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PTA不倫の弊害は多大!浮気を確認する方法と解決方法を解説

不倫は、子供を持つ親同士の集まりが引き金になることもあります。PTA不倫もその一つです。

通常の不倫と比較して、PTA不倫は弊害が大きいのが特徴です。影響が地域コミュニティや子どもまで飛び火することが多く、放置しておくと大ごとになってしまいます。
この記事では、PTA不倫を早期に確認する方法と、解決のための方策を紹介します。

PTAがきっかけで不倫が始まることがある

意外かもしれませんが、PTAのコミュニティでは、しばしば不倫カップルが発生します。
いったい何故でしょうか。PTAがきっかけで不倫が始まる理由を紹介します。

(1)子供の悩みで意気投合しやすい

まず、PTAの参加者は、全員子供を持つ親で、既婚者が多いです。そのため子育てや夫婦関係など共通の話題が多く、意気投合しやすい特徴があります。

子育てで悩む親は孤立しやすく、同じ悩みを抱えた仲間は大きな助けになります。親同士だからこそ分かり合えることも多いのです。

自分の悩みを相談したり、相手の悩みに共感したりしているうちに、男女の関係になることも。仲良くなりやすいコミュニティであることから、不倫の温床にもなり得るのです。

(2)行事の準備で仲良くなる

PTAによっては、運動会やスポーツ大会など、年に数回程度行事を執り行うところもあります。
これらのイベントの準備はPTA参加者で行うため、共同作業を通じて親どうしが交流を深める機会にもなっています。

しかし、この行事の準備で仲良くなった父母が、不倫関係になってしまうこともあります。
とくに、お互い役員をやっているケースなどは「力を合わせてイベントを成功させる」という目的があるため、仲間意識から徐々に男女の仲に変化する可能性も。

行事終了後に打ち上げがある場合も、お酒の勢いで肉体関係を持ってしまうことがあります。

(3)配偶者の地元なら顔見知りの場合も

配偶者の地元で子育てをしているのであれば、浮気相手と配偶者が同級生や先輩後輩など、もとから顔見知りの場合もあります。

とくに、配偶者の元恋人や過去の想い人などがPTAに参加しているときは注意が必要です。懐かしさから交流を続けているうちに復縁してしまうことがあります。

PTA不倫のもたらす弊害

通常の不倫でも、被害者にとってはダメージが大きいのですが、PTA不倫は弊害が周囲にまで拡大する場合があり、早期の対処が必要です。
PTA不倫にはどのような影響があるのか、詳細を見てみましょう。

(1)地域に噂が広がることがある

まず、PTA不倫では地域に噂が広がるリスクがあります。配偶者と不倫相手が連れ立って歩いているところや、自宅を訪問しているところを目撃されることがあるためです。
酷い場合は、配偶者の不倫に、ママ友やパパ友に教えてもらって初めて気付くこともあります。

一度噂が広がってしまうと、当事者もさることながら、不倫の被害者である自分や子どもまでヒソヒソと噂の対象になってしまうリスクがあります。
PTAなど地域に根差したコミュニティでの不倫は、こういった理由から引っ越しや転校を余儀なくされることも多いのです。

(2)ダブル不倫の可能性が高い

PTA不倫は、浮気相手がひとり親でない限り、既婚者同士の不倫、いわゆるダブル不倫となります。
ダブル不倫は通常の不倫より当事者関係が複雑であり、慎重に解決を図らなければなりません。

ダブル不倫でとくに問題になるのが、不倫の慰謝料の問題です。自分と浮気相手の配偶者双方に慰謝料の請求権があるため、どちらも離婚しない場合は実質的に慰謝料が相殺になってしまうことが多いです。
実質的に家庭同士の争いになることもあり、円満に解決するのが難しくなります。

(3)子ども同士の関係に悪影響が出ることも

通常の不倫でも、子供の心や成長い及ぼす影響は計り知れません。しかし、これがPTA不倫になると、家庭内だけでなく子どもどうしの関係にも亀裂を入れてしまうことがあります。

親の不倫の噂がPTA全体に広がっていると、それがいつ子供にまで伝播しても不思議ではありません。
学校という閉鎖的な社会のなかで不倫の噂が広がってしまうと、いじめのターゲットになってしまう危険性は十分にあります。

また、自分の子どもと不倫相手の子どもが友人だった場合も、不倫が明るみに出ることで関係が悪化することが考えられます。
子どもに罪はないのですが、親に気を遣って半ば絶縁状態に陥ってしまったり、相手に対する負い目から顔を合わせられなくなったりすることも。

PTA不倫では、ときには罪のない子供にまで火の粉が降りかかることがあります。
こういった事態を避けるためにも、内密かつ迅速な解決が必要です。

PTA不倫を調査する方法

PTAに参加している配偶者の様子がおかしい場合、不倫の有無を確かめ早急に対策を打たなければなりません。
では、PTA不倫をしているかどうか、どのように確認すればよいのでしょうか。

