不倫・浮気を無料相談・不貞行為に強い弁護士に依頼するための方法
皆さんのなかには、夫や妻の不倫問題を、弁護士に無料相談したいとお考えの方はいませんか?一方で、無料相談は信用できるのか、きちんと相談できるのかなど、弁護士に無料で相談できるからこそ心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無料相談を上手に利用して、不倫問題を不貞行為に強い弁護士に依頼するためには、無料相談で聞くべき内容をしっかり質問できることと、実際に頼んだ場合にどんな費用がかかるかを知っておくことが重要です。そこで今回は、不倫を弁護士に無料相談する際の方法について解説します。
不倫を弁護士に無料相談すべきケースとは
不倫問題でお困りの方の中には、そもそもご自分のケースが弁護士に相談すべきかどうかでお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。まずは、弁護士に相談すべき不倫のケースをご紹介します。
(1)不倫・浮気をされた
夫や妻に浮気や不倫をされた方で、ご自身に何ができるかわからない方、今後どうしたいのかが既に決まっている方は、弁護士に相談すべきです。
①ご自身で何ができるかわからない方
配偶者が不倫をしたことは明らかだけれど、何ができるかわからない場合には、弁護士に相談することで、慰謝料請求や離婚など、今後取りうる対応についてアドバイスを受けることができます。
②今後の希望が決まっている方
不倫の事実を知り、何をしたいかが決まっている場合は、できるだけ有利に事を進めていけるように、弁護士からアドバイスを受けることができます。適切な慰謝料額、有利な離婚のために調べておくべき情報、離婚後の生活に困らないための準備など、得られる情報は多くあります。
(2)不倫して慰謝料請求された
不倫した人は、不倫相手の配偶者から慰謝料の支払いを請求される可能性があります。不倫慰謝料は一括で支払うのが通常ですが、以下のような場合は弁護士に相談しましょう。
①高額な慰謝料を請求された方
社会的立場や収入、不倫相手との関係性などに比して高額な慰謝料を請求された場合は、慰謝料減額や支払い方法を弁護士に相談できます。
②そもそも慰謝料を払わなくていい方
不倫慰謝料は、不倫によって夫婦の平穏な生活を害されたことが請求できる理由のひとつです。そのため、不倫相手の夫婦関係が既に破綻していたような場合は、慰謝料を払わなくていい場合があります。また、無理やり関係を持たされたような場合は、犯罪の被害者の立場なので、慰謝料を払わなくてよいどころか、相手を訴えて刑事処罰を加えたり、逆に慰謝料を請求することができます。
無料相談から弁護士に不倫問題を依頼した場合にかかる費用
弁護士に不倫を無料相談しても、それだけで対応を依頼できるわけではありません。弁護士に依頼するためには、法律相談の後で、「このトラブルを解決するための弁護活動を依頼します。」という内容の「委任契約」という契約を結ばなければいけません。委任契約を結ぶと、弁護士は弁護活動を開始することになるので、次のような費用が掛かってきます。
(1)着手金
弁護士に事件を依頼した時点でかかるお金のことを「着手金」といいます。着手金は、弁護士が弁護活動を始める段階で発生するので、不倫トラブルが解決できたかどうかに関わらず支払います。着手金の目安は、弁護士により異なりますが、不倫問題では20万円から30万円が相場といえます。弁護士によっては着手金が無料のところもあるので、ホームページで調べたり、実際に法律相談に行くなどして確認しておきましょう。
(2)報酬金
弁護士が、依頼を受けた弁護活動で成果を上げた場合にかかるお金を「報酬金(成功報酬)」といいます。報酬金は、相場も計算方法も弁護士により異なります。不倫では、20万円から50万円というところが多いですが100万円近くなることもあります。また、慰謝料額の20~30%という弁護士、結果に関わらず「固定報酬」として一定の費用がかかる弁護士もいます。
弁護士に依頼する際には、その事務所がどういう報酬金を設定しているのかも合わせて確認しておきましょう。
(3)日当
