長期間続く旦那の浮気をやめさせたい!浮気癖を治す方法は?
旦那の浮気は、多少なりとも配偶者の心を傷つけるものです。
とりわけ、数年間に渡り同じ相手と浮気をしていた場合はショックが大きいでしょう。
なかには「夫を取られてしまった」「旦那の気持ちは自分から離れてしまった」となかば解決を諦めてしまう人もいます。
しかし長期間の浮気であっても、必ずしも旦那の心が離れたとは限りませんし、今からでも解決することは可能です。
この記事では、旦那の長期間の浮気に対し、解決策を紹介していきます。
旦那が同じ相手と長期間浮気をする理由
普通の恋愛とは違い、不倫関係の継続にはさまざまな足かせが存在するため、通常長く続けるのが難しい場合が多いです。にもかかわらず、同じ相手と長期間に渡り浮気をするのはなぜでしょうか。
旦那に年単位の浮気相手がいるわけと、その心理を考えてみます。
(1)浮気の罪悪感が薄れているから
浮気は、妻に隠しているというストレスと罪悪感から、それほど長くは続かないことが多いです。
ただし、何度も浮気を繰り返しているケースや、配偶者と不仲なケースでは、罪悪感が薄れることがあります。
浮気相手と家庭の間で二重生活を送ることに慣れてしまうと、その状態が日常となり、徐々に心理的なストレスも軽減されてきます。
結果として、フタを空けてみると数年の付き合いになっていた、ということもあり得ます。
(2)ほどよい距離感で付き合える相手だから
浮気のカップルの関係が破綻する原因の一つとして挙げられるのが「結婚を迫られた」「妻と別れるよう要求された」など、浮気相手が配偶者との将来を望むことです。
逆に、配偶者の家庭に干渉しない、単なるセックスフレンドとして付き合っている場合、都合の良い相手として長続きすることもあります。
なお、現段階で進展を望んでいないからといって、妻に対して敵がい心がないとは限りません。
好意を隠してセックスフレンドとして付き合っている場合や、妻側からの接触で嫉妬心を抱き敵対してくる場合もあるため注意してください。
(3)浮気相手が旦那を脅迫しているから
旦那は別れたがっているけれど、浮気相手に脅されて付き合いを継続していることもあります。
オーソドックスなのが「奥さんに浮気をバラす」と脅されているケースです。
また、浮気相手からお金を借りている場合や、浮気相手を妊娠させてしまっている場合も、負い目から別れを切り出せないこともあります。
別れたくても別れられない場合、旦那の自力解決は難しいでしょう。妻が介入し早急に解決を図る必要があります。
(4)長期化=本気の恋愛とは限らない
長期の浮気には多大なショックを受けてしまうものですが、一点覚えておいて欲しいことがあります。
それは、長期化しているからといって、本気の恋愛をしているとは限らないという点です。
体だけの関係のセックスフレンドとして付き合っている場合もありますし、気の置けない友人感覚で交際しているケースも見られます。
そのため、浮気の期間が長い場合でも「夫の心が離れてしまった」と悲観するのは早計です。
まずは旦那の不倫関係の解消のために動くことが大切です。
長期化した浮気をやめさせるには?
長期化してしまった浮気をやめさせるには、妻側ではどのような手を打てばよいのでしょうか。浮気をやめさせる方法を考えていきます。
(1)旦那の浮気に向き合う
旦那に浮気をされている方のなかには、旦那が自分で浮気関係を清算し、自発的に戻って来ることを信じて静観してしまう人もいます。
ただ、これは浮気の解決方法としてはおすすめできません。というのも、既に長期化している浮気関係ですので、放置しても自然には解決しない可能性が高いからです。
旦那の浮気を知りながら耐え忍ぶ生活は苦痛を伴いますし、心が深く傷つくことも考えられます。
精神衛生上もよくないため、旦那を信じて待つのはおすすめできません。
まずは、旦那の浮気に向き合ったうえで事実を受け止め、そのうえで対策を練っていくことが大切です。
(2)旦那や浮気相手に慰謝料を請求する
現在、日本で広くとられる浮気の解決方法の一つが、不倫の慰謝料の請求です。
慰謝料を請求することで、経済的な制裁を加えることができます。
また、不倫をしている女性のなかには、ことの重大さに気付いておらず、妻側からのコンタクトを受けて始めて自分のやったことを実感する人もいます。
こういった相手には、不倫関係を素早く清算させるのに有効な方法です。
慰謝料は不倫相手および配偶者の両者に請求が可能ですが、一方でどちらかに全額請求することもできます。
そのため請求先には「不倫相手のみ」「配偶者のみ」「不倫相手と配偶者」の3パターンが存在することになります。
後に禍根を残すことを考慮し、配偶者への慰謝料請求は「離婚の有無」が判断基準になることが多いです。
なお、場合によっては不倫相手には慰謝料を請求できないこともあるため注意が必要です。
(3)夫婦の抱える問題を洗いだす
慰謝料を回収できれば、浮気問題はいったん解決となります。
ただし、再構築する場合はその後も夫婦関係が継続されます。
よりよい夫婦生活を送るために、旦那が浮気に走った原因を客観的に把握しなければなりません。
たとえば、夫婦のすれ違いや子育てのストレスが原因であれば、コミュニケーションの時間を増やしたり、定期的に家事代行を利用したりすることで解決を図れる場合があります。
また、夫婦生活に関して旦那の価値観や考え方に問題があって仲が悪化しているようなケースでは、根気よく話し合いを続けることも必要でしょう。
浮気の期間が長いと慰謝料請求で有利になる?
