ワンオペ育児中に旦那が浮気するのはなぜ?不倫相手への制裁方法は?
不倫はただでさえ許しがたいものですが、その中でも妻を傷つけるのがワンオペ育児中の不倫です。特に、小さい子供を育てている時期は、旦那の協力が不可欠。本来夫婦で協力し合うべき育児を妻に任せ不倫にふけっているのは、妻からの信頼を大きく損なう行為です。
にもかかわらず、育児期間中に旦那が浮気をしてしまうのはなぜなのでしょうか。
この記事では、ワンオペ育児中の不倫について、その理由と対策方法を紹介していきます。
「育児中の旦那の不倫問題を解決したい」「再発防止策を知りたい」こんな方には参考になる内容です。ぜひチェックしてください。
旦那がワンオペ育児中に浮気する理由
そもそも、なぜ子供の世話を妻に任せて不倫してしまうのでしょうか。ワンオペ育児中の旦那の不倫について、その心理を考えてみましょう。
(1)父親としての自覚がない
妻のワンオペ育児中に不倫をする男性の特徴として、父親としての自覚がない、または不十分だという点が挙げられます。育児中に不倫に走れるのは、心のどこかに「子供には妻がいるから大丈夫」「育児は自分の仕事ではない」という意識があるからです。
そもそも、主体的に育児に参加していれば、ほとんどの場合不倫に割く時間などありません。育児中の妻と子供を置いて不倫ができるのは、育児の当事者としての意識が薄いことが原因の一つと言えるでしょう。
(2)家庭に居場所がないと思っている
家庭が子供と妻を中心に回っており、自分の居場所がないと感じている場合も、不倫をしてしまうことがあります。家の中で安らぎを得られない分、外の女性で埋めようとしてしまうケースです。
とはいえ、小さな子供がいる家庭では、生活が子供中心になるのは普通のことです。妻と協力して育児に取り組んでいる旦那であれば、多くの場合家庭の一員として受け入れられています。
家庭内の居心地が悪いからといって安易に外に居場所を求めるべきではないでしょう。
(3)寂しいから
子供が生まれてから妻が構ってくれなくなり、寂しさを抱えているという心理も、育児中に浮気をしてしまう男性によく見られます。子供が生まれるまでは恋人時代のように仲良く生活していたのに、子供が生まれてから妻は変わってしまった、という意見はしばしば耳にしますね。
しかし、子供を抱えてワンオペ育児に奔走している妻には、旦那の世話をする心の余裕がないことも多いです。旦那の助けを得てワンオペ状態を解消できれば状況も改善するかもしれませんが、浮気をする旦那はそうはせず、外に女性を作ってしまいます。
(4)性欲が満たされない
育児に奔走している妻がセックスの相手をしてくれず、十分に性欲が満たされないことから、育児期間中に不倫に走ってしまう男性も存在します。妻にセックスを求めても拒否されるため、外の女性で性欲を満たそうとしてしまうのです。
とはいえ、ワンオペ育児に追われている妻にとって、生活の中での旦那とのセックスは二の次になることも多いもの。子供が寝たころにはくたくたに疲れており、セックスに応じる気力も体力も残っていないという状況に陥りがちだからです。
しかし、妻の状態を理解していない旦那は「うちはセックスレスだから」と安易に浮気をしてしまうことがあります。
ワンオペ育児中に浮気した旦那を許すかどうか
不倫において、旦那と離婚するか否かは慎重に判断しなければなりません。ワンオペ育児中に浮気をした旦那との、今後の付き合い方はどう考えればよいのでしょうか。
離婚するかどうか迷った際の判断基準を紹介していきます。
(1)夫婦を続けるかどうかのポイントは「信頼を回復できそうか」
旦那と今後も夫婦関係を続けるかどうか判断するポイントは、「今後旦那への信頼を回復できそうかどうか」です。子供が成長するまでは子育ては続きますし、家族として団結が必要な場面も出てくるからです。
配偶者を信頼できないのであれば、今後協力していくのは難しいでしょう。
旦那が不倫に手を染めたことを後悔し、心を入れ替えてくれるのであれば過去の過ちとして許すのも一つの方法です。
一方で、以前に何度も不倫している場合や、反省の色が見られないのであれば再犯の可能性もあります。この場合は別れてしまった方が今後の負担は少ないかもしれません。
別れるか否かを判断する上で重要なのは、今後の人生を再びパートナーとして共に歩けるかどうかです。旦那の様子を見ながら慎重に決定してください。
(2)離婚時の経済リスクに備える方法
離婚を検討する際に必ず考えなければならないのが、離婚後の経済リスクについてです。子供を妻が引き取って育てる場合、経済的に困窮しやすい母子家庭になります。
離婚後の経済的なリスクに備える方法はいくつか存在し、以下のようなものが代表的です。
- 養育費を何年分かまとめて確保しておく
- 離婚時の慰謝料や財産分与を多めに受け取る
