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旦那の浮気を直感で察知したときの対処法 確かめる方法は?

旦那に浮気をされた妻の多くが、浮気発覚以前に「なんだか変だな」と感じるタイミングがあります。
帰宅した直後や一緒に食事を取っているときなど、何気ないタイミングに、根拠はないけれど直感で浮気を察知している方は多いのです。
しかし、同時に「うちの旦那に限って、まさかね」と流してしまう方も少なくありません。

実は、浮気をしているか否かを判断する際、直感は重大な手がかりになります。
この記事では、直感で怪しいと感じた際の対処法を紹介します。

直感で「浮気している」と感じたら要注意

直感で怪しいと感じても、多くの人は思い過ごしと感じ、小さな不信感を無視してしまいます。
しかし、こと浮気に関しては、直感は簡単に流さず、少々注意が必要な場合があります。

(1)直感は「経験に基づく無意識下の判断行動」

直感というと、ただのヤマ勘、またはスピリチュアルな超能力か何かだと思っている方もいるかもしれません。
実は、直感のメカニズムは脳科学の領域で研究されており「過去の経験に基づく無意識化の判断行動」と言われています。

すなわち、過去の知識や経験を無意識のうちに活用し、脳内のデータベースから判断材料を集め、ものごとに対する決断をしているのです。
配偶者と暮らした時間の長い人ほど、直感によって浮気を察知する制度は高いといえそうです。

(2)怪しいと感じた点を言語化してみる

とはいえ、直感で怪しいと感じたからといって、必ずしも浮気をしているとはいえません。
そこで、思考プロセスを省略して直感が出した「怪しい」という気持ちを、なぜ感じたのか言語化してみましょう。

たとえば、仕事から帰宅してきた旦那の「今日は暑かったからすぐにシャワーを浴びるよ」という発言に不信感を持った場合、以下のような要素が関係している可能性があります。

  • 普段は扇風機やエアコンで涼んでからお風呂に入る
  • 最近夜は涼しく、いつもの車通勤であれば汗だくにならない
  • 旦那はお風呂が嫌いで普段は促されるまでお風呂に入らない

まずは、旦那を怪しいと感じたタイミングと、どういった点が怪しいと思ったのかを思い返し、紙に書き出して眺めてみましょう。
普段の旦那からは明らかに異常な行動なのか、それとも取るに足らない差異なのかを明確にできます。

(3)旦那におかしな言動がないか洗い出す

直感による不審点を言語化できたら、今回感じた不審点のほかにも、旦那におかしな言動がないか整理してみましょう。
最近になって以前と生活習慣や行動が変化していないか考えてみてください。

「そういえば……」と思う点がいくつもあるなら「疑いあり」としてしばらく様子を見た方が良いこともあります。

具体的にどのような点に注意してチェックすればよいかは、次項で紹介します。

直感でおかしいと感じたときのチェック項目

旦那の様子がおかしいと直感で感じたときは、そのほかの不審点がないか確認してみましょう。
生活のなかで、浮気の兆候が現れやすいポイントを5つ紹介します。

(1)出勤や外出に不審点はないか

まず、出勤状況や外出の様子に、おかしな点はないでしょうか。
浮気をしている場合、浮気相手とのデートの時間を確保するために、外出の様子に不審点が現れることがあります。

【外出・出勤に現れる不審点(一例)】

  • 急に残業や出張が増えた
  • 一人での外出が増えた
  • 会社の飲み会が増えた

以前の生活スタイルや行動と照らし合わせ、変化がないか確認してみましょう。

また、残業や出張など、仕事がらみの外出は、不審点を発見しやすい要素といえます。
「出張があったはずなのに手当がついていない」「支給されている残業代と実際の残業時間が合わない」「自分には何も言っていないが有給を消費している」など、給与明細との齟齬を発見しやすいためです。

(2)帰宅後の様子に変化はないか

旦那の帰宅後の様子にも注意を払ってみてください。浮気相手とのデートのあとは、体に残った痕跡を消すために、以前とは異なる行動を取ることがあるからです。

【帰宅後の行動に現れる兆候(一例)】

  • 帰宅後すぐにシャワーを浴びるようになった
  • 帰ってすぐに洗濯したがるようになった
  • 臭いを嗅がれるのを拒否するようになった
  • 接近を嫌がるなど挙動不審な態度をとることがある

帰宅後に「おかしいな」と思う点がある場合、ささいなことでもメモ帳などに記録しておきましょう。

(3)お金の使い方は変わりないか

お金の使い方も、浮気の兆候が現れやすいポイントです。浮気をする男性というのは、往々にして女性に見栄を張りたがる傾向にあり、不自然に出費が増えることが多いためです。
以前と比べ、以下のようなお金使いの変化はないでしょうか。