弁護活動の内容に応じて、その都度生じる手数料のことを「日当」といいます。たとえば、交渉相手の家や裁判所などに出向いた際の「出張日当」、裁判に出た際の「公判日当」などがあります。日当の算出方法は、「出張1回●万円」等、一律で決めている弁護士、出張先までの所要時間で計算する弁護士、弁護活動に要した時間に応じてタイムチャージ制で計算する弁護士など様々です。
(4)実費
手紙のやり取りに要した郵送料や、移動の際の交通費など、弁護活動をする際に実際にかかったお金が実費に当たります。都度依頼者に請求すると手間なので、依頼を受けている間は弁護士が立て替え、事件が終わったときにまとめて清算し請求するのが通常です。
より有意義な相談にするために不倫を無料相談する際に集めておくべき情報
弁護士との無料相談は無限にできるわけではありません。多くの場合、30分無料、1時間無料など、時間が限られています。限られた時間の中で、できるだけ有意義な相談にするためには、相談する側も伝えたいことを整理して臨むことが大切です。ここででは、法律相談の際に準備しておくとよい情報をご紹介します。
(1)不貞行為の証拠
弁護士が扱う不倫は、法律上の不倫である「不貞行為」に限られます。不貞行為とは、配偶者以外の異性と性交渉をしたことをいいます。中には、キスから不倫、デートも不倫と考える方もいるかもしれませんが、それは一般的な概念です。キスやデートも許せないとして慰謝料や離婚を請求するのは自由ですが、調停や裁判といった裁判所の手続きを利用することはできません。
そこで、弁護士に不倫を無料相談するには、不貞行為があったことを証拠で示せることが重要です。具体的には、次のようなものをご参考ください。
①写真・動画・音声
不貞行為の存在を示す、性行為の様子やラブホテルに出入りする様子の写真や動画、音声です。出入りするホテルは、普通のビジネスホテルやシティホテルだと、不貞行為の証拠として認められにくいですが、他の証拠と相まって有効に使えることも多いです。
②SNSやメール
SNSやメールで、性交渉をしたことを示すやり取りは、有利な証拠として使えます。しかし、相手のスマホを奪い取る、データの全コピーなどをすると、犯罪行為やプライバシーの侵害に当たり証拠として認められません。表示画面を写真にとるなどに止めましょう。
③ラブホテルの領収書
ラブホテルの領収書は、性交渉があったと推測できるものとして、有利な証拠になり得ます。上述のように、ビジネスホテルやシティホテルの領収書は、それだけでは不貞行為の証拠にならなくても、他の証拠と一緒に有利になり得るので保存しておきましょう。
④探偵等の報告書
探偵に不倫調査を依頼すると、結果を書面にまとめてもらえます。この報告書は不貞行為の証拠として裁判でも利用することができます。
(2)自分が何をしたいのか
弁護士は、不倫問題を法律で解決する専門家です。そのため、ある程度ご自分がどうしたかが分かっていた方が有効なアドバイスを受けやすいです。たとえば、慰謝料を請求したいのなら誰にどのようにいくら請求できるのか、離婚をしたいなら財産の分け方や慰謝料、子供の親権など、具体的なアドバイスをもらうことができます。もっとも、自分が何をしたいかわからない場合でも、不貞行為の事実が明らかなら、何ができるかというアドバイスももらえるので、まずはお気軽にご相談下さい。
(3)示談書の下書き
不倫をした配偶者や不倫相手に慰謝料や離婚をしたい、いくら慰謝料を請求したい、親権を取りたい等、やりたいことが決まっている場合は、それらをまとめた示談書を作成することも、無料相談の時間を有効に使える方法です。示談というのは、問題解決のために当事者間でする合意のことです。今回の不倫について、解決すべき問題を書面にまとめるのが通常です。示談書のフォーマットはネットにアップされているものも多いので、示談書に自分の希望をまとめておき、それが妥当かを法律相談でアドバイスをうけると、より希望が具体化しやすくなるでしょう。
(4)夫婦の財産の目安
不倫で離婚を検討している場合には、弁護士に無料相談する際に、夫婦が結婚中に築いた財産にどのようなものがあり、いくらくらいになるかの目安を調べておくことも有効です。離婚すると、夫婦の財産は「財産分与」といって原則折半することになります。その際に、いくらくらいの財産を受け取ることができるか、どのような手続きが必要か等のアドバイスをうけられれば、離婚後の新しい生活をスムーズに始めることに役立ちます。
