浮気した旦那とのその後の関係修復法・やってはいけないNG行動は?
「浮気した旦那とやり直したいけど、どうすれば元通りになれるのか分からない…」
夫の浮気を経験した方の中には、浮気の発覚時より再構築中のほうがつらいと答える方もいます。
再構築を決めたのだから切り替えなければ、と頭で分かってはいても、感情がついて来ないのです。
では、いったいどうすれば壊れてしまった夫婦関係を再構築できるのでしょうか。
この記事では、浮気発覚後の対応と、関係修復中にやってしまいがちなNG行為を紹介していきます。
浮気発覚後の旦那の態度と心理
関係の修復を望んでいても、そもそも旦那が何を考えているか分からず、思うように再構築が進まないこともあるようです。
浮気後の旦那はどのような心理状態なのでしょうか。夫の態度別に、妻に対してどう思っているのか整理してみましょう。
(1)コミュニケーションを取ろうとしない
浮気発覚後の夫は、妻に話しかけられても会話を続けられず、自分からはコミュニケーションを取ろうとしなくなることがあります。
一見すると不貞腐れているようにも見えるので「自分が浮気しといて何を拗ねているのか」と思ってしまうのですが、必ずしも拗ねているとは言えないようです。
旦那が自分からコミュニケーションを取ろうとしないときは、浮気してしまった手前どのように接すればよいか分からない、と思っていることがあります。
「不用意なことを言ってまた傷つけてしまったらどうしよう」「どんな顔をすればいいか分からない」このような考えから、妻と距離をおいた対応をしてしまうのです。
コミュニケーションをうまく取れないからといって、拗ねているとは限らないので、うっかり責め立ててしまわないようにしましょう。
(2)いつも通りに振る舞う
浮気した旦那が浮気後にいつもどおりに振る舞っているケースもあります。
これも、一見すると浮気をなかったことにしようとしているように取れるのですが、多くの場合これは妻の誤解です。
夫がいつも通りに振る舞うのは、浮気前の仲の良い夫婦に戻りたいという希望の現れと見て良いでしょう。
表面上は以前と同じでも、心の中では浮気の罪悪感がくすぶっており「どうしたらいいか分からない」と悩んでいることも多いです。
以前と同じような態度で接せられると「反省の色が見られない!」と考えてしまいがちですが、反省していないわけではないので、旦那を責め立てるのは得策とは言えません。
この場合、態度より日々の行動で反省度を評価した方が良いでしょう。
(3)元気がなく顔色をうかがってくる
旦那に元気がなく、妻の顔色をうかがっているのは、罪悪感が表面に出ているためです。
浮気の罪悪感にさいなまれており、妻への申し訳なさからいつも通りに振る舞えない状況に陥っています。
特に、妻が浮気後ずっと怒りを露わにしている状態だと、旦那は顔色をうかがいがちです。
顔色をうかがわれたり、露骨に機嫌を取られたりする態度が癇に障るという方もいるかもしれません。
浮気によって深く傷つけられたのですからそれも仕方ないでしょう。
ただ、浮気した夫が顔色をうかがうのは「これ以上傷つけたくない」という気持ちの現れでもあります。
あまり強く拒絶してしまわないよう注意してください。
浮気されたその後旦那と再構築するには
では、浮気された後、旦那と再構築するにはどうすればよいでしょうか。
ここでは、浮気の発覚後、時間が経つ前にやるべきことを4点紹介します。
(1)浮気相手に慰謝料を請求する
旦那と再構築するには、浮気の再犯だけは絶対に防がなければなりません。
そのための第一歩が、浮気相手への慰謝料の請求です。
慰謝料の受け取りで浮気問題の幕引きを図ることができ、また浮気相手を二度と近寄らせないよう撃退することができます。
また、浮気の傷は決してお金で消えるものではありませんが、まとまった額の慰謝料は、多少は心の慰めになります。
一石三鳥の効果があるので、確実に請求したいところです。
慰謝料の金額は、それぞれの事案を個別に評価し算出しますが、おおむね50万円から300万円程度が平均的です。
慰謝料の金額の基準は以下の記事で詳細に紹介しています。こちらも参考にしてください。
ちなみに、慰謝料は不倫相手だけでなく旦那にも請求できます。旦那への慰謝料請求の有無は妻の意向によってさまざまです。
「共有財産のお金が妻の財布に移動するだけだから請求しない」という方もいれば、「旦那のためにも償いは必要なので独身時代の貯金から少額受け取る」という方もいます。
自分の心情を優先し、どうしたいのか考えてみてください。
(2)旦那に気持ちをぶつける機会を作る
「再構築を決めたのだから辛くても我慢しなければ」と考える方もいるのですが、旦那とやり直すことを決めたのであれば、一度は気持ちをぶつける機会を設けた方が良いと言えます。
浮気が発覚してからも黙って許してしまうと、妻の苦しみをきちんと理解してくれないことがあるからです。
