの場合大金を工面するのに苦労するでしょうし、減額を申し入れるのであれば妻に対して頭を下げなければなりません。

合法的に浮気相手に痛い目を見させることができ、浮気を懲りさせることができるのでおすすめです。

(2)話し合いをおこない内容を書面にする

慰謝料やその他の示談の条件は、かならず書面に残すようにしましょう。
話し合いの内容に対して「言った・言わない」の水掛け論を防止できて効果的です。

また、大金を支払う約束を記載した書面にサインするのは、浮気相手にとっては恐怖体験の一つとなります。

また、夫との約束も書面にしておくのがおすすめです。今後の夫婦としての気構えを記してお互いに所有することで、やり直すきっかけにできます。
夫が再発した際の約束も記しておくことで、浮気を繰り返すことに対する抑止力にもなります。

どちらの場合も浮気を懲りさせるのに高い効果が見込めますので、おすすめの方法です。

(3)夫の罪悪感を刺激する

夫の罪悪感を刺激するのも、夫と浮気相手を別れさせるのに効果的です。
浮気をする夫というのは、浮気中は妻の気持ちに対する想像力が働いていません。
いわば見て見ぬふりをしている状態なので、気持ちを伝えることで罪悪感を湧かせることができます。

「浮気によって妻の信頼を裏切った」「傷つき辛い思いをした」「家庭に戻って来て欲しいと」はっきりと伝えてみてください。

どの程度の効果が見込めるかは夫の性格次第ですが、出来心での浮気や一時の気の迷いであれば、自ら浮気相手との関係を清算してくれる場合もあります。

繰り返す浮気は弁護士に相談して解決する

夫が浮気を何度も繰り返す場合、自分一人では解決が難しいときもあります。
この場合、弁護士に相談した方が早く、かつストレスも少なく解決できます。
では、具体的に弁護士に依頼した際のメリットを見てみましょう。

(1)不倫相手も弁護士をつけてくる可能性がある

不倫問題では、夫の不倫相手側が弁護士を連れてくる可能性があります。
相手方だけに弁護士がいる状態では、慰謝料の不当な減額交渉をされるなど、浮気相手に有利な条件で一方的に交渉を進められてしまう可能性があります。

法律知識のない一般人が、交渉事で弁護士と渡り合うのは至難の業です。制裁を加えるのに十分な慰謝料を獲得できないことも考えられます。

こんな場合に備え、妻側も弁護士に相談しておくのがおすすめです。
依頼者の希望を汲んで、可能な限り要望に対応してくれるため、相手側の弁護士に一方的に要求を通される心配はなくなります。

(2)慰謝料の適正な価格を計算してくれる

不倫問題の解決を弁護士に依頼することのもう一つのメリットは、慰謝料の適正な金額を算出してくれることです。
慰謝料の金額計算は一般人には難しく、過去の事件や判例を参考に決定していく必要がある専門的な作業です。

慰謝料の一般的な金額には50万円から300万円とかなりのムラがあります。
これは、不倫の慰謝料は過去の事例の他にも「どの程度酷い不倫だったか」「婚姻期間はどのくらいか」など、さまざまな要素を考慮して決定されるからです。
個別のケースごとに適正金額が違うため、こちらも弁護士に任せた方がスムーズに進みます。

(3)不倫相手と代わりに交渉してくれる

人によっては「不倫相手の顔など見たくない」と思うこともあるかもしれません。
こんなとき、弁護士に示談交渉や相手方とのやりとりを頼んでおけば、依頼者自身は待っているだけで不倫問題を解決してくれます。

弁護士は依頼者の代理人になることができるため、示談交渉や連絡を代行してくれ、訴訟や調停にも代わりに出席してくれます。
浮気相手と会うのが辛いのであれば、解決までの作業や交渉を全て丸投げしてしまうのも一つの方法です。

また、不倫の話し合いに際し、夫と一時的に距離を置きたいという場合も、弁護士が代わりに話し合ってくれます。
夫や不倫相手と関わるのが辛い場合は依頼を検討してもよいでしょう。

まとめ

浮気が発覚した際に対応を誤ると、同じ浮気相手と隠れて関係を継続したり、他の浮気相手を作って再犯したりする可能性があります。
「一度だけの過ちだから…」「信じて待っていれば戻って来てくれる」と温情をかけてしまう方もいるのですが、不倫の再発率は決して低くありません。
何度も辛い思いをしないよう、最初に発覚した時点でしっかりと対策することをおすすめします。

不倫相手に慰謝料を請求する際は、希望する金額を獲得するために弁護士に相談することをおすすめです。
自分ひとりで対処すると、相手方の弁護士に減額を要求される場合や、訴訟に発展すると対応しきれないことも考えられます。

現在は相談料・着手金無料の弁護士事務所も増えているので、困りごとは気軽に相談できるようになりました。
解決見込みを確認してから依頼の可否を決定できます。自分一人では解決が難しいと感じる場合、一度相談を検討してみてはいかがでしょうか。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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