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夫婦喧嘩から離婚を考える人は3割超?喧嘩の原因と離婚を回避する方法

些細なことで夫婦喧嘩が多く「毎日、喧嘩ばかりで疲れた」と感じている人も多いのではないでしょうか?
「夫婦喧嘩は犬も食わない」などと言いますが、日常生活の中で喧嘩が絶えないということは当人同士にとっては非常に大きなストレスになってしまいます。

実際に、夫婦喧嘩から離婚を考える人は3割程度も存在すると言われています。
そして、喧嘩になった勢いで相手に対して言ってはいけないことを言ったり、取り返しのつかない行動をしたりすることによって離婚に至ってしまう夫婦も少なくありません。

夫婦喧嘩の原因と、喧嘩の対処法、喧嘩をしないようにする方法などについて解説します。

たかが夫婦喧嘩と思っているかもしれませんが、放置すると本当に離婚に至ることもあります。
夫婦喧嘩の原因と対処法を理解して、できる限り円満な夫婦関係を作っていきましょう。

夫婦喧嘩の頻度はどのくらい?

世の中の夫婦はどのくらいの頻度で喧嘩をしているのでしょうか?
月に1回程度というのが最も多いようです。
また、喧嘩が多いと感じるのは週1回程度で毎週のように喧嘩をしているのであれば、自分たちは喧嘩が多いと考えた方がよいでしょう。

(1)月に1回が最も多い

夫婦喧嘩で最も多い頻度は月に1回程度のようです。
毎日顔を合わせるのですから、月に1回くらいは喧嘩することもあるでしょう。

喧嘩が月に1回程度あるくらいでは多くの人が、頻度が多いとは思っていないでしょうし、むしろその程度は喧嘩をした方がお互いの意見や考えを分かり合えると言えるかもしれません。

(2)週に1回で多いと感じる

「自分たち喧嘩が多いな」と感じ、喧嘩をすることがストレスになったり夫婦関係に疲れを感じたりする頻度が、週1回程度の喧嘩です。
毎週のように喧嘩が起きるようになると、家庭や夫婦関係にストレスを感じ、離婚したいなどと考えることが多くなるようです。

夫婦喧嘩が週に1回程度の割合で勃発するようであれば、それは夫婦関係の危機かもしれません。
何らかの形で関係修復を図らないと、取り返しのつかない事態になってしまう可能性もあります。

夫婦喧嘩の6つの原因

夫婦が喧嘩をする原因は様々です。
しかし、多くの夫婦が喧嘩する原因は以下の6つのいずれかであることが多いようです。

  • 妻が夫の雑な行動に苛立つ
  • 夫が妻の金遣いや家事が気に入らない
  • 子育てに関する方針の違い
  • 夫婦どちらかの浮気など
  • 些細な口喧嘩や過去の喧嘩
  • 配偶者の親との関係

日常生活の些細なことから、子育てや親との関係まで喧嘩の理由は様々です。
どのようなことが原因で喧嘩になってしまうのか、詳しく見ていきましょう。

(1)妻が夫の雑な行動に苛立つ

妻が夫の雑な行動について苛立ってしまい、そこから小言や口論が始まって大きな喧嘩に至ってしまうケースは少なくないようです。

  • 出したものを片付けない
  • 服がそのまま散らかっている
  • 靴を揃えない
  • 裏表逆で洗濯物の中に放り込む
  • 洗い物をしない

など、男性の雑な行動に不満を抱えている女性は少なくありません。
小さな不満が蓄積して爆発してしまい、大きな喧嘩に発展することはよくあることです。

(2)夫が妻の金遣いや家事が気に入らない

逆に夫が妻の家事や金遣いが気に入らないという理由で喧嘩になってしまうことがあります。

  • 料理を作るのが遅い
  • 洗濯物を取り込んだままになっている
  • だらしない
  • 毎月のように家計に赤字をだしている

など、不満の理由は人それぞれでしょうが、夫が妻の家事に不満を持ちそれを指摘することによって、夫に対して不満を持っていた妻も応戦して大きな喧嘩へと発展してしまうことは少なくありません。

