ネトゲ仲間と不倫?親密になりやすいオンラインゲームと調査方法
オンラインゲームは、今や老若男女問わず人気を集めています。適度に楽しむ分には問題ないのですが、ときには配偶者がネトゲにはまってしまい、家庭をおろそかにしてしまうことも。
特に困るのは、パートナーが画面の向こうの相手に好意を抱き不倫関係になってしまうケースです。パートナーがオンラインゲームにはまっていると「他のプレイヤーと恋愛関係になっているのではないか?」と心配になる方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではオンラインゲームから始まる不倫の理由や対策について紹介していきます。「パートナーがオンラインゲームに熱中していて心配」「ゲームの向こうに異性の影がある」こんな場合は参考にしてみてください。
オンラインゲームから不倫関係になる理由
そもそも、オンラインゲームから不倫になるのはなぜなのでしょうか。オンラインゲームに全く興味がない人だと「ゲームで不倫なんてばかばかしい」と思うかもしれませんね。
しかし、オンラインゲームには、男女が不倫関係に陥りやすい要素がいくつか存在します。
一つずつ確認していきましょう。
(1)共通の趣味がある
まず、オンラインゲームには、共通の趣味があるため心理的距離が近づきやすいという特徴があります。お互いに同じゲームをプレイしていることから、出会った瞬間に仲良くなりやすい状況が整っているのです。
また、オンラインゲームをプレイする中で、ときには助け合ってのプレイや、お互いの窮地を庇うといった場面も出てきます。相手が異性だと、一緒に遊ぶうちに好意を持ってしまうことも珍しくないのです。
ゲームに参加した段階で親密になりやすい環境があることから、オンラインゲームは不倫の温床となりやすいコンテンツです。
(2)一体感や達成感を得やすい
同じゲームを一緒に遊んでいると、一体感や達成感を得られることが多いです。というのも、オンラインゲームには複数人が協力してクリアする課題が多く散らばっているからです。
たとえば、「強いモンスターを一緒に倒す」「レアアイテムを獲得するために協力する」などが挙げられます。こういった課題のクリアは、一体感や達成感を強く感じるため、親密になりやすいのです。
職場不倫でも、プロジェクトの達成などをきっかけに親密になり、不倫関係に発展するケースがあります。こういった点は、オンラインゲームでも共通した性質であると言えます。
協力プレイによって一体感や達成感を得て、親密になりやすいのもオンラインゲームでの不倫の特徴です。
(3)オフ会で親密になりやすい
オフ会を通して親密な関係になったというケースもオンラインゲームの不倫ではよく見られます。オフ会とは、オンラインの仲間が実際に会って遊びに行く会のこと。成人のグループであれば飲み会が開催されることもあります。
普段一緒に遊んでいる異性のメンバーと実際に会うのは誰でもドキドキするものです。対面した相手が美形の場合や好みのタイプだと、うっかり好意を抱いてしまうこともあります。
オフ会自体が悪いわけではありませんが、中には異性の体目当てでゲームに参加している悪質なプレイヤーも存在します。当初は配偶者にその気がなくても、オフ会でアルコールの力を借りて口説き落とされ、ずるずると肉体関係になってしまうケースもあるのです。
配偶者がオンラインゲームのオフ会に参加したいと言い出した場合は特に注意してください。
不倫に発展しやすいオンラインゲームの特徴
ひとくちにオンラインゲームと言っても、その種類は様々です。ゲーム内容によって不倫に発展しやすいかどうかも異なります。
では、オンラインゲームの中で、不倫に発展しやすい特徴があるのはどのようなゲームなのでしょうか。ポイントを3点解説します。
(1)ギルドやチームがある
ギルドと呼ばれるグループや、固定メンバーのチームシステムがあるゲームは、比較的不倫に発展しやすいと言えます。
オンラインゲームにおけるグループの目的は、メンバー同士で一緒に遊び助け合うことです。グループ内で同じミッションに挑戦する仲間を募集したり、アイテムを融通しあったり、相互に協力関係を築きます。
メンバー同士の感覚としては大学のサークルなどに近いものです。
グループがあるオンラインゲームは、ログインするとほぼ毎回同じメンバーと顔を合わせることになります。共通のグループのメンバーは仲良くなりやすく、時にはその関係がゲームの外にまで及ぶこともあるのです。
(2)バトル系ゲーム
一体感や達成感を得やすいという点で、バトル系のゲームは要注意と言えます。
特に、プレイヤー同士で協力して攻略するスタイルのものは注意してください。複数名で同じモンスターに挑んで倒すものや、仲間と一緒に戦いダンジョンをクリアするゲームなどは親密になりやすいです。
具体例を挙げると、狩り系ゲームの有名作「モンスターハンター」などが該当します。
先述の特徴に当てはまるうえ、人気タイトルであることからプレイ人口も多いです。
事実、過去に女性タレントがモンスターハンターで出会って不倫をしてしまったことがあります。週刊誌に取り上げられるなどニュースでも話題になりました。
実際に事例があるように、協力プレイのできるバトル系ゲームは、不倫のきっかけになりやすいため注意が必要です。
(3)結婚や恋人システムがある
