不倫サレ妻の実態とは?サレ妻にならない・なった場合の対処法を解説
「不倫サレ妻」という言葉をご存知の方はいらっしゃいますか?この記事を見て下さっている方には、ご自身が不倫サレ妻で悩み、サレ妻のサイトやブログをいろいろご覧になってきた方もいらっしゃるかもしれません。
最近は、芸能人でも不倫サレ妻になったケースや、不倫サレ妻がスル妻になったケースなど、不倫を巡る状況はさまざまです。
しかし、一番良いのは、不倫サレ妻にならないこと、もしサレ妻になった場合でも、最善の対処法を取ることができるということではないでしょうか。皆さんのなかにも、サレ妻にならない方法や、なった場合の対処法が気になるという方も、少なからずいらっしゃると思います。
そこで今回は、不倫サレ妻の実態と、サレ妻の対処法等について解説します。
不倫サレ妻とは?
「不倫サレ妻」とは、インターネット上の用語で、夫に不倫・浮気をされた妻、という意味です。反対に不倫をした側を「不倫スル夫(スル夫)」や「不倫スル妻(スル妻)」などといいます。
なお、「不倫」というと、人によってはキスから不倫、1対1のデートをしたら不倫、手をつないだら不倫、などといろいろな考えの方がいらっしゃると思います。
法律的には、不倫とは「不貞行為」のことをいいます。不貞行為とは、肉体関係、つまり性交渉があったことをいい、1回の性交渉でも成立します。反対にキスやデート、高価な贈り物は、複数回あったとしても不貞行為にあたりません。
不倫サレ妻が、夫や不倫相手に慰謝料を請求したり、離婚する際には、この「不貞行為」があったことが条件になります。そこで、ここでは「不倫サレ妻」の不倫とは、不貞行為があったこととしてお話しさせていただきます。
あなただけではない、不倫サレ妻の実例ケース
不倫サレ妻の立場からすると、周りの夫婦は幸せそうで、サレ妻として辛い思いをしているのは自分だけなのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし実際は、ネットではサレ妻のブログは多く、芸能人でもサレ妻になったケースがワイドショーを賑わせるなど、サレ妻は決して珍しいことではありません。また、サレ妻の中には、離婚したケースもあれば、復縁したケースもあります。ここで、いくつか具体例をご紹介したいと思います。
(1)芸能人の不倫サレ妻が離婚したケース
芸能人の不倫サレ妻の例としては、ママタレとしても活躍している小倉優子さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。元グラビアアイドルで男性人気も高く、料理本を出版するほどの料理上手という小倉優子さんが、サレ妻になって驚いた方もいらっしゃるかもしれません。幼い子どもがいることに加えて、不倫相手が同じ事務所の後輩という、小倉さんにはつらいケースでした。
離婚という結論を選んだ小倉優子さんですが、子どもの親権は小倉さんが持っています。メディアへの露出が離婚後しばらくして増えたことからも、離婚後の収入の確保が芸能人でも必要なことが分かります。最近は新しい交際相手との仲睦まじい様子が芸能ニュースに取り上げられているので、今後は再婚ということもあるかもしれませんね。
(2)芸能人の不倫サレ妻でも復縁して離婚しなかったケース
小倉優子さんとは反対に、サレ妻になったけれど復縁して離婚しなかった芸能人もいます。不倫した夫の浜田雅功さんを「意気消沈ゴリラ」と公表した小川菜摘さんや、スル夫がキャラクターになっているアレクサンダーさんの妻の川崎希さん、小倉さんと同じグラビアアイドルでは安田美沙子さんのケースを思い出す方もいらっしゃるでしょう。
安田さんが妊娠5カ月の時点で夫の不倫が発覚し、当時かなり芸能ニュースでも話題になりましたが、離婚することなく今に至っています。最近は夫の不倫をバラエティでネタにするなど、復縁して良好な関係を再構築していることをアピールされていますね。
(3)不倫サレ妻が浮気夫を自殺に追い込んだケース
ネットでは、不倫スル夫をサレ妻が追い詰めて夫を自殺に追い込んだケースや、自殺未遂に追い込まれたスル夫のブログなどの実例があがっています。中には、サレ妻への恨みを遺書に書いて自殺したケースもあり、サレ妻としては不倫の被害者なのに自分を責めざるを得ない状況におかれ、二重の苦しみを負いかねません。
