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里帰り中の不倫が許せない場合の対処法|夫や浮気相手への慰謝料請求や制裁方法を解説

皆さんの中には里帰り出産中に、夫に不倫されて、辛い思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不倫した夫やその不倫相手が許せないという方もいらっしゃると思います。

しかし、出産後、まだ小さい子供に手がかかり何から手を付けたらいいか分からない、慰謝料を請求したいがどうしたらいいのか、不倫は許せないけれど子供を抱えて離婚はできないなど、お悩みの方もおられることでしょう。

そこで今回は、里帰り中に不倫をされた方のために、慰謝料請求の方法や効果的な制裁方法を解説したいと思います。

出産で里帰り中に不倫される確率と浮気夫の心理とは

妻が出産で里帰り中に不倫をする夫は少なくないと言われています。ある探偵業者の調査によると、風俗店の利用も含めると、過半数が浮気・不倫をするとも言われています。

夫が妻の里帰り出産中に不倫をする心理としては、

  • 妻が家にいない寂しさ
  • 独身に戻ったような解放感
  • 遅く帰宅しても怒られない自由感
  • 親になることへの不安感
  • 性欲処理

等があるようです。

妻側からすれば、身重の体でつわりに苦しんでいるのに何を勝手な、と言うところだと思いますが、里帰り中の浮気を防止する対策をいくつかご紹介します。

  • 生まれてくる子供の服やおもちゃなどの買い物をしてもらう
  • 外食をするなど、子供が生まれる前の2人の時間を作っておく
  • 出産後の子供の世話で夫が得意なものを依頼する
  • 一人で生活する夫の体調を気遣う連絡を送る
  • 両親(義両親)に里帰り出産中の夫のケアを依頼する

過剰なプレッシャーを与えたり、しつこくなったりしないように、夫のことも気遣っているという立場をとると、浮気防止に効果的です。

里帰り中に夫が不倫した場合に妻が取りうる3つの対応

それでも里帰り出産中に夫が不倫をした場合、妻が取れる対応には3つあります。

(1)何もせずに夫婦関係の再構築を目指す

里帰り出産中の夫の不倫を知っても、子供のことや今後の生活を考えて、あるいはショックで考えたくないという思いから、知らなかったフリをする、または許して夫婦関係をやり直すという対応を取ることもできます。

ただ、知らないふりをする場合でも、一つだけやっておいてほしいことがあります。
それは、不倫の証拠は集めです。この証拠とは、不貞行為、つまり夫と不倫相手が性交渉した証拠です。
将来的に慰謝料を請求したくなった場合、法律上キスやデートではだめで、性交渉がないと慰謝料請求が認められないからです。

また、不倫慰謝料の請求権は最後の不倫から3年で消滅時効にかかります。
今は静観しても、今後何か対応を取りたくなった場合に備えて、証拠集めはしておきましょう。

また、不倫を許して夫婦関係をやり直す場合は、話し合いは必須です。相手を責めるよりも、辛い思いを伝えることの方が効果的です。
もし、今回許したことを証拠化しておきたい場合は、次の点を記入した合意書を作成しておきましょう。

  • 不倫(不貞行為)の日時等の事実と、認める言葉
  • 慰謝料を払う場合は金額と支払期限、支払方法
  • 不倫関係を解消する約束
  • 不倫相手との接触禁止(会社の同僚の場合は業務以外の接触禁止)
  • 約束違反に備えたペナルティ(次回は離婚する等)

(2)慰謝料請求をする

不倫(不貞行為)は、犯罪ではありません。
しかし、不法行為として慰謝料が請求できる類型です。
日本の法律では、「不法行為」と言って、わざと(故意)または不注意(過失)で他人に損害を与えた場合は、その損害を償わなければいけないと規定されています(民法709条)。

里帰り中の不倫についてみてみると、夫婦には配偶者以外の異性とは性交渉をしないという「貞操義務」があるのに、夫がその義務に違反して妻に精神的苦痛を与えたので、妻は受けた苦痛をお金で償うための慰謝料を請求できるという構成になります。

