旦那の浮気相手に連絡する際に知っておくべき注意点・証拠を掴む方法も紹介
不倫をされたら、夫だけに対してだけでなく不倫相手にも腹の立つものです。
このような時には「不倫相手殴ってやりたい」など、言葉にもしたくないような感情が浮かんでくる人も多いのではないでしょうか?
殴るまでもいかなくても、不倫相手に直接連絡して怒鳴ってやるくらいのことはしないと気が収まらないものです。
しかし、このような時に不倫相手に対して直接連絡することはあまり賢い方法とは言えません。
将来的に離婚をして慰謝料を請求する場合には、自分に不利になってしまう可能性が高くなってしますからです。
では、不倫相手に連絡する手段はないのでしょうか?
そのようなことはありません。賢く不倫相手に連絡することによって、慰謝料請求を有利に運ぶことができるようにもなります。
不倫相手に賢く連絡する方法について解説していきます。
感情だけに流されず、将来的に慰謝料請求を有利にできるように動きましょう。
旦那の浮気相手に連絡する目的
旦那の浮気相手に対して連絡する目的はどのようなものなのでしょうか?
目的は人によって様々でしょうが、多くの人が感情的になって浮気相手に連絡しているのが実情です。
どのような目的でどのように連絡をしているのか、具体的に見ていきましょう。
(1)感情的に相手に怒鳴り散らしてやりたい
浮気されたら、浮気相手に対して怒鳴ってやりたいとか、殴ってやりたいとか思うのは普通です。
妻にとって夫と言うのは、男としての役割だけでなく家庭そのものです。
そのため、夫の浮気相手は自分の家庭そのものを壊したことになります。
「何してんだよ!」と怒鳴り散らしたくなるのは自然な感情です。
これで気が晴れて前向きになれるなら、相手に怒鳴ることは効果的なのかもしれませんが、ほとんどの人が虚しくなるだけなので、怒鳴ることで根本的な解決にはなりません。
しかし、このような感情的な理由で浮気相手に電話をする人は数多く存在します。
(2)相手に浮気を問い詰める
「浮気されているかもしれない」と考えると女性の精神状態は非常に不安定になるものです。
そこで「あの女と浮気しているに違いない」と考えられる女性に電話して、「ウチの旦那と浮気してますよね?」と問い詰めて、事実確認する目的で浮気相手へ連絡するケースもあります。
確かに不倫では、証拠が何よりも重要になりますが、証拠集めのために直接浮気相手へ自分から連絡するということはあまりおすすめできることではありませんし、賢い方法でもありません。
しかしながら、浮気相手を許せないという感情と相まって、浮気相手へ事実確認のために連絡するという人も多数存在するのも事実です。
感情的に浮気相手に連絡する際のデメリット
上記のように感情的に浮気相手に連絡することによって、 一時的に気が晴れるかもしれません。
浮気をされると精神的なダメージは相当なものになるので、気が晴れるのであればこれだけで確かに大きな効果と言えます。
しかし、感情的に連絡をすることによって、 慰謝料を取ることに対しては将来的にデメリットがあり、場合によっては自分が訴えられてしまう可能性があるので注意が必要になります。
感情的に浮気相手に連絡することのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
(1)慰謝料が取りにくくなる
浮気相手に感情的に連絡してしまうと、慰謝料が取りにくくなってしまう点に注意が必要です。
慰謝料請求には客観的な不倫の証拠が非常に重要になります。
しかしながら、感情的に「ウチの旦那と浮気していますよね?」と連絡してしまうことによって、相手は証拠を全て隠す可能性が高くなるので、慰謝料請求の際に有力な証拠がないということにもなりかねません。
そして、相手も人間です。
頭ごなしに「浮気してますよね!」などと怒鳴られると、相手も感情的になり、口論となってトラブルがさらに大きくなっていく可能性もあります。
感情的に浮気相手へ連絡することは、証拠を隠されてしまい、トラブルが広がっていく可能性の方が高いと言えるのです。
(2)浮気をしていなかった場合にはリスクが大きい
あの女と浮気しているに違いないという憶測の段階で、浮気相手へ連絡して怒鳴ってしまうと、自分に対してリスクが大きくなってしまうことにも注意が必要です。
怒鳴って暴言を吐いてしまった場合には「名誉毀損」で訴えられる可能性もあるからです。
そして、電話をした相手が夫の会社の同僚で、実は浮気をしていなかった場合には夫の社内での立場が相当危うくなってしまう可能性もあります。
このように、何も確証がない段階で浮気相手へ連絡することは、自分にも夫の仕事にとってもリスクの高い行為だと言えます。
旦那の浮気相手に連絡する際の注意点
どうしても旦那の浮気相手に連絡したいのであれば、注意点を守って連絡した方がよいでしょう。