サレ夫が自殺したケースでは、芸能人の上原多香子さんのご主人が亡くなった件が大きなニュースになりましたが、その逆もあるということです。このような事態を避けるためには、専門家に相談をして、スル夫への対処の方法のアドバイスを受けておくことが大切です。
(4)不倫サレ妻が犯罪者になったケース
サレ妻が逮捕されたケースとしては、不倫相手を撲殺しようとして殺人未遂で逮捕されたケース、不倫相手の子どもに暴力を振るい暴行事件で逮捕されたケースなどが実際に発生しています。また、スル夫と不倫相手の性交の写真は不倫の証拠になりますが、恥をかかせてやろうとネットにアップすると、わいせつ物頒布などの犯罪にあたるのでやってはいけません。
また、犯罪には至らないものの、不倫の証拠を強引に集めようとしてプライバシー権の侵害にあたると判断されるなど、民事上の損害賠償を逆に請求されることもあります。
(5)サレ妻がスル妻になったケース
サレ妻がスル妻になるケースは比較的起こりやすいです。夫が不倫をした腹いせに自分もスル妻になる人が多いですが、不倫相手のサレ妻からはご自身も慰謝料を請求される立場に立つので、気を付けたいところです。
反対に、スル妻がサレ妻になったケースとしては、芸能人では渡辺謙さんの元妻の南果歩さんが話題になりましたね。南さんが癌で闘病中の不倫であることから渡辺さんへの非難が寄せられましたが、ネットでは南さんも元はスル妻ではないかという声も上がりました。
不倫サレ妻が実際にした復讐方法とは
不倫サレ妻が復讐をするのに、上記でご紹介した暴力行為に走る人も実際にいます。この他にも、会社にFAXやメールを多量に送りつける人もいますが、これは業務妨害や名誉棄損に当たる可能性があります。ご自身が逮捕され刑罰を受けるリスクを考えると、ベストの復讐方法とは言えないことがお分かりいただけたかと思います。
では、不倫スル夫や不倫相手に対する合法的な復讐方法としては何があるでしょうか?
具体的には次の2つが考えられます。
- スル夫の小遣いの減額
- スル夫と不倫相手への慰謝料請求
ただし、注意点が2つあります。
1点目は、度が過ぎる小遣いの減額でスル夫の生活が困難になるような場合は、サレ妻側が経済的DVとして慰謝料請求などを受ける可能性があることです。
2点目は、慰謝料請求についてです。これは、適切な金額で、適切な相手に対して請求することがポイントになりますが、後程詳しくご説明します。また、復讐という面では、スル夫から金銭の代わりに高額なプレゼントをしてもらうことなども有効な方法になるでしょう。
不倫サレ妻になりやすい人はいる?サレ妻の特徴とは何か
できれば不倫サレ妻になりたくない、というのが誰しも思うところだと思いますが、サレ妻に特徴はあるのでしょうか?小倉優子さん、安田美沙子さん、スザンヌさん、藤原紀香さんなど、日本でもグラビアアイドルや女優がサレ妻になっているので、もはや何が原因なのか分からないと思われる方も多いかもしれません。
不倫サレ妻になりやすい特徴として、美容整形で有名な医師は、愛され系の女性の方が男性が油断して不倫をしやすいという分析をしています。
外見以外では、会話が続かない、夫より子どもが一番になっている、生活のすれ違いがある、感謝や謝罪の言葉をかけてくれない、といった特徴がよくあげられています。サレ妻を脱して愛され妻になるには、夫をかまってあげること、会話の時間を持つこともポイントになるようですね。
サレ妻になった場合に知っておくべき3つの対処方法とは
サレ妻になったら、スル夫や不倫相手に対して何ができるでしょうか?上記の復讐方法でも少しご説明しましたが、ここでは、スル夫との関係をどうしたいかという気持ち別に、対処方法を3つご紹介します。
(1)慰謝料請求
不倫、つまり不貞行為は、夫婦がお互いに負っている「配偶者以外とは性交渉しない」という貞操義務に違反する行為なので、1回の不倫でも相手に対して慰謝料を請求することができます。そして、不倫はスル夫1人ではできない行為なので、スル夫と不倫相手の両社に対して慰謝料を請求できるのが原則です。ちなみに、どちらか一方にだけ請求しても、2人共に請求しても構いません。
実は慰謝料請求は、スル夫と不倫相手の生活に効果的にダメージを与えることができる、最も良い復讐方法と言えますが、注意が必要なことがあります。