長期間の浮気の解決を図る場合、重要になるのが慰謝料の金額です。
浮気の慰謝料の金額はケースによって異なりますが、浮気が長期化している場合、請求できる慰謝料の金額に影響はあるのでしょうか。
(1)浮気の慰謝料の相場
浮気で請求できる慰謝料の金額は、下は50万円、上は300万円超と金額にかなりの開きがあり、相場を出すことが難しいです。
また、通常200万円のケースであっても、不倫相手の経済状況によってはやむを得ず減額する場合もあります。そのため、個別具体的な要素を評価したうえでの適切な金額の算出が必要です。
裁判では、慰謝料の金額は浮気の態様(ひどさ)や夫婦生活の様相を考慮して決定します。
話し合いで示談する場合も、それにならって交渉を行います。
具体的に、慰謝料の金額は以下のようなポイントが算出の基準です。
【慰謝料算出のポイント(一例)】
- 婚姻期間の長さ
- 離婚の有無
- 不倫によって受けた精神的苦痛の深さ
- その他不倫によって受けた損害
慰謝料の金額に関しては、以下の記事に事例付きで詳細が紹介されています。参考にしてください。
(2)長期間の浮気は増額要因となることも
浮気の期間の長さは、慰謝料が増額されるポイントの一つです。数年に渡る不倫はその分配偶者に与える精神的苦痛が大きいと評価されるためです。
裁判に発展した場合、数か月の浮気より、3年、4年と長期の不倫関係の方が、認められる金額は大きくなるでしょう。
期間の長さそのものに加え、長期間の浮気では二人が会う回数も多くなりやすいです。
この点も増額要因となるため、相場より高い慰謝料を請求できる可能性があります。
(3)浮気相手が妊娠した場合も増額の可能性あり
長期期間の浮気で警戒すべき要素の一つが、旦那と浮気相手の間に子供がいることです。
子供がいる、浮気相手が妊娠している場合も、精神的苦痛は大きいと評価され、高額な慰謝料の請求が可能になります。
ちなみに、妻と配偶者に子供がいる場合も、配偶者の不倫による精神的苦痛は増大すると解釈されています。そのため、子どもの有無も慰謝料増額の基準一つです。
長期間の浮気の解決は弁護士に頼む
慰謝料の請求そのものは自分ひとりでも可能です。
ただし、法律に関する知識に自信がない場合や、特に浮気の期間が年単位に及ぶケースは弁護士に依頼することをおすすめします。
なぜ弁護士への依頼が必要なのか、その理由を解説します。
(1)浮気相手が要求にすんなりと応じない場合がある
浮気が長期間に及んでいる場合、浮気相手が旦那に対して強く好意を持っている可能性があります。
そのため、要求にすんなり応じず、争う姿勢を見せることも多いです。
その結果、以下のような問題が発生することがあります。
- 「お金を払う気はない」「裁判でもなんでもやればいい」と開き直る
- 慰謝料を払うと約束をしたのに払わない
- 解決後も旦那としつこく連絡を取る
- そもそも話し合いに応じない
浮気相手から誠実な対応が見られない場合、まずは浮気相手を話し合いのテーブルにつかせ、かつ確実に慰謝料を回収する手腕が求められます。
こういった交渉は、慣れない一般の方では難しいため、プロである弁護士のサポートが必要不可欠といえるでしょう。
(2)浮気相手が弁護士を立てる場合がある
浮気相手が弁護士に依頼し、減額や請求の無効を迫って来る可能性があるため注意が必要です。
慰謝料の減額を弁護士に依頼する浮気相手は多く、法律知識のない一般の方では、弁護士に立ち向かうことは難しいでしょう。
結果として、不当に低い金額の慰謝料を提示されたり、請求そのものをなかったことにされたりするリスクも考えられます。
相手方に弁護士が付くと「うまく間を取り持ってくれるだろう」と安心する方もいますが、これは必ずしも正解とはいえません。というのも、相手方の依頼した弁護士は、浮気相手の利益を最優先して動くためです。
とくに、不倫問題では妻側と不倫相手側の利害は真っ向から対立します。
そのため、基本的に妻側に不利な提案・要求を突き付けてきます。
これに対抗するには、自分も信頼できる弁護士を選び、弁護士どうしで交渉を進めることが大切です。
(3)慰謝料の算出が難しい
単純な問題ですが、一般の方では「慰謝料をいくら請求すべきか」「減額を要求されたが減らすべきか」を判断できないこともあります。