感情に任せて「相手を怒鳴る」「罵倒する」などの態度で、浮気相手に連絡をすることは賢い方法とは言えません。
やはり将来的に慰謝料請求をするのであれば事態をややこしくしてしまいますし、自分のスマホから連絡することによって相手に対して不要な警戒心を与えてしまう可能性もあります。
旦那の浮気相手に連絡をしたいのであれば注意しなければならない点があります。
精神的に感情を制御するのは簡単ではないかもしれませんが、注意点を守った上で、旦那の浮気相手に連絡するようにしてください。
(1)自分のスマホからは連絡しない方がよい
まず、正々堂々と自分のスマホからは連絡しない方がよいでしょう。
そして、電話ではなくLINEなどのツールで連絡すべきです。
詳しくは後述しますが、確定的な証拠がない段階で旦那の浮気相手へ連絡する目的は、自分の感情の鬱憤を晴らすためではなく、確定的な証拠を得るためです。
しかし、確定的な証拠がない段階で浮気相手へ連絡してしまうことによって、浮気相手も警戒して、証拠を全て隠そうとします。
繰り返しになりますが、不倫慰謝料の請求には証拠が必要になります。
証拠を得る前の段階で、相手に警戒されるようなやり方は避けた方がよいでしょう。
ただし、慰謝料を請求するのが目的ではなく、ただ「浮気相手と旦那を別れさせたい」というのであれば、リスクはあるものの、感情的に自分のスマホから電話をすることが有効になる場合もあります。
(2)問い詰めることによって慰謝料請求はややこしくなる
そして、不倫相手に「浮気してるよね?」と問い詰めることによって、慰謝料請求は非常にややこしくなってしまいます。
自分が問い詰めたことによって証拠を隠そうとしますし、相手も感情的になり、「絶対に慰謝料は払わない」と意固地になってしまう可能性もあります。
慰謝料の支払いに相手が同意しないのであれば、最終的には裁判まで行わなければなりません。
裁判になってしまえば解決するまでには途方もない時間がかかることもありますし、仕事を休んで裁判所に行かなければならないことも多いでしょう。
一般の方にとって裁判というものは精神的に大きな負担となってしまいます。
慰謝料は当事者同士の話し合いの段階で和解をするのがベストです。
相手も感情的になることによって和解に持ち込むことができず、慰謝料を請求する側としても大きなデメリットになってしまうことがあるのです。
一時的に相手に対して鬱憤を晴らすことによって、気持ちは楽になることもしれませんが、長期的に見れば精神的な負担は大きくなる可能性が高いと言えます。
このように、ただ問い詰める目的で浮気相手へ連絡することは、ほとんどメリットがないという点に注意しましょう。
賢く旦那の浮気相手に連絡する方法
感情的に旦那の浮気相手に連絡することは慰謝料請求においては自分に不利になることの方が多くなります。
しかし、賢く浮気相手に連絡することによって、慰謝料請求にむしろ有利になるように活用することができます。
以下の方法は、賢く旦那の浮気相手へ連絡する方法と言えるでしょう。
- 旦那のスマホからLINEを送る
- 浮気の決定的証拠を引き出させる
- 証拠のLINEは写真に残しておく
これらの方法で、戦略的に旦那の浮気相手に連絡することができれば慰謝料請求で有利になる証拠を獲得することができる可能性があるのです。
どのように連絡すれば、慰謝料請求に有利な連絡をすることができるのか、詳しく見ていきましょう。
(1)旦那のスマホからLINEを送る
浮気相手へ連絡し、最も確実に証拠を得ることができる方法が「旦那になりすまし、旦那のスマホからLINEを送る」という方法です。
この方法であれば、浮気相手が警戒することもありません。
自分のスマホから自分が連絡するよりも、圧倒的に自然に相手に近づくことができます。
旦那の入浴中や寝ている間にスマホを解除することができるのであれば、この方法で連絡を行うのが最も賢い方法と言えるでしょう。
(2)浮気の決定的証拠を引き出す
LINEの履歴から決定的な証拠を掴めないのであれば、単純に「この前はありがとう」などと送ることで、浮気の決定的な証拠に繋がる可能性があります。
「あのホテルまた行きたいね」など回答を得ることができれば、それはしっかりとした浮気の証拠になります。
浮気相手がだいたい特定されているのであれば、この方法で浮気相手へ連絡をして、確定的な証拠を得ることができれば良いでしょう。
(3)証拠のLINEは写真に残しておく
そして、相手から不倫の証拠となる返信が返ってきたのであれば、それは自分のスマホで撮影しておき、証拠としてしっかり残しておきましょう。
時間に余裕があるのであれば、写真のデータなども確認し、写真の証拠がないかどうかもチェックすることも忘れないようにして下さい。
写真は最も有力な証拠となります。
