いい旦那なのに浮気?イクメン・愛妻家が浮気する理由とは
浮気をされた妻の多くが「まさかうちの旦那に限って……」と浮気の発覚に驚愕します。
それもそのはず、浮気をする男性のなかには、イクメンや愛妻家など、いわゆる「いい旦那」と呼ばれる特徴を備えている人も少なくないからです。
では、いい旦那はなぜ浮気をするのでしょうか。
この記事では「いい旦那」の浮気をテーマに、浮気に走る理由と対策を紹介します。
いい旦那が浮気をするのはなぜ?
浮気をする旦那には、イクメン・愛妻家との評判のある家庭的な男性も多いもの。
浮気をしそうな人物像とはかけ離れているように思えるのですが、なぜ外に女性を作るのでしょうか。
考えられる例を3点見てみましょう。
(1)外での浮気の反動でいい旦那を演じていることがある
まず考えられるのが「外での浮気の反動でいい旦那になっている」可能性です。
自身の浮気に少なからず罪悪感を抱いており、よき夫、よき父として振る舞うことでバランスを取り、埋め合わせをしているケースです。
帰宅後、かいがいしく子供のお世話をするイクメンパパや、家族サービスを欠かさない旦那の場合、それ自体が浮気の裏返しであることも考えられます。
(2)家族への愛情と性欲を分けて考えている人も
人によっては、心のなかで「家族への愛情」「浮気相手への性欲」が完全に独立していることもあります。
家族を愛していて、よく尽くしていても、性欲はおもに外で発散するケースです。
旦那本人は、浮気と家庭を「これはこれ、それはそれ」を分けて捉えており、罪悪感も薄いのが特徴です。
ときには「自分にはどちらも必要で、家庭にも良い影響が出ている」などと自分に都合よくとらえていることもあります。
(3)魔が差して浮気をしてしまうケースも
いい旦那でも、魔が差して浮気に走ってしまうこともあります。
たとえばお酒の席で好みのタイプの女性がいると、酔って自制心が弱まっているときに迫られ、なし崩し的に関係を持ってしまうことも。
特に意思が弱く状況に押されると断れない性格の場合、ずるずると長期化するケースもあります。
いい旦那は人柄がよくモテる
根本的に、愛情深く気遣いができ、献身的なタイプの男性はモテます。
昨今は男性の家事・育児への不参加が取り上げられることも多いです。
そのためイクメンや愛妻家の男性の評価は高く、女性の目に魅力的に映ることも多いです。
こういった背景からも、既婚者であっても女性から目を付けられることは珍しくありません。
(1)浮気相手から強引に迫られる
浮気相手の女性から強引に迫られて不倫に至ることも多いです。
通常、いい旦那は自分から浮気相手を探して口説くことは少ないのですが、浮気相手から強く迫られた結果、不倫に至ることはあります。
たとえば告白されて交際を懇願されたり、お酒が入り自制心が弱まった状態で強引に押されたりしたことがきっかけで、浮気に走ってしまう場合が挙げられます。
なまじモテてしまうことから、肉食タイプの女性に狙われる確率も比較的高いです。
また、愛妻家の男性は「他人の夫を奪って快楽を感じる女性」には特に狙われやすい傾向があります。
(2)NOと言えない旦那にはとくに注意
いい旦那のなかでも、物事を頼まれると断れない「NOと言えないタイプ」は要注意です。
ただのいい旦那であれば、誘われても断ればよいのですが、断るのが苦手なタイプは押しに負けて浮気関係になってしまうことがあるためです。
NOと言えないタイプの旦那は、浮気相手の女性から告白されたり、誘われたりした際に、相手を傷つけることを過度に恐れ浮気関係になってしまいます。
押し切られて不倫に手を染めてしまうこともあるため注意が必要です。
(3)浮気ではなく本気の可能性も
いい旦那の浮気は、そもそも浮気ではなく本気の可能性もあります。浮気相手に好意を寄せており、真剣に将来を考えているケースです。
この場合、水面下で旦那が離婚準備を進めていることがあるため、浮気の放置は危険です。
旦那から離婚の申し出が出るまで放っておくと、家庭の崩壊や慰謝料を請求し損ねる危険性が増すからです。
本気の不倫は、放置していても旦那が自発的に浮気をやめる確率は低いといえます。
傷が浅いうちに迅速に対処することが必要です。
いい旦那の浮気はどう阻止する?