まず、高額すぎる慰謝料請求は、裁判で無効になりうることです。たとえば、不倫相手の収入が100万くらいなのに1億円の慰謝料を請求することは、「公序良俗」に反して無効とされる可能性があります。「公序良俗」とは法律上の用語で一見難しく思えますが、要は「社会の一般人の感覚に反するかどうか」ということです。「年収100万円の人に1億円もの慰謝料を請求するのは、普通に考えたらありえない」というように考えます。慰謝料額は、不倫の態様によっても変わるので、相手にダメージを与え、且つ裁判でも有効となる金額の相場を専門家に相談をしておきましょう。
次に、スル夫と離婚しない場合も検討が必要です。離婚しなくても慰謝料は請求できますが、夫婦共有の財産から慰謝料が支払われると、今後の関係の再構築するにあたって資金がマイナスになるおそれがあるからです。離婚しない場合は、スル夫への請求はせず不倫相手にだけ請求するなどの対応を検討することも必要です。
(2)離婚
不倫は、法律で認められた離婚の理由の一つです。サレ妻がスル夫に離婚を請求し、スル夫が応じない場合でも、裁判になれば離婚を認めてもらえます。
離婚する場合は、まず当事者の話し合いによる「協議離婚」、協議離婚でまとまらない場合に第三者が間に入って話し合う「調停離婚」、調停離婚もまとまらない場合は裁判で決める「裁判離婚」と、3つの段階を経ます。なお、調停離婚の後に「審判離婚」が行われることもありますが、まとまらなければ結局裁判離婚になるため、あまり利用されていません。
離婚でもめる内容としては、離婚するかどうかという離婚自体の争いに加え、慰謝料の金額、財産分与の分け方、子どもがいる場合は親権の行方などさまざまです。弁護士にあらかじめ相談をして依頼すると、スル夫に会いたくない場合は代理人として交渉してもらったり、裁判になった場合は代わりに出廷してもらえるなど、多くのことを頼めるので、離婚を検討する場合は一度相談をしてみることをおすすめします。
(3)復縁
夫がスル夫だとしても、復縁して関係を再構築することも対象方法の一つです。復縁する際は、スル夫に対しても慰謝料を請求して復縁する方法、スル夫には慰謝料を請求せずに復縁する方法があります。
スル夫に慰謝料を請求するかどうかは別として、復縁する際は「合意書」として、不倫相手への慰謝料請求を含めた不倫関係の清算を約束させる書面を作成しておくことをお勧めします。そこに、二度と連絡を取らないことなどを盛り込み、違反した場合のペナルティについても記載しておくと、復縁する際にも安心です。
ときどき「誓約書」などとして一方的に相手に関係の清算を書かせるケースが見受けられますが、もともと不法行為である不倫をしない制約をさせることにあまり意味はありません。
今後の関係再構築をより安心したものにするためにも、専門家のアドバイスを受けて合意書を作成しておくことをお勧めします。
不倫サレ妻側の相談ができる専門家とは
不倫サレ妻の中には、インターネットで情報を得る方も多いともいます。たしかに、サレ妻の実体験が役に立つことも多いと思いますが、いざというときには専門家に相談することで取るべき対応が分かることもあります。
(1)夫婦問題カウンセラー
離婚カウンセラーという名前でご存知の方もいるかもしれませんが、夫婦関係の悩み全般に相談にのる、民間資格のカウンセラーです。カウンセラーがサレ妻だった人もいるので、様々な相談をすることができますし、より専門的で資格が必要な相談が必要な場合には専門家の窓口を教えてもらうこともできます。
(2)弁護士
法律問題の専門家である弁護士は、慰謝料請求、離婚など、幅広い問題を相談できます。また、依頼をすると代理人として交渉や書類の作成も全て任せることができるので、ご自身も仕事を持っているサレ妻など、忙しくて交渉や裁判には行けないという方には特に安心できる相談窓口と言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、サレ妻の実例や、サレ妻になった場合の対処法などをご説明させていただきました。サレ妻になった場合の対処方法に悩まれる方も多いと思いますが、慰謝料を請求する、離婚するなど、どうしたいかが決まったら、弁護士などの専門家に相談することで先に進めるケースは少なくありません。
無料相談に対応している弁護士事務所もあるので、サレ妻でお悩みの方は、まずはお気軽に相談してみることをおすすめします。