- 各種手当など公的扶助を受ける
離婚の際のお金に関しては、以下の記事でも詳細を解説しています。参考にしてください。
(3)決断が難しいなら「とりあえず離婚しない」もアリ
不倫を理由に離婚することはできますが、子供のことや経済事情を考えると、離婚するかどうかはすぐには決断できない場合もあります。
すぐには決められないケースでは「とりあえず離婚しない」のも一つの選択肢になります。というのも、離婚自体は旦那の承諾があればいつでもできるからです。
「今決めるのが辛い」「状況が落ち着いてからゆっくり考えたい」というときは、決断を後回しにしても問題ありません。
「いったん保留して、どうしても我慢できなくなったら別れる」「旦那なしでも生きていける地盤を作ってから離婚する」など、離婚する・しない以外の第三の選択として検討してみてください。
旦那の浮気をやめさせる方法
夫婦関係を修復して旦那とやり直すには、まずは旦那の浮気をやめさせなければなりません。
不倫を止めるための具体的な方法を三点紹介していきます。
(1)不倫相手に慰謝料を請求する
旦那の浮気をやめさせるには、不倫相手に慰謝料を請求するのが最も効率的です。不倫の慰謝料は100万円を超える高額になることも多く、不倫相手に経済的ダメージを与えることができるためです。
同じ不倫相手との再犯防止にもつながるのでおすすめできます。
なお、不倫の慰謝料は旦那にも請求可能です。旦那への慰謝料請求についての妻のアプローチはさまざまで、以下のような例が見られます。
- 財布が共同であまり意味がないから請求しない
- けじめとして独身時代のお金から払ってもらう
旦那にも請求するかどうかは、旦那の経済状況や夫婦の家計管理方法に応じて判断してください。
(2)不倫相手に要求を伝える
不倫相手を呼び出して、直接要求を伝える場を作るのも効果的です。不倫相手に精神的にショックを与え、再犯を防ぐ効果があります。
不倫相手からすると、妻からの呼び出しはまさに晴天のへきれき。これまで見て見ぬふりをしてきた妻の存在がいきなり現実のものとなるからです。不倫相手の性格によっては、対面した時点で、すでに全面降伏の姿勢をとっていることもあります。
不倫相手と会う際は、なるべく冷静に対応し、かっとならないよう心掛けてください。
つい熱くなって、罵ってしまったり手をあげたりしてしまうと、逆に訴えられて減額交渉の材料にされる恐れがあります。
会場としてホテルのラウンジや飲食店といった他に人がいる場所を選ぶことでヒートアップしにくい環境を作るのも一つの方法です。
(3)旦那と話し合い気持ちを伝える
不倫相手とは別に、旦那との話し合いも必要です。旦那と話し合う内容は、今後の夫婦関係に関することがメインとなります。
話し合いでは、不倫で深く傷ついたこと、助けが必要な育児中の不倫に失望したことなど、旦那への気持ちをはっきりと伝えます。そのうえで、今後の夫婦の在り方を考えてみましょう。
また、旦那に不倫をした理由を聞くのも忘れないでください。旦那の育児や不倫に対する認識が甘いのであれば正す機会になりますし、妻の接し方に問題があれば改善のきっかけにできます。
ワンオペ育児中に浮気した旦那とやり直す注意点
浮気をした旦那とやり直す場合、今後の夫婦関係を良好に育てるために、いくつか注意点があります。どんな点に気を付ければよいのか確認していきましょう。
(1)旦那への求償権行使に注意する
不倫の慰謝料を浮気相手のみに請求する場合、浮気相手から旦那への求償権の行使に注意する必要があります。
不倫は、浮気相手と旦那による共同不法行為です。浮気相手のみが慰謝料を支払っているケースでは、浮気相手が旦那の支払い分を肩代わりしていると解釈できます。
不倫の慰謝料における求償権の行使とは、旦那の負担分を不倫相手に返すよう請求できる権利のことです。
夫婦で再出発しようという矢先の求償権行使は、修復の始まった夫婦関係に再び亀裂を入れてしまいます。
この事態を防ぐため、不倫相手と示談する際に求償権の放棄を条件に盛り込むことをおすすめします。
(2)再犯時の制裁を書面にしておく
旦那が再犯した際の制裁を誓約書にまとめておくことをおすすめします。再犯時の慰謝料の金額や、離婚時の財産分与について記載しておきましょう。
財産分与など離婚時の条件は、離婚する気がない場合でも取り決めておいて問題ありません。というのも、再犯時の制裁を定める書面は、裁判では法的効力を認められないことが多いからです。
この書面の目的は、再犯時に有利に離婚するというより、約束の存在を明示し妻の本気を示すことにあります。二度目の不倫は許さないという態度を明確にできるので、旦那に心理的圧力をかけることが可能です。
(3)居心地の良い家庭を作れるようお互い努力する