ゲームによっては、ゲーム内に恋人システムや結婚システムなどが存在し、疑似恋愛を楽しめるものもあります。人によっては、仲の良い異性のプレイヤーとゲーム内結婚をして、異性として意識してしまうことも。
もちろん、ゲームはゲームなので、本来はお遊びの範疇を出ないものです。しかし、お互いを意識しているような状態だと、そこから距離が縮まって、オフ会などを通して不倫に発展することもあります。
ネトゲ不倫を調査する方法
不倫の対策を講じる前に、まずは不倫の有無を確認しなければなりません。オンラインゲームでパートナーが不倫しているかどうかはどのように調査すればよいのでしょうか。
ネトゲ不倫の調査方法を考えてみましょう。
(1)同じゲームに参加してみる
最も確実なのは、同じゲームに参加し、ゲーム内からパートナーの様子を探ってみることです。可能であれば同じチームやギルドに潜入し、人間関係を洗ってみるのも良いでしょう。怪しい異性がいないかチェックしてみてください。
また、あえてパートナーに「同じゲーム始めてみたよ」と言って反応を見るのもおすすめです。一緒に遊ぼうと誘ってみる、チームの他プレイヤーに紹介するよう頼むなど、さまざまな側面からどんなリアクションをするか見てみましょう。
露骨に拒否反応を示す、ゲーム画面を見られるのを嫌がるようであれば、何かやましいことがあるかもしれません。
(2)ゲームについてそれとなく聞いてみる
ゲームについてパートナーに聞いてみるのも良い方法です。「どんな人と遊んでるの?」と探りを入れてみましょう。
いつもなら趣味の話は止まらなくなるのに、はぐらかされる場合やお茶を濁すようであれば、後ろめたい事実があるのかもしれません。
また、オンラインゲームの友達とはSNSで繋がっていることも多いです。パートナーのアカウントをフォローしている中に「プロフィールに同じゲーム名がある異性のフォロワー」がいないか確認してみましょう。
(3)パートナーに不審な点がないかチェックしてみる
不倫関係にまで発展しているのであれば、パートナーの私生活にも不審な点が現れていることがあります。たとえば、以下のような例が代表的です。
- 友達と遊ぶことが増えた
- 急に身なりを気遣うようになった
- 性欲が急減した
- あるときを境に急に優しくなった
こういった場合、他に不倫の存在をにおわせる痕跡はないか注意が必要です。
たとえばカバンの内容物や、財布の中身など、怪しいものが入ってはいないかチェックしてみましょう。
もし疑いが濃厚であれば、探偵や興信所などの利用も視野に入れてみてください。
探偵の浮気調査や必要予算については、以下の記事で詳細を紹介しています。参考にしてください。
ネトゲ不倫で慰謝料を請求することはできる?
オンラインゲーム上で配偶者が不倫相手を作っていた場合、慰謝料を請求することはできるのでしょうか。ネトゲ不倫で慰謝料を請求できるケースを考えていきます。
(1)慰謝料が請求可能なのは肉体関係がある場合
結論から言うと、オンラインゲーム上での不倫で慰謝料を請求できるのは、パートナーと不倫相手の間に肉体関係があった場合がほとんど。いかに恋人のように振る舞っていても、ゲームの間のみの関係や、体の関係がない場合は慰謝料請求の対象にはなりません。
そのため、慰謝料を請求したい場合は、肉体関係の存在を証明する証拠が必要になります。慰謝料請求権を裏付ける証拠として、代表的なのは以下のとおりです。
- 肉体関係をにおわすメッセージのやりとり
- ホテルに出入りするときの写真(複数回)
- 探偵や興信所の調査報告書
- 性行為の画像や動画など
慰謝料請求の証拠については、以下の記事でも詳細を解説しています。参考にしてください。
不倫の慰謝料を請求するのであれば、まずは証拠集めから始めましょう。
(2)オンラインゲームを理由に離婚することはできる
先ほど「肉体関係がない場合慰謝料請求はできない」とお伝えしましたが、離婚自体は肉体関係の有無に関係なくできます。というのも、話し合いによる離婚(協議離婚)は、とくに条件が定められていないからです。
夫と妻、両者が離婚に合意し、離婚届が受理されれば離婚は成立します。
そのため「オンラインゲームで異性と異常に親密になっていた、家庭をないがしろにされた」という離婚理由もOKです。相手の合意が得られれば、慰謝料代わりに財産を多めに分与してもらうこともできます。
万が一相手のオンラインゲームが原因で耐えられなくなった場合も、離婚することはできると覚えておいてください。
(3)慰謝料の金額は事件によって異なる
オンラインの付き合いが不倫に発展して肉体関係がある場合、配偶者・不倫相手の両方に慰謝料を請求できます。
慰謝料の金額を左右する要素はいくつか存在するため、具体的な金額がいくらになるかは個別の判断が必要です。不倫の慰謝料の金額は、おおむね50万円から300万円の間に収まります。
慰謝料の金額を決定付ける要素は大きく分けて「夫婦の状況」「不倫の態様」の二つ。慰謝料が増額される要素として、以下のようなものが代表的です。
- 夫婦の婚姻歴が長い
- 離婚する予定である
- 長期間不倫関係にあった
- 未成年の子供がいる
- 不倫相手の収入が多い
このように、あてはまる増額要素が多いと慰謝料の金額も多くなる傾向にあるので、状況を個別に判断して金額を決定します。詳細は以下の記事も参考にしてください。
オンラインゲームをやめさせる方法は?