慰謝料の目安は、離婚や別居をしない場合は50万~100万円、別居や離婚する場合は100万~300万円が相場です。
この慰謝料は、夫と不倫相手の両方に請求できますし、どちらか片方だけに請求しても構いません。
ただし、慰謝料をトータル100万円の慰謝料を請求する場合、夫と不倫相手で合計100万円しか請求できず、それぞれ100万円の計200万円を請求することはできません。

とはいえ、離婚しない場合は、不倫相手にだけ請求すると、家庭の資産状況にも影響を与えず、不倫相手に対して有効な制裁になります。
不倫相手が夫の会社の部下など若い女性の場合は、後でご説明するように慰謝料が減額される可能性はありますが、それでも数十万円、百万円を超える慰謝料の支払いは大変なので、最も効果的なペナルティです。

なお、慰謝料は、離婚しなくても請求できますし、離婚する場合は一緒に請求することもできます。

(3)不倫を理由に離婚する

夫婦が話し合いで離婚をする場合、離婚の理由は何でもいいのですが、もめて裁判になる場合は、法律で決められた離婚の原因がなければいけません。
この離婚の原因を「法定離婚事由」といい、不倫(不貞行為)も含まれます。

離婚する場合は、次のようなことを決めなければいけません。

  • 財産分与(結婚中に夫婦で築いた財産を分ける制度)
  • 年金分割(将来年金を受け取る権利を分け合う制度)
  • 親権(未成年の子供がいる場合の親権者)
  • 養育費(未成年の子供が成人するまで親権者でない親が払う子供の生活費)
  • 慰謝料

特に、里帰り中の不倫で離婚する場合は、子供が小さいことが考えられるので、親権の決定は離婚の条件になります。
子供が幼い場合は、「母性優先の原則」と言って、母親が親権を取れる場合が多いのですが、財産状況や生活環境などから、離婚原因を作った夫側に親権が認められるケースもあります。

確実に親権を取りたい場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

また、日本では、約80%の養育費が途中で不払いになると言われています。12月23日に、養育費算定表が改訂され、養育費の金額が概ね増額される運用になっています。例えば、0歳から14歳の子供が1人の場合の算定表はこちらを参考にしてください。
参考:http://www.courts.go.jp/vcms_lf/youiku-1.pdf

養育費を確実に払ってもらうためには、離婚の取り決めを「離婚協議書」という書面にして、公証役場で「強制執行認諾付きの公正証書」という書式にしてもらうと、不払いになった場合に相手の給料や財産から回収することができます。
子供の将来のためにも、不安な場合は弁護士に相談して確実に養育費を払ってもらえるような対応をしておきましょう。

里帰り中に不倫されたが、子供の生活が不安な場合の対処法とは

里帰り中に不倫をされたけれど、子供の生活が心配なので離婚をしないという方もいらっしゃると思います。
しかし、やはり離婚したいという場合は、上記のように親権や養育費の回収の準備をしておくことに加え、受けられる公的サポートを調べておくと、離婚後のライフプランの安心につながります。

サポート体制は都道府県によって異なるので、まずは市区町村役場の福祉課で問い合わせてみましょう。
ここでは、代表的な支援のいくつかをご紹介します。

(1)児童扶養手当

親の離婚や死別などで一人親になったり、DVで保護命令を受けたりした家族の子供に、地方自治体が一定の手当を支給する制度

  • 子供1人…月額9,990~42,300円
  • 子供2人…月額5,000~9,990円を加算
  • 子供3人以上…月額3,000~5,900円を加算

(2)母子及び父子福祉資金貸付金

母子(父子)家庭で20歳未満の子供を扶養する親が、子どもの就学資金や医療費、親の就労資金など、12の目的に応じて低金利でお金を借りられる制度(事業開始資金、事業継続資金、技能習得資金、 修業資金、就職支度資金、医療介護資金、 生活資金、住宅資金、転宅資金、結婚資金、 修学資金、就学支度資金)

