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旦那の浮気でノイローゼになったら|辛い状況から抜けるための対処法

「旦那の浮気を知ってノイローゼになってしまった。辛すぎる状況から、どうすれば抜け出せるのか知りたい」

「旦那の浮気が原因でノイローゼになり苦しい。どんな行動を取れば、苦痛が和らぎ、一歩前へ踏み出せるのか知りたい」

このように、旦那の浮気が発覚し、どうすればこの苦しい状況から抜けられるのかと、もがいている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

旦那の浮気が原因でノイローゼになってしまい、その症状をなかなか解消できずに辛い思いを抱えている人も少なくありません。しかし、必ず出口は見つかります。

今回は、ノイローゼとはどんな症状のことをいうのか、旦那の浮気が原因でノイローゼになった場合の対処法、新しい一歩を踏みだすために離婚や慰謝料請求をする方法、離婚や慰謝料を請求するための手順と慰謝料の相場などについて解説します。

ノイローゼとは

ノイローゼとは神経症のことであり、うつ病などの精神病とは異なります。特に対人面でのストレスによって発症する人が多く、パートナーとの問題が原因でノイローゼになってしまう人も少なくありません。

ノイローゼになっても入院が必要になることはほとんどなく、その意味で、うつ病よりは軽いといえますが、併発することもあるので、注意が必要です。

(1)ノイローゼとは神経症のこと

ノイローゼとは、ドイツ語の「Neurose」からきており、日本語に直すと「神経症」のことです。

うつ病などに代表される精神病とは異なるとされ、仕事や対人関係の悩みなどによるストレスをきっかけに、メンタル面での処理能力が限界に達し、心のバランスを取れなくなってしまう状態をいいます。特に、距離の近い家族や兄弟、友人との関係における心の葛藤で起こることが多く、パートナーとの関係が原因で起こることも少なくありません。

深刻な精神病ではないものの、本人にとっては非常に苦しく、自分一人の力で解決することは難しい状態です。

周りの人や専門家の力を借りることが、辛い状況から脱出するための近道になるでしょう。

(2)ノイローゼの症状

一口に「ノイローゼ」といっても、人によってその症状の現れ方はさまざまです。代表的な症状としては、次にあげるようなことがあります。

①突然、激しく不安になる(パニック障害)

特に何もきっかけはないのに、突然激しい不安に襲われ、動悸や頻脈、息苦しさや過呼吸、このまま死んでしまうのではないかという恐怖が起きることがあります。

「パニック障害」と呼ばれることもあり、不安によって、吐き気やめまい、手足のしびれ、冷や汗といった症状が起こることもあります。

②軽いうつ状態が続く(抑うつ神経症)

落ち込んだ気分が続き、何もやる気になれず、悲観的になって集中力も落ちた状態になります。

言葉も笑いも少なくなり、夜もあまり眠れない状態になることもあるでしょう。

③ヒステリー状態になる

ヒステリーとは「解離性障害」ともいいます。感情的に激しく動揺するような体験をしたり、トラウマになるような経験をしたりすることで、人格が解離してしまい、さまざまな症状を引き起こします。