そして、やはりこちらも自分のスマホで、旦那のスマホの画面を撮影することを忘れないようにしましょう。
証拠を獲得したらすべきこと
賢く旦那の浮気相手に連絡することができ、首尾よく証拠を得ることができた後にはできることがかなり多くなります。
自分から旦那の浮気相手に連絡することができますし、慰謝料請求も勝算のある状態で行うことができます。
浮気相手に連絡することによって証拠を獲得した後に、できることについて詳しく見ていきます。
(1)証拠を得たら自分の電話から連絡しても問題ないが態度には注意
確定的な証拠を得ることができたのであれば、自分から浮気相手へ連絡して、一言くらい怒鳴っても証拠を隠される心配はなくなります。
逆に言えば、どうしても浮気相手本人へ連絡しなければ気が済まないのであれば、証拠を得てから連絡するようにしましょう。
前述したように、証拠を得る前に電話をしてしまうと、慰謝料請求が非常にややこしくなってしまうためおすすめできません。
ただし、この段階になっても自分から浮気相手へ連絡することには注意点があります。
それはやはり、慰謝料請求がややこしくなる可能性が高いという点です。
浮気相手へ直接連絡して「てめー、ふざけんなよ!」などと感情的に言ってしまうと、相手も感情的になり、「絶対に和解なんてしない」と張り合ってしまう可能性があります。
こうなってしまうと、慰謝料を請求しても、相手が和解に応じずに、調停になり、調停でも和解に至らなければ裁判になってしまいます。
裁判になっても確定的な証拠があれば、慰謝料を取れる可能性は高いと言えますが、やはり時間がかかりますし弁護士費用もかかります。
そして何よりも精神的な負担は相当なものになってしまいます。
慰謝料の支払いは、不倫相手も「奥さんには申し訳ないことをした」という感情があるからこそ和解に至るものです。
これを感情的になってしまうと、相手も感情的になり、話がこじれてしまいますので、いくら確定的な証拠を掴んだとしても、怒鳴ったり、暴言を吐いたりすることは、一時的に満足するだけで、長期的にはマイナスにしかならないので控えるようにして下さい。
(2)慰謝料請求は専門家の方が高額を得られる
そして、慰謝料を請求するのであれば、弁護士や司法書士などの専門家へ依頼した方が高額になる可能性が高いと言えます。
理由としては以下のようなものがあげられます。
- 専門家を立てた方が和解に至る可能性が高い
- 弁護士や司法書士という名前に一般の人は怯んでしまう
- これまでの事例や法律に対する知識がある
弁護士や司法書士などの専門家は、これまでの慰謝料請求の事例や法律などを熟知しています。
一般的な不倫慰謝料の相場は200万円〜300万円程度ですが、慰謝料は夫婦関係や家庭状況によって相場よりも上下します。
また、相手の経済状況によって、専門家は「これくらいなら払うだろう」という相場を熟知していますので、金銭面で最も多く取れて現実的な金額を交渉することができます。
また、慰謝料請求というものは、最初から裁判所が判断するものではありません。
不倫をされた側が、夫や浮気相手に対して請求を行い、請求された側が支払いに同意をすれば和解になり、同意しなかった時のみ調停や裁判になります。
この際に、最初から弁護士や司法書士などの専門家から慰謝料を請求した方が、相手に対しては精神的な圧力が大きくなります。
自分が個人で請求することもできますが、ほとんどのケースで相手から舐められてしまうため、こちら側の主張が通りにくくなってしまいます。
専門家に依頼した方が、相手は怯みますので、こちら側の主張は通りやすくなり早期の和解が見込めます。
不倫の確定的な証拠を掴んだのであれば、早めに弁護士や司法書士などの専門家へ相談するようにしましょう。
まとめ
不倫をされた時、旦那の浮気相手に自ら連絡をして怒鳴ってやりたい気持ちになるのは自然なことです。
しかし、自ら連絡をすることによって以下の2つのリスクがあります。
- 不倫の証拠を隠されてしまう
- 相手も感情的になり慰謝料請求の和解に応じなくなる
将来的に不倫慰謝料の請求を考えているのであれば、浮気相手に対して感情的に連絡をすることはマイナスの方が大きくなってしまうので注意が必要です。
そして、万が一不倫をしていなかったら、自分が「名誉毀損」訴えられてしまうリスクもあるので大きな注意が必要になります。
浮気相手と連絡するのであれば、旦那のスマホからLINEで連絡するなど、賢い方法を選択すべきでしょう。
そして、証拠を獲得することができたら、相手に連絡してもよいですが、この際にも感情にはならないよう、注意が必要です。
「慰謝料を取るのか」「鬱憤を晴らすために連絡するのか」ということを明確にして、無計画な感情的な行動はできる限り控えた方がよいでしょう。
慰謝料請求をするのであれば、弁護士や司法書士などの専門家へ早めに相談することをおすすめします。