【お金の使い方に現れる浮気の兆候(一例)】

  • お小遣いの追加や前借りを頼まれることが増えた
  • クレジットカードの明細に女性向けの店や飲食店の買い物記録がある
  • カード派だったのに現金を使うことが増えた
  • クレジットカードの使用金額が増えた

旦那の銀行口座やクレジットカードの明細を確認できるのであれば、過去数か月の履歴を確認してみてください。
不審な点を発見した場合、プリントアウトしたり写真を撮影して保管したりしておきましょう。

(4)スマホの管理が厳重になっていないか

以前と比べて、スマホの管理が厳重になってはいないでしょうか。
ほとんどの場合、浮気をしている旦那はスマホを使って浮気相手とやりとりしているため、妻がスマホに触れないよう警戒するようになります。
たとえば、以下のような特徴はないでしょうか。

【スマホ管理に現れる兆候(一例)】

  • お風呂やトイレにスマホを持ち込むようになった
  • スマホを触っているときに後ろに立つと異常に警戒する
  • 寝る前にスマホを触る時間が増え寝室に入る時間がずれた
  • 音が出ないようにしたりロック画面に出ないようにしたりするなど通知管理が変わった

そのほか、スマホのパスコードを定期的に変更するなど変化が現れることがあります。
当てはまる点がないか注意してみてください。

(5)夫婦での食事に変化はないか

意外にも、浮気の兆候は食事にも現れることがあります。浮気相手とのデートにお茶や食事は付き物であり、妻に黙って外食をすることになるためです。
このため、家での食事の様子に変化が出ることがあります。食事のしかたや量に、以下のような変化はないでしょうか。

【食事に現れる変化(一例)】

  • 仕事終わりの外食や飲み会が増えた
  • 家での食べる量が減った
  • 食事量が減ったのに痩せる気配がない

仕事終わりに浮気相手と食事をしているなら、家では食べなかったり、食べる量が減少したりすることが考えられます。
また、食欲がなくあまり食べない日が続いているのに、体重や体型が変化しない場合も、妻のあずかり知らないところで食事を取っていることがあります。

旦那の浮気が発覚した際はどう対処する?

では、旦那の日々の行動を観察し、浮気の疑いが強い場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
浮気問題の解決のため、有効な対処法を考えてみましょう。

(1)浮気をした旦那をどうしたいのか整理する

まず、浮気をした旦那にどのようなペナルティを与えるのか、浮気の解決後どうなりたいのかを整理してみましょう。
この点は、浮気の問題の解決において、どこをゴールに定めるのかに関わるため、最初にある程度具体的に決めておくのが望ましいです。

例えば、以下のようなポイントを決定しておきましょう。

【旦那の浮気を解決する際決めておきたいこと】

  • 離婚するか否か
  • 慰謝料は請求するのか
  • 子供がおり離婚する場合親権は父母どちらが取るのか

このほか、離婚予定で、かつ持ち家があるなら、家の処遇なども決める必要があります。
ただし、夫婦の共有財産については離婚協議までに決定できれば問題ありません。

離婚の可否に関しては、浮気問題解決のプロセスで心変わりすることもあるため、現状の方針を定めておきましょう。

(2)浮気には慰謝料の請求が可能

既婚者が不倫をした場合、不倫によって受けた精神的苦痛を根拠とする慰謝料の請求が可能です。
慰謝料の金額は、おおむね100万円から300万円までが一般的です。
ただし、あくまで傾向ですので、100万円以下、300万円以上の金額になることもあります。

このあたりは、不倫で受けた妻の精神的苦痛を個別に評価し、そのうえで旦那や浮気相手の財産状況なども考慮して決定します。

 

慰謝料は「旦那と浮気相手のどちらか」「旦那と浮気相手両方」に請求が可能です。
どちらに請求するかは基本的に請求者が任意に決定できます。
旦那にも請求するかどうかは、通常旦那と離婚するか否かを基準に決定する人が多いです。

 

不倫の妥当な慰謝料を決定するには専門的な知識が必要で、また相手方から減額要求が出ることも少なくありません。
適正な金額を受け取るために、弁護士にサポートを依頼することをおすすめします。

(3)離婚しない場合浮気相手との接触を禁止できる

「旦那と浮気相手を別れさせる」「示談以降の接触を禁止する」という形で制裁を加えることも可能です。
この方法は、示談の条件に接触禁止の旨を盛り込むことで、心理的に再犯を防ぐのに有効です。

旦那と浮気相手の接触を確実に防止するには、接触禁止条項とセットで罰金を設けておくことをおすすめします。
「再度の接触一度につき〇〇万円」などと定めておくことで、抑止力を高めることが可能です。