(3)子育てに関する方針の違い

子育てに関する方針の違いでも喧嘩になることがあります。
両親にとって子供は大切ですが、だからこそ子育ての方針がずれてしまうとそこから大きな喧嘩へと発展してしまうことがあります。

  • ゲーム好きの夫は子供ともゲームをしたい
  • 教育ママの母親はゲームをさせる夫が気に食わない
  • 勉強ばかりさせる母親に違和感を感じる

など、子育てに関する方針のズレによって大きな夫婦喧嘩へと発展してしまうことは珍しくありません。

(4)夫婦どちらかの浮気など

夫婦どちらかが浮気をしている場合は、当然喧嘩になります。
また、浮気とまでいかなくてもキャバクラなどの女癖が悪い場合でも妻は不満を感じます。
このような夫婦は、本当に仕事で遅くなったとしても、妻は夫の浮気を疑うようになります。

夫とすれば仕事で疲れて帰ってきているところに、妻が浮気を疑ってくると腹が立ち、浮気をしていないのに大きな喧嘩になることもあります。

(5)些細な口喧嘩から過去の話に遡る

最初は些細な口喧嘩から始まる喧嘩が発展して大きな喧嘩になってしまうこともあります。

大きな喧嘩になってしまうと勝ち負けの話になってしまうので、過去に相手がやらかしたことなども持ち出してしまったり、言ってはいけないことを口に出してしまったりすることもあるので、こうなってしまうと収拾がつかなくなってしまいます。

始まりはなんでもないようなことから、大きな喧嘩へと発展してしまうことは夫婦喧嘩では珍しい話ではありません。

(6)配偶者の親との関係

夫や妻と親の関係が上手くいっていない場合でも喧嘩は起こりがちになります。
子供とすれば自分の親を大切にしてほしいと考えるのは当然です。
しかし配偶者と親が上手くいかないと、配偶者に対して不満を感じるようになります。

親が子供の家庭に干渉しすぎなどの問題がある場合も多いですが、何に原因があるとしても配偶者と親の関係性が悪いと夫婦関係が悪くなります。
相手に対する親の態度に不満を抱えると、些細なことでも気になるようになり、何でもないことから大きな喧嘩へと発展することがよくあります。

夫婦喧嘩でしてはいけない行動や発言

夫婦喧嘩の最中は、相手のことを「殺してやりたい」と思うほど憎らしくなるものです。
しかし、いくら腹がたっても以下の6つの行動や言動だけはしてはいけません。

  • 喧嘩の勢いで家出する
  • 相手の親の悪口を言う
  • 相手のコンプレックスに触れる
  • 子供に親の悪口を言う
  • 暴力を振るう
  • 勢いで浮気する

これらのことをしてしまうと、本当に取り返しがつかなくなり、離婚にまで至ってしまうこともあります。
喧嘩に勢いで絶対にNGな行動について詳しく解説していきます。

(1)喧嘩の勢いで家出する

喧嘩の勢いで家出をすることはしてはいけません。
喧嘩の多い夫婦というのは、夫婦関係に対して非常に大きなストレスを抱えています。
そのため家出をすれば双方は精神的に非常に楽になります。

しかし、楽になるからこそ、一度家出をしてしまうと戻ることができなくなってしまうものです。
どちらかが謝罪すれば戻れる可能性はありますが、謝罪をしてこなければ戻れるきっかけがなくなってしまいます。

つまり一度家出をしてしまうと、そのまま別居状態になり、取り返しのつかない状態になってしまう可能性が高いのです。
感情的になれば、出ていきたい気持ちになるのはわかりますが、家出は取り返しがつかなくなる可能性がありますので、控えた方がよいでしょう。