旦那とやり直すことを決意した場合、それ以降は相互に居心地の良い家庭を作れるよう努力する必要があります。不倫の傷は簡単には癒えず、ときには非難したくなることもありますが、旦那を追い詰めないよう注意が必要です。
一度壊れてしまった関係を修復するには、空気の良い家庭を作るのが一番の早道。再び前に進めるよう、夫婦で向き合う努力が必要です。
(4)旦那に育児へ参加してもらう
夫婦関係を再構築する中で、旦那にも育児に参加してもらうよう働きかけてください。育児中に不倫をする旦那は、総じて育児を他人事にとらえていることが多く、子育てに対する責任感が希薄です。
妻と子供には旦那が必要だと理解してもらうためにも、育児に協力してもらいましょう。
旦那が育児に参加したばかりの頃は、やり方を知らない・うまくできないことからイライラしてしまうこともあるかもしれません。ついきつい言い方をしたくなりますが、今後の成長に期待して、根気強くやり方を教えるようにしましょう。
慰謝料の請求を弁護士に頼むべき四つの理由
不倫相手に慰謝料を請求する際、自分でやるか弁護士に依頼するか悩む方もいるでしょう。
結論から言うと、慰謝料の請求を始めとする不倫問題の解決は、弁護士に依頼した方がスムーズです。
その理由を解説します。
(1)慰謝料の金額を代わりに算出してくれる
まず、弁護士に依頼すると慰謝料の適正金額を算出してくれます。
不倫の慰謝料の相場は、ケースによって50万円から300万円までかなりの幅があります。
なぜなら、具体的にいくらになるかは、不倫の態様と夫婦の状況を考慮して決定するからです。
インターネットや書籍を確認すれば、状況に応じた慰謝料の金額をある程度絞り込むことはできます。
ただ、不倫相手の経済状況など、個別に判断しなければならない項目も多く、一般人では金額の算出が難しいのです。
弁護士に依頼すれば、過去の事案や判例などに照らして、適切かつ現実的な慰謝料の金額を計算してくれます。
(2)不倫相手と会わずに済む
旦那とやり直すことを決めた場合、旦那の不倫相手には会いたくないと希望する方も存在します。こんなときは、弁護士を代理人に立てて、不倫相手との話し合いを代わりにおこなってもらうことが可能です。
ケースによっては一度も会わずに済ませることもできます。
また不倫相手がストーカー気質なときや、暴力を振るうリスクがあるときは、妻が不倫相手と直接会うことに危険が伴うことも。こんなときは弁護士に代理人になってもらった方が安全です。
弁護士を代理人とした場合、相手方には弁護士がついたので直接連絡はしないで欲しいという旨を記載した手紙が届けられます。
無視して突撃してくる不倫相手もいますが、応対する必要はないので安心してください。
(3)法的に有効な書面を作成してくれる
不倫の解決までには、不倫相手との示談書や裁判所に提出する書類など、さまざまな法律関連の書類を作成する必要が出てきます。
これらの書類の作成は、書式が難解かつ付随する手続きも煩雑であるという特徴があり、法的に有効なものを一般人が一人で作成するのは難しいです。
もちろん、インターネットや本で勉強しながら自分で書類を作ることもできます。
しかし、ただでさえ手間と時間のかかる作業を、不倫のストレスと小さな子供を抱えながらおこなうのは非常に骨が折れるでしょう。
弁護士に頼めば、難解な手続きや書類の作成は全て丸投げすることができます。
作業自体も自分でおこなうより正確かつスピーディーなので、基本的には弁護士に依頼するのがおすすめです。
(4)解決まで総合的にサポートしてくれる
弁護士に依頼すれば、不倫問題の解決まで総合的にサポートしてくれます。不倫問題を進め解決するまでには、交渉で不利にならないよう、随所で法律的な判断が必要です。
専門家のアドバイスを受けずに進めるのは難しいでしょう。
たとえば、以下のようなシーンは、全く法律知識がない一般人では是非の判断が難しいです。
- 職場不倫の場合職場に不倫の相談をしてもいいか
- ダブル不倫で不倫相手の旦那から慰謝料を請求された
- 慰謝料の分割払いを要求されたが呑むべきか
- 慰謝料を請求したが財産がないと開き直られた
上記のような局面でも、弁護士に相談できれば最適な判断ができます。
まとめ
育児中の不倫は、妻の旦那への信頼を大きく損なう行為です。事態を解決し、今後の夫婦の在り方を考えるためにも、まずは不倫をやめさせることが重要になります。
旦那の不倫をやめさせるには、不倫相手への慰謝料の請求が最も効果が高い方法です。不倫相手に経済的にダメージを与えることで制裁を加えられます。
また、旦那に対しても「不倫には本気で対応する、許さない」という姿勢を示せるため、再犯の防止が可能です。
不倫問題を解決する際は、法律的なサポートが必要になるので、弁護士に依頼することをおすすめします。相談料・着手金無料の事務所もあるので、まずは解決の見通しを確認してみてはいかがでしょうか。