なお、接触禁止条項は、旦那と離婚する場合は無効となります。離婚すると法的には他人となるため、旦那の人間関係に干渉することが合理性に欠けると考えられるためです。

(4)まずは証拠の収集から始める

どのような決着を望むにせよ、旦那に不倫を認めさせるには、証拠が必要となります。
そのため、不倫問題解決の第一歩は証拠の収集です。

では、具体的にどのようなものが証拠として活用できるのでしょうか。
慰謝料を請求したいのであれば、旦那と不倫相手の肉体関係が客観的に分かるものが必要となります。

具体例を挙げると以下のとおりです。

【不倫の慰謝料を請求できる証拠(一例)】

  • 肉体関係があることが分かるメッセージのやりとり(写真)
  • 性行為中の音声や動画
  • ラブホテルに出入りしている写真(複数回分)

これらの証拠を、日付や場所が分かる形で、可能なら複数回分確保できると確実です。
浮気の証拠収集に関しては、以下の関連記事でも紹介しています。参考にしてください。

直感で浮気を察知した際の注意事項

旦那の浮気を直感で察知した際、以降の行動にいくつか注意点があります。
怪しいと感じた場合に気を付けるポイントを紹介します。

(1)直感が思い込みである可能性は捨てきれない

先ほど「直感は無意識化の判断行動である」と説明しました。一点注意して欲しいのが、直感は必ずしも正しいわけではないという点です。
直感の根拠となる知識や経験そのものが間違っている場合、直感で導き出した結果も誤りである可能性があります。
人間の脳の仕組みですので、百発百中とはいきません。

勘違いの可能性は捨てきれないため、浮気の事実に確信が持てるまでは「念のため確認する」程度の心づもりでいた方が、疑心暗鬼に陥らず精神的には楽かもしれません。

仮に浮気が勘違いだった場合、夫婦仲に亀裂が入る事態になりかねません。直感を感じたタイミングで暴走しないよう、注意が必要です。

(2)証拠が出るまでは旦那を問い詰めない

旦那に不審点が多く「ほぼ間違いなく浮気をしている」という状況になると、旦那に真実を問いただしたくなるかもしれません。
しかし、浮気の確たる証拠が見つかるまでは、旦那を問い詰めず普段どおりに生活してください。

というのも、仮に本当に浮気をしていても、証拠のない段階で浮気を認める人は決して多くないからです。
浮気がバレてしまうと「慰謝料」「家庭崩壊」などのリスクがあるため、動かぬ証拠が出るまでは「やっていない」と言い張ることが多いです。

単に浮気を認めないだけなら良いですが「浮気を勘づかれている」と知られると、その後の証拠収集に支障が出ることもあります。
デートを控えたり、スマホのデータをこまめに削除されたりすると、証拠収集の難度がぐっと上がってしまいます。

浮気を問い詰めるのは証拠が揃ってから。それまでは我慢してください。

(3)浮気相手のもとに突撃するのは危険

浮気がほぼ確実で、浮気相手が特定できると、浮気相手の自宅に乗り込む方もいますが、これはおすすめできません。

まず、一人で自宅に突撃した場合、仮に浮気を認めても後から証言を翻される可能性があります。
「強要されて自白させられた」と言われると、虚偽であると証明してくれる人はいません。

次に、浮気相手は妻に対して罪悪感を抱いている人ばかりではありません。
敵がい心を抱いていることも少なくないため、浮気相手の自宅という閉鎖空間で二人きりになるのは危険です。
心ない暴言をぶつけられて心に傷を負う可能性があります。

浮気相手と直接対決するのであれば、弁護士を伴い、喫茶店やラウンジなど、人目のあるところを選ぶのがおすすめです。
弁護士を同伴することで浮気相手もうかつなことは言えなくなり、受け答えが丁寧になる効果が期待できます。

また、人の往来がある場所を選ぶことで、互いにヒートアップを防ぎ冷静に話を進められるようになります。

まとめ

旦那の浮気を直感で察知しても「思い過ごし」として流してしまい、後に浮気の事実が発覚したという方は珍しくありません。
直感はヤマ勘や超能力ではなく、過去の経験と記憶に基づいて起こる脳の機能の一部です。
「なんとなく怪しいな」という場合、無視せずに一度旦那の不審点を思い返してみてください。

旦那の浮気の疑いが濃厚であれば、浮気の解決に着手する必要があります。
まずは「証拠の収集」「今後の方針決め」をするところから、準備を始めましょう。

旦那や不倫相手に慰謝料を請求するのであれば、不倫や家庭問題などに強い弁護士にサポ―トを依頼することをおすすめします。
請求金額の確定や各種書類の作成、必要なら裁判の準備など、法知識のない方では対応が難しい場面は多いからです。

弁護士選びでは「不倫問題の解決実績が豊富か」「親身になって相談にのってくれるか」などを基準にしましょう。
現在はWebサイトを開設している事務所も多いため、インターネットで近場の事務所を探してみるのもおすすめです。
相性の良い弁護士を探してみてください。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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