では、もしいい旦那の浮気が判明したら、どのように対処すればよいのでしょうか。
浮気をやめさせる方法を考えてみましょう。
(1)浮気の解決は法的手段がもっとも有効
夫の浮気が判明した場合、法的手段による解決がもっとも有効です。
「一度の気の迷いだから」「旦那と揉めるのは本意ではないから」と穏便に決着させようとする方もいるのですが、浮気相手との話し合いだけでは解決するのはあまりおすすめできません。というのも、話し合いだけでの解決は以下のような弊害があるためです。
【話し合いだけで浮気を解決したときに考えられる弊害】
- 浮気相手が要求に応じないことがある
- 旦那が「おおごとにならなかった」と考え再犯する可能性がある
- 証拠隠滅のうえ水面下で不倫関係を継続することがある
浮気の話し合いでは、妻から「別れてください」と言われても要求に素直に従わない浮気相手は少なくありません。
そのため、法的手段によってダメージを与え、浮気相手を確実に撃退し旦那にも反省を促すことをおすすめします。
(2)慰謝料請求で旦那と浮気相手に制裁を加える
では、法的手段によって具体的にどのようにダメージを与えればよいのでしょうか。
民事の紛争の決着方法は様々ですが、不倫問題ではほとんどの場合、慰謝料の請求によって制裁を加えることになります。
不倫の慰謝料は100万円超の高額になることが多く、再犯や水面下での継続を防止するのに十分な効果が期待できます。
慰謝料の請求先は「旦那と浮気相手」「旦那のみ」「浮気相手のみ」の3パターンが存在します。
旦那に請求するかは人によって判断が分かれるところであり、通常離婚するか否かが基準となります。
なお、どのパターンを選んでも、請求できる慰謝料の総額は変わらないため注意してください。
300万円が適切なケースなら、不倫相手のみに請求しても、旦那と不倫相手の両方に請求しても、総額は300万円です。
慰謝料の具体的な請求額は浮気の態様によって異なるため、弁護士に相談のうえ適切な金額を算出することをおすすめします。
(3)旦那と浮気相手の接触を禁止する
浮気問題では、別れると約束した浮気相手が、実は交際を継続している、ということは少なくありません。
ときには慰謝料の請求を受けた後も別れないケースがあるため、こちらも別途対策が必要です。
旦那と浮気相手の接触を禁止する方法として、示談条件に「示談後の連絡・面会を禁止する」という条項を盛り込むことが一般的です。
接触禁止条項には、強制力を持たせるため数万円から数十万円程度の少額の罰金を設定します。
なお、接触禁止条項が有効なのは、旦那と離婚せず、夫婦関係を継続する場合のみ。
離婚するケースでは、別れたあとの旦那の人間関係を妻が制限することは合理的とはいえないため、訴訟に発展すると効力を否定されます。
また、旦那と浮気相手が職場の同僚だと、接触を完全に断てないこともあります。
こういったケースでは「接触は業務上必要な範囲に留める」といったところが落としどころになることが多いです。
いい旦那の浮気は再犯の可能性がある
いい旦那の浮気は、旦那の性質・性格に原因があることが多く、再犯の可能性が高いといえます。
一度目の浮気を解決して安心していたら、また次の浮気が発覚した、というケースも珍しくありません。
浮気を解決した後は、再犯防止策を施すことが必要となります。
では、具体的にどのように対策をすればよいのでしょうか。
(1)浮気の根本的な原因を考える
まずは、浮気の根本的な原因を客観的に考えてみましょう。
たとえば、旦那の押しの弱さが原因であれば、相手からのアプローチを断らないことで、どのような事態に陥るのか理解してもらう必要があります。
夫婦間でのすれ違いなど、家庭環境に原因が潜んでいることもあるでしょう。
たとえば旦那の仕事が多忙で家族と生活時間帯が合わず、寂しさが浮気の引き金になった場合などが挙げられます。
こういったケースは浮気の原因を元から改善し、同じ状況を作らないことで再発のリスクを軽減できます。
浮気の原因を根本的に解決することで、再犯を防ぎ、よりよい夫婦関係の構築に近づきます。
(2)浮気で受けた苦痛を旦那に理解してもらう
浮気をした旦那のなかには、浮気そのものを軽く考え、何度も繰り返す人もいます。
妻との駆け引きのように浮気を楽しんでいる人や、場合によっては「妻に負担をかけないために性欲は外で発散している」と考える人も。
こういったタイプは、浮気がいかに妻を苦しめるか理解していないことが多いため、認識を改めてもらう必要があります。
まずは、夫婦で話し合いの場を持ちましょう。そのうえで、浮気でどのように辛い思いをしたかを伝えてください。
「ひどく惨めな思いをした」「信頼していたのに裏切られて苦しめられた」など、自分の言葉で訴えてみましょう。
取返しの付かないことをしたのだと理解してもらうことが、浮気を繰り返させないための第一歩といえます。
(3)物理的・経済的に浮気できなくする