「パートナーがオンラインゲームにはまって家庭をかえりみない」「オンラインゲーム上で不倫をしている」こんな場合、オンラインゲームをやめさせる方法はあるのでしょうか。
オンラインゲームとの付き合い方を改善し、夫婦関係を修復するためのアプローチを紹介します。
(1)ネトゲをやめるよう話し合いをする
最初に、オンラインゲームをやめるように話し合いをしましょう。
「ゲームにかまけて家族をないがしろにしている」「不倫で傷ついている」「誠実な態度とは言えない」など、自分の気持ちを口頭ではっきりと伝えてみてください。
話し合いにおいて重要なのは、なるべく客観的な事実だけを淡々と伝えることです。
確かに、配偶者の不倫や、ゲームばかりで家庭に協力しない態度を非難したくなるのは当然のこと。
しかし、お互いにヒートアップしてしまうと話し合いの続行が難しくなることもあります。
また「嫌だからやめて」というだけでは反発されることが予想されます。話し合いの前に、配偶者の不倫やネトゲへの熱中により受けた迷惑や損害を説明できるよう整理しておきましょう。
(2)約束を書面にする
オンラインゲームとの今後の付き合い方がまとまったら、その内容は書面にしておくことをおすすめします。
形にして残しておくことで、今後約束を破られた際に起こる「言った・言わない」の水掛け論を防止できるからです。
また、書面にすると、約束の内容が客観的になります。「そんなつもりで言ったのではない」というもめ事も回避できます。
オンラインゲームとどのように付き合うかは、夫婦の状況にもよるため一概には言えません。具体例を挙げるとすると、以下のようなルールを作ることもできます。
- ギルドやグループのあるゲームを禁止する
- スマホゲームのみ禁止にする
- 一日の制限時間を設ける
- リビングのテレビでのみプレイを許可する
- ボイスチャット(プレイ中の通話)を禁止する
全面的に禁止にしても問題ないようであればそれが一番です。ただ、ゲームがパートナーのストレス解消も兼ねているのであれば、上記のように遊び方を工夫することもできます。
参考にしてください。
(3)夫婦共通の趣味を作る
オンラインゲームから離れたあと、夫婦の共通の趣味を作るのもおすすめの方法です。
ゲームに代わる楽しみを得ることができます。また、夫婦共通の趣味は、夫婦関係の改善やマンネリ解消にも大いに役立ちます。
「いきなり新しい趣味なんて言われても」と思う方もいるかもしれませんが、まずは楽しめそうなものに少しずつ着手してみましょう。
副業を兼ねるものや、自分磨きができる趣味であれば、単なる暇つぶし以上のリターンが期待できるのでおすすめです。
まずは熱中できそうな趣味をパートナーと一緒に検討してみましょう。
まとめ
オンラインゲームを介した不倫であっても、パートナーと肉体関係があれば通常の不倫と同じく慰謝料請求の対象となります。
まずは不倫の有無を調査し、パートナーと不倫相手の肉体関係を証明できる証拠を集めてみましょう。
慰謝料の請求や証拠集めは、探偵や弁護士など専門家の力を借りるとスムーズです。
不倫関係を解消させた後は、パートナーのオンラインゲームに対する付き合い方も見直す必要があります。
不倫は再犯率も高いため、そのままにしておくと再びオンラインゲーム経由で不倫をされるかもしれません。
再犯防止策としては、ゲームそのものを引退してもらうのがもっとも望ましいです。
ただ、難しい場合は「オフラインのみのゲームに移行させる」「チャットやボイスチャットは禁止する」など、柔軟な対応策も存在します。
状況に応じて適したルールを決めてみましょう。今回紹介した内容もぜひ参考にしてください。