(2)相手の親の悪口を言う

相手の親と上手くいっていないからと言って、相手の親の悪口を相手に対して言うのは絶対にNGです。
親はどんな親でも相手にとっては大切なものです。
いくら自分が相手の親に意地悪などをされたからとしても、絶対に相手の親の悪口は言ってはいけません。

ましてや「親と自分とどちらが大切なのか」という態度は最悪です。
親と配偶者を離れさせる発言ですし、そもそもどちらが大切なのかなど、選べるはずもありません。
いくら感情的になっても親の悪口を言ってしまったら、夫婦関係に取り返しのつかない亀裂が走ってしまうことになるでしょう。

(3)相手のコンプレックスに触れる

喧嘩に勝ちたいあまりに、相手が言い返すことができないような、相手のコンプレックスに触れる発言もNGです。
また、「安月給」「誰に養ってもらっているんだ」などの、言ったら終わりの発言は絶対にしないようにして下さい。

ただ相手を傷つけるため、ただ相手を負かすための発言は、相手に対して拭えない不信感や恨みを与えてしまうリスクがあります。
取り返しのつかない発言をすることは控えましょう。

(4)子供に親の悪口を言う

子供に配偶者の悪口を言う行為もNGです。
子供にとって、親は親ですので、自分が喧嘩をしたからと言って悪口を言ってはなりません。
そして、悪口を言われた子供は、悪口を言った親側に立つ傾向にあります。
すると、悪口を言う親は多数派になります。

家庭を分断させる行為につながりますので、夫婦喧嘩に関係のない子供を巻き込むのはNGです。
夫婦喧嘩は親同士だけの問題と考え、子供を巻き込むのはやめましょう。

(5)暴力を振るう

口喧嘩で勝てない時、口喧嘩で相手が言ってはいけないことを言った時、特に男性は暴力をふるってしまうことがあります。
夫婦間であっても暴力は犯罪です。

そして、暴力をふるったときには大きな問題にならなかったとしても、暴力をふるわれた方には暴力を振るわれた記憶が鮮明に残ってしまうものです。

暴力は夫婦関係に決定的な亀裂を生み、なによりも犯罪行為です。
いくら喧嘩がエスカレートしたとしても絶対に暴力を振るうことはやめましょう。

(6)勢いで浮気する

明日に腹が立ったからと言って、ほかの異性と浮気をするのもNGです。
配偶者以外の異性とセックスをすることは不貞行為にあたり、慰謝料請求の対象になります。
相手との夫婦喧嘩が多いという理由だけで離婚するのであれば慰謝料請求の対象になりませんが、浮気をしていたのであれば慰謝料請求の対象になるので自分の立場は不利になります。

また、不倫をすると不倫相手との関係が絡んでしまうので、夫婦関係を元に戻すことはより一層困難になります。
離婚するにせよ、再構築するにせよ、不倫をすることには何も利益を産みません。
喧嘩の勢いで不倫をすることは絶対にやめましょう。

夫婦喧嘩の拡大を回避する方法

夫婦喧嘩は些細な言い合いが始まりで、やがてその言い合いが拡大して、大きな問題へと発展していくことがほとんどです。
そのため、喧嘩になりそうになった時にはその拡大を防ぐようにした方が無難です。
喧嘩の拡大を避ける方法としては以下の4つの方法があります。

  • 言い争いは極力避ける
  • 言葉の揚げ足を取らない
  • 自分から謝ってしまう
  • とにかく話を聞く

夫婦喧嘩を小さなものに留めておく、4つのポイントについて詳しく解説します。

(1)言い争いは極力避ける

言い争いから些細な喧嘩が大きくなることも少なくありません。
言い争いは避けるようにしましょう。

(2)言葉の揚げ足を取らない

相手に勝ちたいあまりに言葉の揚げ足をとると、相手はさらに感情的になります。
言葉の揚げ足はとらずに、相手が何を言いたいのかにまずは耳を傾けましょう。

(3)自分から謝ってしまう

喧嘩の拡大を避けるためには、とりあえず自分から謝ってしまうのも1つの方法です。
とりあえず謝れば相手の興奮は少なからず落ち着きます。
その方が喧嘩の拡大を避けることができますし、冷静に話し合いも可能になります。