(1)配偶者の様子をさりげなく聞いてみる

PTAに参加しているママ友やパパ友に、PTAでの配偶者の様子をさりげなく聞いてみましょう。
「いつもあまり参加できなくて申し訳ないので活動の様子を聞きたい」「PTAの会合の日の帰りが遅くて心配している」など、それらしい理由を付けて探りを入れてみましょう。

この時点で配偶者と不自然に仲のいい異性がいれば、教えてくれるかもしれません。
友人が不倫の事実を知らない場合でも「配偶者を心配している」と伝えておけば、何かおかしな点に気付いたとき、連絡をくれる可能性もあります。

(2)配偶者の言動の変化を観察してみる

以前と比較して、配偶者に言動の変化はありませんか?不倫を始めると、それまでの生活習慣や行動が変化することが多く、違和感を持つことも多いのです。

たとえば、以下のような変化が不倫ではよく見られます。

【不倫を始めた配偶者に見られる変化(一例)】

  • 帰宅後すぐにシャワーを浴びるようになる
  • スマホの管理が厳重になる
  • 外出が増える
  • 急に優しくなる

このほか、PTA不倫の場合は「PTAの集まりに行く際身だしなみに気を遣う」「行事への参加を面倒臭がらなくなった」などの特徴が出ることも。
以前と異なる不審な点や、異性を意識した行動の変化がないか、最近の言動を整理してみてください。

(3)子供に配偶者の様子を聞いてみる

自分が不在の間の配偶者の様子を、子供に聞いてみるのも一つの方法です。
「子供を不倫の調査に利用するようで抵抗がある」と感じる方もいるかもしれませんが、不倫の解決は子供のためでもあります。

子供は親の様子をよく見ているものなので、自分では気付かない配偶者の変化に気付いており、重要な情報を聞き出せることも。

たとえば、子供を連れて浮気相手と会っている場合もあるので、浮気相手を「ママ/パパの友達」として認識している可能性があります。
配偶者の異性との交遊関係などを、さりげなく確認してみましょう。

(4)不倫の疑いが濃厚なら探偵の利用も視野に入れる

事前調査で不倫の疑いが強いのであれば、探偵を利用して証拠を集めることも検討できます。
不倫相手が誰か特定できていないケースでも、配偶者を尾行して身元を割り出すことが可能です。

探偵を利用する際は、事前に配偶者の行動を整理し、浮気をしそうなタイミングを洗い出しておきましょう。
調査期間が短縮されるため、結果が出やすく費用も抑えることができます。
事前に外出の予定を伝えておくなど、浮気のしやすい時間をわざと作っておくのも有効です。

なお、探偵の費用はプランや調査日程などによって変わります。安い場合は20万円程度におさまることもありますし、高額な場合は100万円超になることも。
詳細は以下の記事で紹介していますので、こちらも参考にしてください。

PTA不倫が発覚したときの対処はどうする?

配偶者によるPTA不倫が発覚した際、その後はどのように対処すればよいのでしょうか。
浮気相手や配偶者に要求できる内容と賠償について解説します。

(1)慰謝料の請求が可能

まず、不倫によって受けた精神的苦痛に対しては、慰謝料を請求することが可能です。
不倫に対する制裁としてもっとも効果的で、相手に与える経済的ダメージが大きい方法です。

慰謝料の一般的な金額は、おおむね100万円から300万円程度。
不倫の態様や不倫相手の経済力によって金額は変化するため、案件ごとに個別に請求額を判断します。

 

慰謝料は浮気相手と配偶者の両方に請求できますが、二重に受け取ることはできないため注意してください。
たとえば、300万円が妥当とされるケースであれば、受け取れる慰謝料の合計金額は300万円です。
浮気相手と配偶者に300万円ずつ請求することはできません。

なお、慰謝料は両者に請求できるほか、どちらか片方のみに求めることも可能です。希望や状況に応じて、適した請求先を選んでください。

(2)子供どうしの付き合いは制限すべき?

浮気相手の子どもと自分の子どもの仲が良い場合、迷うのが子供どうしの付き合いを制限するか否かです。

結論からいうと子供に罪はないため、基本的には本人たちの意思に任せて問題ないでしょう。
ただし、不倫で負った心の傷が深く、不倫相手の子どもを見ると冷静ではいられない場合などは「自宅には上げない」など一部制限することも検討できます。

子供の気持ちも大切ですが、不倫で傷ついた自分の心も尊重してあげてください。
このあたりは、子供の様子や家庭の状況などもみつつ、うまくバランスを取れるところを探ってみましょう。

なお、子供どうしの付き合いを制限しないときは、不倫相手に「子供をだしに再び配偶者に近寄るのは許さない」とクギを刺しておく必要があります。
必要に応じて、示談条件に接触禁止条項を盛り込むなど、適時対応しましょう。

(3)引っ越ししてもらうことはできる?