手足や知覚が麻痺したり、けいれんを起こしたりすることもありますが、脳の障害ではありません。

他に、頭痛や腹痛、吐き気や下痢、めまい、全身倦怠感、発熱、動悸といった症状が出ることもあります。

(3)ノイローゼになりやすい人

同じような体験をしたとしても、ノイローゼになってしまう人と、ならない人がいます。これは、その人の性格によるところが大きいためです。

ノイローゼになりやすい性格としては、次のような性質があげられます。

  • まじめで完璧主義
  • 不安になりやすく、心配性
  • 内気で引っ込み思案
  • 自信がなく、傷つきやすい
  • 感情的になりやすい

上記のような性格の人は、特にストレスに対する耐性が低く、ノイローゼに陥りやすい傾向にあります。同時に、うつ病にもなりやすい性格でもありますので、注意が必要です。

(4)ノイローゼとうつ病の違い

ノイローゼとうつ病は違います。大きな違いとして、ノイローゼは発症の原因となった出来事が特定できることが多いということです。

対して、うつ病は発症の原因がはっきりとはわからないことがほとんどです。

また、うつ病になると、妄想を抱いたり、朝は調子が悪いのに、夕方になると調子がよくなるといった一日のリズムが乱れたり、といった症状が見られたりします。

ノイローゼの場合は、妄想や一日のリズムの乱れといった症状は特に見られず、自分ではなく、周囲を責める傾向があります。

入院しなくてはならないほど悪化することもほとんどありません。

ただし、ノイローゼとうつ病を併発してしまうこともあるので、特にノイローゼによってうつ状態が続いている場合は注意しましょう。

旦那の浮気が原因でノイローゼになった場合の対処法

ノイローゼによる辛い症状から少しでも早く解放されるためには、いつまでもふさぎ込んでいてはよくありません。

解消に向けて行動を少し変えてみることが大切です。自分を救えるのは自分しかいません。

少し勇気の必要なこともあるかもしれませんが、自分のためにも、少しずつでも行動してみましょう。

(1)心療内科へかかる

旦那の浮気が原因でノイローゼになってしまったら、毎日非常に苦しい思いをします。

しかし、自分一人で何とかしようとしても、簡単に抜け出せるものではありません。

早期改善のためには専門家の力を借りるのが一番なので、心療内科など心の病気を診てくれる医療機関で診察を受けることをおすすめします。

ノイローゼはうつ病よりも軽いといわれ、早めに治療に取り組めば、比較的短期間で回復するケースも多くあります

なじみのない心療内科は少し行きづらいかもしれませんが、自分のためにも、勇気を出して行ってみましょう。

(2)誰かに話す

病院に行くのはハードルが高く、難しいという場合、友達や親など、誰かに話すことでかなり楽になります。

ノイローゼになってしまうほどのストレスは、一人で抱え込んでしまうのが一番よくありません。少しでも吐き出すことが大切です。

友達や親などリアルな付き合いのある人に旦那が浮気していることを打ち明けるのに抵抗がある場合は、SNSなどを利用してもかまいません。

とにかく吐き出して、自分が楽になることを考えましょう。

(3)外出したり、趣味に没頭したりする

自分が好きな場所に出かけたり、趣味に没頭したりする方法も有効です。

一時的であれ、旦那の浮気について考えない時間を作ることで、ストレスから解放され、楽になります。

問題から逃げているように思うかもしれませんが、問題に向き合えるようになるまで時間が必要なこともあります。

誰より自分に優しく、思いつめないようにしましょう。

(4)休養を取る

体が疲れると思考もネガティブになってしまうものです。

できるだけ体を休めることも大切です。特に旦那の浮気が発覚してからは、神経が張り詰め、十分に眠れない日も多いでしょう。

そんな中で、眠れそうだと感じるときは、迷わず体を休めることです。

環境を変えた方が眠れそうなら、実家に帰ったり、外泊したりするのもよいでしょう。

(5)旦那に直接不倫をやめるように言ってみる

ノイローゼの原因となっている問題がなくなれば、症状もずいぶん変わってくるはずです。可能ならば旦那に直接不倫をやめるように言ってみましょう。

特に、旦那が不倫していることに気づきながらも、争いたくないからと我慢しているなら、そんな我慢は必要ありません。不倫をする者が一番悪いのです。

また、我慢はノイローゼだけでなく、うつ病の原因にもなり得ます。争いを恐れず、不倫をやめるよう直接旦那に伝え、不倫をやめさせるようにしてみましょう。

離婚や慰謝料請求も可能

ノイローゼの症状が改善してくると、今の状況から脱却して、新しい一歩を踏みだしたくなってくる方もいるかもしれません。

配偶者に不倫をされた場合、たとえ相手が離婚を拒否しても離婚は認められやすく、慰謝料の請求も可能です。

傷つけられた相手と、きっぱり縁を切り、きちんと償いをしてもらって、新しい道を歩むのも、自分のためによい選択かもしれません。

(1)浮気は法定離婚事由

不倫は法定離婚事由にあたります。

法定離婚事由とは、民法第770条で定められた離婚理由であり、離婚をめぐって裁判を起こした場合、離婚が認められやすくなります。

また、不倫をした側は、法律的には「有責配偶者」と呼ばれ、有責配偶者からの離婚の請求は基本的に認められません。

つまり、不倫をした側が離婚を望んだとしても、こちらが同意しない限り離婚は成立することはなく、逆に、不倫をされた側が離婚を望むなら、相手が拒否しようと、離婚は成立可能ということになります。

離婚するかどうか決めるにあたっては、圧倒的にこちらが有利になるのです。

(2)慰謝料の請求も可能

不倫をした当事者に対しては、慰謝料の請求も可能です。

慰謝料の請求については、民法第709条と710条で次のように定められています。

「第709条(不法行為による損害賠償) 第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」

「第710条(財産以外の損害の賠償) 他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。」

配偶者以外の異性と肉体関係を持つ不倫は、法律上は不貞行為と呼ばれ、不法行為にあたります。

不法行為によって損害を受けた側は、損害を与えた当事者に対して慰謝料を請求することができます。

また、損害の内容は財産などに限らず、精神的苦痛といった財産以外の損害も含まれるため、不貞行為による精神的苦痛を原因に慰謝料を請求することが可能となるのです。

(3)離婚や慰謝料請求をするための準備

特に裁判を通じて、離婚や慰謝料を請求する場合、その原因となる事実を立証するための証拠を準備しておく必要があります。

旦那の浮気を理由に離婚や慰謝料を請求する場合は、旦那が浮気していた事実を証明できるものが必要です。証拠として有効なものには、次のようなものがあります。

  • 旦那と浮気相手がホテルから出るところを撮影した写真や動画
  • 肉体関係があったことがわかる内容のメールやSNS
  • 浮気の事実を認めた会話や通話の録音データ
  • 二人でホテルを利用したり、旅行したりしたことがわかる領収書やクレジットカードの明細