「浮気してバレてしまったけれど大したことはなかった。次はバレないように注意しよう」という方向に向かってしまう可能性があります。
再犯防止のためにも、浮気の発覚後、一度旦那に自分の気持ちを聞いてもらいましょう。
「あなたの浮気でみじめな思いをさせられた」「信頼を裏切られてずっと辛かった」など、ストレートに浮気で受けた心の痛みを伝えてください。
浮気をする男性の中には、共感力が乏しく、あらためて説明されないと自分が妻をどれほど追い詰めたか分からない人もいます。
ことの重大さを理解してもらい、再犯を防止するためにも、一度しっかりと話を聞いてもらいましょう。
(3)なるべく浮気前と同じ生活を心掛ける
可能な限り、浮気前と同じ態度で旦那と生活するように心がけます。
なかなか難しいかもしれないのですが、できるだけ行動や態度を変えずに旦那に接するようにしましょう。
冷淡な態度を取り続けたり、断続的に浮気の話を持ち出したりしてしまうと、旦那に日常的にストレスを与えてしまうことになります。
こうなると、旦那は自分に非があると頭では分かっていても、徐々に夫婦生活に疲弊していくでしょう。
旦那が家庭で安らげないと、夫婦関係が悪化し、最終的には離婚してしまう場合もあります。
最初は難しいかもしれませんが、できるだけ普通に接するようにしてください。
(4)今後の夫婦のあり方を話し合う
一度機会を設け、今後の夫婦の在り方を話し合うのも大切です。
過去に旦那が浮気に走ってしまった理由は何なのか、それを踏まえ、今後どうあるべきかを冷静に話し合ってください。
浮気の責任は当然旦那にあるのですが、その引き金となった事象があるのではないでしょうか。
仮に、妻の育児中に浮気に走ってしまった場合を考えてみましょう。
例えば「子育てばかりで自分をないがしろにされているように感じ、浮気に走ってしまった」というのが旦那の主張であれば、「夫が在宅時の家事を担当してくれて、妻が育児に専念できれば心に余裕ができるので生活習慣を変えて欲しい」などと、具体的に改善策を提案してみてください。
以上はあくまで一例ですが、これまでの問題を改善し、今後どうしていくべきかを冷静に話しあうことで、関係の再構築の一助となります。
話し合いを進める中で「何を言ってるの?」と呆れてしまうような発言が飛び出すかもしれませんが、感情的に責め立てるのではなく、あくまで行動や現象の問題点を整理していってください。イメージはビジネスのミーティングです。
浮気発覚後旦那と再構築するときのNG行為
浮気発覚後、やっておかなければならないこともありますが、反対にNG行為もあります。
どれも浮気をされてしまうとついやってしまいがちですが、関係修復のための障害となりますので控えるようにしましょう。
具体例を3点紹介します。
(1)浮気した旦那を日常的に責める
浮気した旦那を日常的に責め立てるのはNGです。家庭で旦那が安らげない環境を作ってしまうと、浮気の再犯や関係の悪化を招く原因となります。
もちろん、浮気で苦しめられたのですから、なじりたくなるのは仕方のないことです。
中には夫の浮気がトラウマとなってしまった方もいるかもしれません。
しかし、再び仲の良い夫婦として共に生きていくためにも、お互いにとって居心地の良い家庭作りが大切なのです。
とはいえ、妻の気持ちを吐き出す機会は今後の夫婦生活のために必要です。
この場合は、浮気の直後に機会を設け、じっくり話を聞いてもらいましょう。
その代わり、日常生活の中で浮気を持ち出したり、引き合いに出して何度も非難したりするのは我慢した方が良いでしょう。
(2)スマホやGPSを使って旦那の行動を監視する
スマホアプリやGPSを使って旦那の行動を監視するのも、関係の再構築の障害となる場合があります。
常に束縛され、日常的に監視されている状況はかなりのストレスを伴うからです。
常に妻の目に見張られている自由の無い状態が続くと、精神的に追い詰められてしまいます。
では内緒でやればよいのかというと、そうとも言えません。
監視が発覚した場合は旦那の信頼を失う可能性が高いですし、旦那に訴えられるとプライバシーを侵害したとして損害賠償請求の対象になる場合もあります。
浮気したとはいえ、旦那は妻の所有物ではなく一人の人間です。
監視に頼るのではなく「監視しなければならない状況」を根本的に解決するのを優先した方がよいでしょう。
(3)旦那に精神的に依存する
旦那に精神的に依存してしまっている方は、まず依存から脱却する必要があります。
旦那の行動ひとつで一喜一憂してしまう状態は、夫婦関係だけでなく妻本人のためにもよくありません。
世界が旦那中心に回っていると、外出や会社の飲み会など、ちょっとしたことでも浮気を連想しダメージを受けてしまうでしょう。
心のよりどころを旦那以外にも分散させた方が、再構築へ向けての心の安定に繋がります。