あくまで対症療法ではありますが、物理的・経済的に浮気できなくするのも有効な方法です。
たとえば、夫が外出する際は行先と予定を確認しておき、変更があるときは連絡を徹底してもらうようにすることで、浮気のしにくい状況を作ることができます。
また、夫のお金を妻が管理してしまうのも有効な方法です。
浮気にはホテル代や食事代・プレゼント代などの支出が付き物なので、財布の紐を締めることで浮気の防止に繋がります。
主にお小遣い制にする、銀行やカードの明細を共有してもらうといった手段がよく取られます。
ただし、この方法は塩梅が難しく、締め付けすぎると旦那の心が離れていく可能性があります。
「報告はしてもらうが行動自体は制限しない」「明細の確認はするけどお金遣いに口は出さない」など、工夫が必要なこともあります。
旦那の性格や夫婦関係を考慮し、最適な方法を選んでください。
いい旦那の浮気の解決は弁護士に依頼する
浮気問題は法律が関係することが多く、ひとりでの解決は難しいケースが珍しくありません。
なかでも「いい旦那」の浮気は事態が複雑化する傾向にあり、多くの場合に弁護士のサポートが必要になります。
では、いい旦那の浮気を解決する際、どのような点が問題になるのでしょうか。
(1)浮気相手が惚れ込んでおり要求に応じない場合がある
いい旦那の浮気では、浮気相手が旦那に本気で惚れ込んでおり、妻に強い敵がい心を抱いていることが少なくありません。
そのため、妻側からの要求に応じようとしないことがあります。
「謝罪しない」「話し合いに応じない」「慰謝料の請求を無視する」といった不誠実な対応を取られることも多いです。
浮気相手に誠意がなければ、妻ひとりで解決を図っても難航する恐れがあります。
弁護士に依頼して慰謝料の減額を求めてくるケースもあるため、油断はできません。
こういった場合に備え、法律と交渉事のプロである弁護士の助けが必要なのです。
(2)浮気相手が複数いることがある
浮気問題でしばしば見られるのが、浮気相手が一人ではなく複数いることです。
特に、旦那が浮気相手を恋人ではなく単なるセックスフレンドだと考えているとこの傾向が強いといえます。
浮気相手が複数いる場合、浮気問題解決のためのプロセスや手続きが人数分だけ増えてしまいます。
さらに、全員が素直に要求に応じるとは限らないため、全て自分で解決しようとすると想像を絶する手間とストレスがかかります。
仕事や育児と両立しながらとなると、困難を極めるでしょう。
弁護士は、依頼者の代理人として交渉や示談、訴訟を行うことができます。
希望があれば準備から請求まで全て代行してもらうことも可能ですので、依頼すると負担は大きく軽減できるでしょう。
(3)旦那が本気で不倫をしていると泥沼化する危険がある
旦那の浮気が本気だった場合、浮気問題が泥沼の様相となることもあります。
「旦那が浮気相手を庇って名前を言わない」「離婚したい旦那と裁判に発展する」「浮気相手との接触を妨害される」など、思うように進まないことも十分にあり得ます。
こういったときも、交渉のプロである弁護士の出番です。依頼者である妻に代わり夫との交渉が可能です。
裁判や浮気相手の特定、慰謝料の請求など多方面にわたってサポートを受けることができます。
(4)浮気問題では弁護士はどう選ぶ?
浮気問題の解決を依頼する弁護士は適当に選んではいけません。
「家の近くの弁護士事務所に頼む」なども一つの方法ですが、重視すべきは弁護士の専門と実績です。
弁護士と聞くと、法律のプロで何でも対応できそうに思えますが、その実明確に得意分野があります。
知識や経験に偏りがあり、特定の分野に特化していることも多いです。
そのため、弁護士選びでは、浮気問題解決の経験が豊富かどうかを基準にしましょう。
弁護士は、実績が確認できるかどうかを基準として選びましょう。
弁護士事務所のWebサイトを確認しても良いですし、無料相談で慰謝料の見込み金額を確認し、頼りになるかどうか見極めるのも良い方法です。
浮気問題に関する経験が豊富で、自分に合った弁護士を探してみてください。
まとめ
「いい旦那」を持っていると、浮気の兆候があっても「うちの旦那に限ってそんなことはないだろう」とサインを見過ごしてしまいがち。
しかし「愛妻家」「イクメン」といった特徴のある旦那ほど、モテたり肉食女性に狙われるリスクも高いため、油断は禁物です。
旦那の行動に違和感を持ったのであれば、しばらく注意深く様子を見てみましょう。
旦那の浮気が発覚した場合、旦那が自発的に関係を清算することは期待できません。
また、口約束での解決は再犯のリスクが大きいことからおすすめできません。
確実に浮気相手を撃退するためにも、慰謝料を請求し、法的に対処することを検討してみましょう。
いい旦那の浮気は泥沼化が懸念されるため、解決は弁護士のサポートを受けることをおすすめします。
弁護士選びでは、浮気問題解決の実績や経験を重視しましょう。近年は相談料無料の事務所も増加しているため、気軽に相談してみてください。