これらの証拠の入手が難しい場合は、弁護士に相談してみることをおすすめします。弁護士が有する職務上の権限によって、一般の人が入手できない資料を手に入れたり、提携している調査会社に依頼したりして、証拠を入手することも可能です。証拠がないからと諦めてしまう前に、一度弁護士に相談してみましょう。

また、ノイローゼになり、精神的苦痛を受けたことを証明することで、相場よりも慰謝料が増額になる可能性があります

その際、医師による診断書やカウンセリングを受診した領収書や診断書が証拠になります。

他に、ノイローゼになり辛い思いをしていることを記した日記なども証拠として有効です。

証拠として使えるか判断に迷う場合は、一度弁護士に相談して、確認してみるとよいでしょう。

離婚や慰謝料を請求する場合の手順

実際に、離婚や慰謝料の請求をする場合、まずは当事者同士で交渉をすることになります。

しかし、当事者同士での交渉は、難航しやすいものです。交渉がまとまらなければ、訴訟を起こすことになるでしょう。

また、自分で交渉することが精神的に辛く、旦那や浮気相手の顔を見たくない場合は、弁護士に依頼することも一つの方法です。

(1)まずは当事者同士で交渉を

まずは当事者同士で交渉をします。離婚にあたっての条件や慰謝料の金額、支払い期日などを話し合って決め、すべての項目について合意に至れば、示談書として形に残しておきます。

口約束で終わらせず、書面にして残しておくことで、後になってトラブルが起こってしまった際に証拠として役立つでしょう。

(2)交渉でまとまらなければ訴訟に

交渉で話がまとまらなければ、裁判所に訴えを起こして争うことになります。

訴訟になると、判決が出て終了するまでに1年以上の時間を要することがほとんどです。ある程度長期戦になることを覚悟する必要があるでしょう。

また、離婚については、いきなり訴訟になるわけではなく、まずは調停手続きを踏むことになります。調停は、裁判所が仲介に入って、もう一度話し合いをすることで、解決を図る手続きです。調停でも両者が合意に至らなければ、裁判で争うことになります。

(3)自分で交渉が辛ければ迷わず弁護士に相談を

離婚や慰謝料の請求をしたい場合、まずは当事者同士の交渉から始まります。

しかし当事者同士の話し合いは感情的になりやすく、難航しやすいものです。

ただでさえノイローゼになって辛い状況にいる人にとっては、さらに症状が悪化するのではないかと心配になる人もいるでしょう。

その場合は、無理に自分で交渉をせず、弁護士に相談するようにしてください。

弁護士に依頼すれば、相手方との交渉はもちろん、連絡もすべて弁護士が行うので、相手方との接触を一切断つことができます。

また、弁護士に依頼することで、裁判に至ることなく、早期に問題が解決することも期待できるでしょう。

慰謝料の相場|ノイローゼで増額することも

旦那が浮気したことに対する慰謝料の相場は、数十万~300万円程度です。

金額は、浮気発覚後に夫婦関係がどうなったかによって大きく変わります。

浮気発覚後も離婚はせず、慰謝料の支払いだけを求めるなら、数十万~100万円程度、別居や離婚に至った場合は、100万~300万円くらいになることが多いでしょう。

また、旦那の浮気が原因で、ノイローゼになってしまった場合は、慰謝料が相場よりも高くなる可能性があります

不法行為によって被害者に及ぼした損害の度合いが大きいと判断されるためです。医師による診断書など、大きな精神的苦痛を受けたことを立証できる証拠を準備しておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、ノイローゼとはどんな症状のことをいうのか、旦那の浮気が原因でノイローゼになった場合の対処法、新しい一歩を踏みだすために離婚や慰謝料請求をする方法、離婚や慰謝料を請求するための手順と慰謝料の相場などについて解説しました。

ノイローゼになってしまうと、辛い状況から抜け出したいと思っても、自分一人の力ではなかなか難しいものです。

旦那の浮気は、他人にはなかなか話しにくいことかもしれませんが、ノイローゼ症状を改善するためには、一人で抱え込んでしまうことが一番よくありません。

他人の力を借り、できるだけ胸の内を吐き出してしまうことが大切です。

まずは自分を一番にいたわり、少しでも前に進める状態になることを第一に考えましょう。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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