無事慰謝料を回収して不倫問題を解決しても、同じ校区に住み、お互いPTAに属している以上、再び顔を合わせる機会はあるかもしれません。
「不倫相手の顔を見るのも嫌だ」という場合、引っ越しや転校を要求することはできるのでしょうか。

結論からいうと、示談の条件として引っ越しを要求するのは難しいです。
不倫の被害者であっても、引っ越しを強制する権利はありません。
居住の自由が憲法で認められていることからも、法律を使って無理やり追い出すことは不可能です。

誓約書など書面に盛り込むことは可能ですが、引っ越しを求める条項そのものに、法的な強制力はありません。

実際に、PTA不倫に手を染めてしまったことから、引っ越しや転校をした家庭も存在します。
しかし、これはあくまで浮気相手の自主的な判断によるものです。
引っ越しを求めるのであれば「お願いベースの説得」になるため、断られてもペナルティを加えることはできません。この点には注意してください。

PTA不倫を解決する際の注意

PTA不倫は、PTAや学校のコミュニティにまで影響が伝播する可能性があり、解決にあたりとりわけ注意が必要です。
では、PTA不倫解決までにどのような注意が必要なのでしょうか。

(1)PTA不倫では弁護士の力を借りる

PTA不倫は「ダブル不倫の可能性が高い」「噂が広まる前に迅速な解決が必要」など、危険性が非常に高いです。
そのため弁護士のサポートは必須と考えてよいでしょう。

弁護士に依頼すれば、仕事や子育てをしている間に、書類の用意や示談の準備、浮気相手とのやりとりなどを代行してもらえます。多忙な方でも迅速に不倫問題を解決できます。
示談交渉など難しい場面でも助言を受けることができるため、多くの場合一人で解決しようとするより有利に進行できます。

弁護士を選ぶ際は、適当に選ぶのではなく「不倫問題の解決実績」「相談料が無料かどうか」を基準にしましょう。
複数の候補をピックアップしてから依頼先を決めると確実です。

(2)不倫の事実を関係者以外に話さない

PTA不倫で、もっとも警戒すべき事態の一つが、不倫に関する噂の拡散です。
噂が広がると地域で肩身の狭い思いをするかもしれませんし、学校での子供の立場を損ねる可能性もあります。

そのため、不倫の事実は当事者と弁護士以外には話さず、子供にも口止めが必要です。
どうしても誰かに相談したいのであれば、親など信頼できる親族や、遠方の友人など、不倫と直接関係なく、噂にもなりにくい相手を選びましょう。
守秘義務のあるプロのカウンセラーなども安心して相談できる相手です。

(3)相手方との話し合いは慎重に進める

PTA不倫では、ほとんどのケースがダブル不倫です。不倫相手の家族を巻き込むことは避けられず、複雑化する傾向にあるため、とくに慎重に話し合いを進めましょう。

とくに問題となるのが、浮気相手の配偶者です。どちらの夫婦も離婚しない場合は、実質的に家庭と家庭の話し合いになります。
離婚するのかどうかなど、不倫相手の配偶者の意向を確認しておきましょう。

(4)浮気相手の配偶者から慰謝料請求されることも

自分が不倫相手に対して慰謝料を請求できるのと同じく、不倫相手の配偶者も、自分の配偶者に対して慰謝料を請求できます。
配偶者と離婚する場合や、配偶者の独身時代の貯金から支払う場合は別ですが、実質的に家庭どうしで慰謝料を相殺しなければならないこともあります。

相手方と示談交渉をする際、あらかじめ浮気相手の配偶者に、慰謝料の請求予定と、希望金額を確認しておきましょう。
また、浮気相手にのみ慰謝料を請求するときは、浮気相手から旦那への求償権の行使に関しても、意向を聞いておくことをおすすめします。

このあたりの調整は当事者間のみでは難しく、円滑に進行できないこともあります。
弁護士を頼んでいる場合、相談のうえ適切な落としどころを探ってみてください。

まとめ

PTA不倫は、子供どうしの人間関係や地域のコミュニティにも影響を与えるなど、通常の不倫と比べても弊害が大きいです。内密かつ迅速な解決が求められます。

PTA不倫の有無を確かめるのであれば、子供やママ友・パパ友に、さりげなく探りを入れてみるのも一つの方法です。同時に、配偶者の様子に以前と違う点がないかも確認してみましょう。

PTA不倫の解決には迅速かつ細心の注意を払う必要があるため、弁護士に相談することをおすすめします。
ただし、弁護士にはそれぞれ得意ジャンルがあるため「不倫問題解決の実績があるか」を基準に選んでください。

近年は相談料・着手金無料の事務所も多いため「とりあえず相談してから依頼を検討する」のもOK。
慰謝料がいくら取れるのか、や報酬にいくらかかるのかも相談時に確認できます。
ぜひ自分にあった弁護士を探して見てください。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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