慰謝料の算定基準にはさまざまな要因が複雑に関与するため、その都度不倫の要素を整理し、ケースバイケースで請求金額を決定します。
そのため算出が難しく、相手方から「高すぎる」と抗弁を受けた場合も、それが正しいかどうか判断できないのではないでしょうか。
弁護士に相談すれば「自分のケースではいくらが適正なのか」を正確に判断してくれます。不当な減額要求にも毅然と対応してくれるため安心です。
浮気癖が治らない旦那への対処法
「旦那の浮気癖が治らない」「浮気を何度も繰り返す」といった場合、一度の浮気を解決しても、モグラたたきのように新たな浮気相手が現れます。
そのため、旦那の浮気癖を根本的に治す必要があるでしょう。
旦那が浮気を繰り返す場合、どうやって対処すればよいのでしょうか。
(1)お金の管理を妻が行う
まず有効な手段として挙げられるのが、旦那が経済的に浮気をできないようにしてしまうことです。
具体的には、旦那のお金を妻が管理することが挙げられます。
浮気には飲食店やホテルの利用がつきものです。そのため、浮気をしていない場合と比べると出費はどうしても多くなります。
不審な出費に気付けるよう、注意しておきましょう。
とくに、クレジットカードの明細は「いつ」「どこで」「いくら使った」かまで分かる情報の宝庫です。
旦那がキャッシュレス派であれば、いつでも明細を確認できるよう共有してもらうことをおすすめします。
なお、旦那の財布をどのレベルまで管理するかは、考え方によって変化するところです。
完全お小遣い制にする人もいれば、カードや口座の明細だけ共有させ、お金使い自体は制限しない人もいます。それぞれの家庭に合った方法を検討してみましょう。
(2)経済的に自立する
夫の収入に依存して生活している場合「自分が生活費を握っているから別れられない」「妻は自分がいなければ暮らせないから強く出られない」という意識を持つ男性もいます。
おかしな考え方ではありますが、経済的優位性によって浮気に対して強気になることがあるのです。
こういったケースで有効なのが、妻が経済的に自立することです。
ひとりで生活できるレベルには及ばずとも、経済的基盤を育て始め、依存度を低く抑えるだけでも「自分から離れるつもりではないか」と心理的プレッシャーを与えることができます。
もちろん「体調が悪く働けない」「小さな子どもがおり家にいなければならない」など、家庭の事情によっては働くことができない方もいるでしょう。
この場合は別の方法を考えることもできます。あくまで手段の一つとして検討してみてください。
(3)再犯時の誓約書を書いてもらう
再犯時の慰謝料金額を定めた誓約書を作っておくのも一つの方法です。
「再犯の場合は慰謝料200万円を支払う」などとあらかじめ定めておき、万一の際は事前に決めた内容で支払いを求めます。
この誓約書には、離婚条件を定めることも可能です。離婚の条件を書面として残すことで、万一離婚調停や裁判に発展した場合、証拠として提出できるようになります。
あくまで対処療法の一種となりますが「二回目の浮気は絶対に許さない」と態度で示すことができるため、妻は自分と別れることはないだろうとたかをくくっている相手には有効な方法です。
また、再犯時は妻に有利な条件で離婚されるという心理的圧力を加えることで、再犯防止の抑止力にできるでしょう。
まとめ
長期間にわたる浮気の原因はさまざまですが、既に長期化している浮気を旦那が自力で清算することは難しいでしょう。
「いつか戻って来てくれる」と信じて待っていても、いたずらに時間だけが経過する結果となりかねません。
長期化した浮気を辞めさせるには、早急に浮気問題に介入し、慰謝料を請求することが早道といえます。
相手方にショックと経済的ダメージを与えることで、以降の交際をやめさせることができます。
なお、長期間の浮気は、浮気相手が素直に応じないことも多く、通常の浮気と比べて解決が難しいといえます。
そのため、妻がひとりで対処することはおすすめできません。
家庭問題や不倫問題に詳しい弁護士に依頼し、解決までのサポートを受けた方がよいでしょう。
弁護士選びでは、不倫問題の解決実績がどの程度あるかを基準の一つにしてください。
経験豊富な弁護士であれば、旦那の不倫を適切に解決できるでしょう。
近年は無料相談が可能な事務所も増えているため、気軽に連絡してみることをおすすめします。ぜひ検討してみてください。