(3)母子生活支援施設

母子家庭で18歳未満の子どもを養育中等の女性が、子供と施設を利用できる制度。利用料は住民税や所得税の金額によって決まる。

里帰り中の不倫慰謝料の相場とは

不倫慰謝料の目安は、不倫が夫婦関係にどう影響したかで相場が変わります。

  • 離婚や別居をしない場合の目安 50万~100万円
  • 別居や離婚する場合の目安 100万~300万円

これに加えて、夫婦や家庭の個別の事情が勘案されて、実際の慰謝料が決まることになります。
具体的には、慰謝料が増額される理由として、結婚関係が長いこと、不倫期間が長いこと、子供がいること、不倫によってメンタルの不調を発するなどの影響が出たこと、夫や不倫相手の収入が多いこと、不倫相手が夫婦関係を壊そうとするなどの悪質性が高いことなどがあります。
逆に、慰謝料が減額される理由としては、夫婦仲が悪化していたこと、不倫相手が紳士に謝罪したり、社会的制裁をうけていたりすることなどがあります。

里帰り中に不倫をしたことだけで不倫の増額事由にあたるとのは難しいですが、関係事実を主張していくことによって、増額に向けた交渉をしていくことが可能です。
増額をご希望の場合は、慰謝料問題に精通した弁護士に相談することをおすすめします。

ペナルティが里帰り中の夫の浮気防止につながる?

里帰り中に不倫をしたら、慰謝料を請求する、離婚も辞さないというペナルティは、浮気防止に一定の効果があります。
しかし、本気で伝えるとかえって夫が委縮して、解放感をもとめて不倫をする懸念もあります。あくまで、離れて生活する寂しさから釘をさす程度にとどめておきましょう。

その他にも、子供が生まれたら写真を送る、会いに来てもらって父性を感じてもらうなどの対応をとるのも浮気防止に効果的です。

里帰り中の不倫問題を弁護士に相談するメリットとデメリット

(1)弁護士に里帰り中の不倫を相談するメリット

里帰り出産中に夫が不倫した相談を弁護士にするメリットとしては、まず、離婚すべきか、慰謝料請求に止めるべきかのアドバイスを受けられることがあります。
もちろん、最終的な決定はご本人がするのですが、もらえる慰謝料額の目安や、離婚した場合に受け取ることができる財産分与の目安、離婚後に利用できる支援体制などのアドバイスを受けることで、取るべき対応が検討しやすくなります。

また、慰謝料を請求するか、離婚するか等の対応を決めたら、ご本人に代わって夫や不倫相手と交渉したり、もめて裁判所の調停や裁判を利用したりする場合にはその準備なども任せることができます。

さらに、裁判になった場合も本人に代わって出廷してくれ、ご自身は出向かなくても良くなります。
小さな子供がいる場合には、外出がままならないことも多いので、すべて任せられる弁護士が味方にいることは、大きなサポートとなるでしょう。

(2)弁護士に里帰り中の不倫を相談するデメリット

反対に、里帰り中の夫の不倫を弁護士に相談するデメリットとしては、相談料がかかることです。
弁護士による法律相談料の目安は30分5000円、1時間1万円です。ただし、法律相談料は初回無料としている法律事務所も増えているので、まずはネットで探してみて、ご自身の要望に合った弁護士に相談してみることをおすすめします。

また、もし慰謝料請求や離婚で弁護士に依頼することになった場合は、弁護士費用がかかります。慰謝料請求や離婚に関する弁護士費用は事務所によってさまざまですが、着手金が10万円から数十万円、成功した場合の弁護士費用が数十万というところが多いです。

費用はかかりますが、財産分与や慰謝料、確実な養育費の支払いなど、将来的にみるとメリットが出ることも多いです。法律相談の際に見積もりを出してもらい、不明な点は遠慮なく質問して、信頼できる弁護士に依頼しましょう。

まとめ

今回は、妻が里帰り出産中に夫が不倫したケースで、慰謝料の請求などの制裁方法を解説しました。
里帰り出産中で、希望にあふれる中で夫が不倫した事実を知ると、ショックも大きいと思います。

何をすればいいか分からないという方は、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。法律の専門家である弁護士が、あなたに寄り添ってサポートします。
お悩みの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

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