旦那に依存してしまっていると自覚があるなら、友人付き合いや趣味などに使う「旦那から離れた自分だけの時間」を定期的に確保してみてはいかがでしょうか。
浮気のその後の対策 再犯防止の方法
夫婦関係を修復していく一方、ある程度の期間は再犯防止策も施していく必要があります。中でもすぐに実践できるものを2点紹介します。
(1)旦那のお金を管理する
旦那のお金を管理するのは、浮気の再犯防止に有用な方法の一つです。
お金の管理方法として代表的なものが「お小遣い制」です。
男性はデート相手に対して少なからず格好をつけたがるものなので、財布の紐を締めることで、経済的に浮気できなくします。
また、お金を使う額は制限しないけれど、何に使ったかチェックできるようにしておく方もいます。
例えば、旦那に妻の口座のデビッドカードだけを持たせ、ご利用通知メールや明細を妻が自由に閲覧できるようにするのも一つの方法です。
旦那の懐を過剰に締め付けることなく、お金の流れだけを監視できます。
具体的にどのような方法を採用するかは各夫婦の事情によって変わりますが、お金を監視しておくことで再犯防止に高い効果を発揮できるのでおすすめです。
(2)外出時の連絡は徹底してもらう
浮気後しばらくは、外出時の連絡を徹底してもらうことをおすすめします。
単純に再犯防止という意味もありますが、旦那が出かける度に疑心暗鬼になってしまうのは妻にとってもよくないからです。
誰とどこに行くのか、何時頃に戻るのかを教えてもらい、長引きそうなら連絡することを徹底してもらいます。
ただ、外出を制限し旦那の自由を奪ってしまうと、関係悪化の原因となる可能性があります。
そのため「妻の許可なく外出しない」ではなく、あくまで行先や内容を共有してもらうのに留めておくと無難です。
旦那に浮気された後のフラッシュバックへの対処
旦那の浮気が発覚した後、長く妻を苦しめるのがフラッシュバックです。
一見円満に再構築できたように思えても、ふとした瞬間に「裏切られていた」という思いが蘇り、辛い思いをしてしまいます。
浮気後のフラッシュバックには、どのように対処していけばよいのでしょうか。
(1)運動療法を取り入れストレスを軽減する
浮気後家に閉じこもっていたり、家と職場の往復だけの生活を続けていたりすると、悶々と考え事をしてしまうことが増えてしまいます。
この場合、浮気されたことを思い出してフラッシュバックしやすい環境だと言えるでしょう。
フラッシュバックは、運動療法を取り入れてストレスの軽減を図ることで改善が見込めます。
運動療法はうつ病の治療などにも取り入れられることがあり、心身の健康を増進させるのに効果が期待できます。
具体的な運動量は本人の体力に合わせて決めてください。
昔スポーツをしていた人であれば、近隣のクラブに入っても良いですし、運動未経験者なら近所やジムでウォーキングから始めてみても良いでしょう。
週に3回は運動する、など自分にあったペースで日常生活に取り入れてみてください。
(2)夫婦関係カウンセリングを利用する
浮気のフラッシュバックが辛くて耐えられない場合、夫婦関係カウンセリングを利用することで改善が見込めることがあります。
夫婦関係カウンセリングとは、プロのカウンセラーによる、夫婦で一緒に受けられるカウンセリングです。
二人の間の問題を分析して解決に導く、互いに対して抱く感情を整理して接し方のアドバイスをするなど、夫婦が抱える問題への対処を、カウンセリングを通して手助けしてくれます。
夫婦で話し合いを進めて来たけれど、二人だけでは解消できない場合は利用を検討するのも一つの方法です。
なお、夫婦でカウンセリングを受ける場合、料金は一時間1万円から2万円ほどのところが多いです。
(3)我慢できないときは理由を説明する
どうしても過去の不倫が許せず、取り乱してしまう場合、落ち着いてから理由を説明するようにしましょう。というのも、男性の多くは、理由も分からずいつまでも責められる状態が最も不安だからです。
「浮気が許せなくてまだ心の傷が残っている。すぐには折り合いをつけられないからもう少し時間が欲しい」と説明してみてください。
取り乱してしまう理由を説明するときは、あくまで過去の出来事に対する自分の問題である、という視点で説明するのが無難です。
なお、どうしても過去の浮気を許せないのであれば、無理に旦那を許す必要はありません。
「浮気を許せない自分」を許すのも、心の安定を取り戻して関係を修復するのに必要なことです。
まとめ
夫婦関係の修復で大切なのは、夫婦間の問題を話し合いで解決し、お互いにとって居心地の良い家庭を作ることです。
もちろん、浮気は許されることではありませんし、何らかの形でけじめをつけてもらうことは大切です。
ただ、夫婦関係の修復中に日常的に旦那を責め立てたり、謝罪を要求したりするのは旦那の心が離れる原因となります。
辛い気持ちをぶつけるときは、そのための機会を改めて設けるようにしましょう。