不倫の無料相談でおすすめの弁護士に頼むための4つの注意点
弁護士相談料が無料の弁護士は、経験不足だったり評判が悪いのではないかと心配になる方もいるかもしれませんが、そういうことはありません。不倫や不貞行為問題の経験豊富な弁護士が無料相談をしているケースは非常に多いです。
やはり、相談料が無料でも、相談する弁護士は、信頼でき、依頼者からのおすすめ度が高い人がいいと、皆さまお考えだと思います。ここでは、不倫問題を無料法律相談する際に、弁護士選びに気を付けてほしいポイントをお話します。
(1)サイトの内容
最近は、ホームページを持っている弁護士や法律事務所がとても多いです。おすすめの弁護士を探すためには、サイトの内容から専門性の高さや、信頼度を判断することが重要です。具体的には、不倫問題について分かりやすく解説してあるか、弁護士費用の目安もきちんと示されているかなどがポイントです。さらに、取り扱い実績や、依頼者の感想などもあれば、その弁護士の弁護方針や人となりなども垣間見ることができて安心です。
(2)ネットやサイトの口コミ
弁護士のホームページだけでなく、ネットの口コミも参考にしてみるとよいでしょう。具体的には、GoogleやFacebook、弁護士が登録しているポータルサイトなどです。ただし、口コミの中には、思い通りの回答や対応が得られないからと言って、匿名性を隠れ蓑に好き勝手なことを書いている人もいます。口コミを参考にするときは、複数の声を見て総合的に判断することをおすすめします。
(3)法律相談での対応
弁護士選びで一番重要なのは、その弁護士がご自身に合うかどうかです。そのためにも、実際に法律相談を利用して、その弁護士の対応や弁護方針がご自身の考えと一致するかどうかを判断してください。法律相談をしたからと言って契約しなければいけないわけではありません。少しでも安心につなげるために、法律相談を有効に利用して、話をしっかり聞いてくれたか、アドバイスをくれたか、信頼できるかなどを見極めましょう。
(4)費用の見積もりや提案
法律相談は無料でも、弁護活動を依頼すると弁護費用が掛かります。法律相談では、依頼したらどのくらいの弁護士費用がかかるのかをきちんと説明して提案をしてくれる弁護士を選びましょう。着手金、報酬金、日当の計算方法、概算でどのくらいかかるのか、費目ごとにしっかり説明してくれる弁護士が安心です。
不倫問題を弁護士に無料相談するメリット・デメリット
不倫問題を弁護士に無料相談する一番のメリットは、費用をかけることなく、問題解決のためのアドバイスを受けられることです。また、いきなり高い費用をはらって弁護士に依頼するのは勇気がいりますが、無料相談でその弁護士がご自分の考えに合うか、信頼できるかを見極められるのも大きなメリットです。
不倫問題を弁護士に無料相談することのデメリットは、無料相談だからといって弁護士費用まで無料にはならないということです。無料相談では、実際に依頼した場合の弁護費用を遠慮せずに聞いてください。実際に弁護士に不倫問題を依頼すると、依頼者に代わって不倫した当事者と交渉してもらい、慰謝料請求や離婚の話合いをすすめてもらったり、裁判になった場合は代わりに裁判に出るほか、面倒な書類の準備も任せることができます。無料相談の機会を生かして、その弁護士が何をしてくれるのか、どういう弁護方針で活動してくれるのかなど、納得いくまで質問するなどして検討してください。
まとめ
今回、不倫や浮気の問題を無料相談して、弁護士に依頼する場合の方法や注意点についてお話させていただきました。無料相談だからといって、その弁護士が不貞行為に強くないというわけではありません。その弁護士が不貞行為や不倫問題を扱った経験がどれだけあり、信頼できるか、費用は予算内かといったことを、総合的に検討してください。無料相談はそうした検討をするのにとても有効なチャンスです。
不倫や浮気問題でお悩みの方は、まずは弁護士の無料相談をお気軽にご利用してみてはいかがでしょうか。