相手が興奮していたらまずは謝るということも非常に重要です。

(4)とにかく話を聞く

相手の話を聞いて、相手が言いたいことを全部吐き出させてしまいましょう。
聞いている側は、聞いている「ふり」だけしておけば、頭に入っていなくても問題ありません。
とにかく言いたいことを全部言わせてしまうことが大切です。

相手が感情的になっていたら、じっと我慢して言いたいことを全て言わせてしまうというのも有効な方法です。

夫婦喧嘩から仲直りするには

夫婦喧嘩から仲直りするのもなんとなく気まずいものです。
しかし、一緒に暮らしている限りは喧嘩ばかりしているわけにはいきません。
夫婦喧嘩から仲直りするためには以下の3つを普段の生活から受け入れるようにしましょう。

  • デートなどで非日常を演出
  • 相手に対する不満を受け入れる
  • スキンシップを図る

喧嘩を避けて夫婦関係を円満にする3つのポイントを解説していきます。

(1)デートなどで非日常を演出

夫婦喧嘩は家庭という日常に不満を感じていることから起こりがちです。
そのため、どこかに遠出したり、デートをしたりするなどして、いつもと違う空間を作るように努力しましょう。

家庭から解放されるので、相手に対して慢性的に感じている不満が和らぐ可能性があります。

(2)相手に対する不満を受け入れる

日々相手に対して感じている不満を「これくらいなら我慢しよう」と受け入れる姿勢を持つことも重要です。
人間完璧ではありませんし、相手も自分に対して些細な不満は必ず持っています。
許容できる範囲のことはできる限り許容する意識を持つことが大切です。

(3)スキンシップを図る

夫婦の不仲の大きな原因がセックスレスです。
できる限りスキンシップを図り、定期的にセックスをすることで、相手に対して感じていた不満が自然に和らぐことは少なくありません。

できる限りスキンシップの時間を増やし、定期的にセックスができる環境作りや話し合いを行なっていきましょう。

夫婦喧嘩に疲れたら

自分は喧嘩を避けようとしているのに、どうしても喧嘩になってしまうこともあるでしょう。
結婚前であれば距離を置くこともできますが、夫婦は距離も置くことができません。そのような時には、外部の力を借りるか、どうしても改善できず自分も子供も不安定のなるのであれば、離婚するという最終手段もあります。

最後に夫婦関係に疲れてしまった場合の対処法について解説していきます。

(1)カウンセリングを受ける

夫婦でカウンセリングを受けるというのは有効な方法です。
専門家の力を借りて、どうして喧嘩が多いのか、喧嘩をなくしていくためにはどうすればよいのかということに専門家のアドバイスを受けることで、夫婦関係が改善する夫婦も少なくありません。

(2)離婚は最後の手段

どうしても喧嘩が止まらずに、日常生活が苦しくて、子供にも悪影響があり、努力しても改善が見られないなら、最終最後に離婚という方法があります。
お互いに喧嘩がなく、前向きな人生を歩み、離婚後も子育てに双方が積極的な夫婦も少なくありません。

まとめ

夫婦喧嘩は些細な不満から大きな喧嘩になってしまいます。
夫婦が別々の人間である以上、夫婦喧嘩がある程度起こるのは仕方ありませんし、むしろ健全な状態とも言えます。
しかし、夫婦喧嘩が日常的に多発するようになると、日常生活が苦痛になり、家庭が辛いものになってしまいます。

できる限り喧嘩が起きないような関係を意識して作っていくことが大切です。
そして、いくら喧嘩になったとしても取り返しのつかない言動だけは絶対にしないように注意しましょう。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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