1. 不倫慰謝料請求ガイド
  2. 育休中に旦那が浮気

育休中に旦那が浮気?確かめる方法と再犯防止策を解説

非常に残念なことに、妻に子育てを任せて不倫をする夫というのは決して珍しくありません。なかには、妻の育休中に浮気に走る夫も存在します。

しかし、小さな子供を抱えていては、浮気の有無の確認や、浮気相手への対処もなかなか難しいものです。
育休中に浮気をされた場合、どのように対策をすればよいのでしょうか。

この記事では、育休中の浮気を確かめる方法から、万一浮気が発覚した場合の対処法まで詳しく解説していきます。

妻の育休中の旦那の浮気の有無を調べる方法

妻の育休中に、旦那が浮気をしているかどうかを確認するにはどのような方法があるのでしょうか。
浮気の有無を推測するためのポイントと証拠を集める方法を考えていきます。

(1)持ち物を調べてみる

簡単に実行できるのは、旦那の衣服やカバンなど、持ち物をチェックすることです。
普段の生活状況と持ち物が一致していない場合、妻の知らないうちに他に女性を作っている可能性があります。

浮気を推定できる持ち物としては、例えば以下のようなものが代表的です。

  • 普段行かない店や好みに合わない飲食の記載があるレシート
  • 財布に入っているコンドーム
  • 女性向けの店やホテルのポイントカード
  • 手帳に書き込まれた不審なスケジュール
  • 上着に付着した髪の毛

なお、浮気調査で調べられる持ち物として代表的なスマホは、チェックの仕方や取り扱いに少々注意が必要です。
詳細は以下の記事でも紹介していますので参考にしてください。

(2)不審な行動がないか確認する

旦那にこれまでとは違う不審な行動がないかという点も注意深く観察してみてください。
不倫中の旦那というのは、外に女性ができると往々にしてそれまでと違う習慣や行動をとりがちです。

たとえば、以下のような行動はないでしょうか。

  • 1人で出かけたあとは帰宅後即シャワーを浴びる
  • 性欲の強い旦那が急に求めてこなくなった
  • 残業や出張が不自然に増加した
  • お金使いが荒くなった

以上の特徴は、不倫をしている旦那に現れる「あるある」現象です。
これだけで浮気をしていると断定することはできませんが、複数当てはまるのであればしばらく警戒しておいたほうがよいでしょう。

(3)探偵に依頼して尾行してもらう

あまりにも怪しい、いよいよ浮気の疑いが濃厚である場合は、探偵に依頼して決定的な証拠を集めましょう。
尾行自体は自分でやることも可能ですが、バレてしまう確率が高くその後の証拠の収集がやりにくくなる恐れがあります。

また小さい子供を預けて何度も尾行を行うのは難しいでしょう。

浮気調査を得意としている探偵事務所や興信所は、ニーズに合わせてさまざまなプランを用意しているところが多いです。
時間ごとのパッケージ料金、完全成功報酬など、利用者にあった料金形態で利用できます。

浮気の疑いが強いケースであれば、慰謝料から探偵への報酬を支払える場合が多いです。
確実な証拠が欲しいのであれば選択肢の一つに入るでしょう。

妻の育休中に浮気する旦那の心理とは?

いくら育休を取っているとはいえ、子供が小さいうちは妻の負担が大きい時期です。にもかかわらず、浮気に走る旦那は何を考えているのでしょうか。
育休中に浮気に走る旦那の心理を考えてみましょう。

(1)妻が子供にばかり構っていて寂しい

妻が冷たい、子供にばかり構っていて寂しいという理由で浮気に走る人が一定数存在します。

そもそも、妻が子供にばかり構っていると感じる状況は、妻にばかり子育ての負担がかかっている証拠でもあるのですが、浮気に走る旦那の場合そうとは考えないようです。
人によっては「構ってくれない妻が悪い」と浮気を正当化するケースもあります。

ほぼワンオペ育児状態では余裕がなくなるのも当然なのですが、現状を解決するよりも外に女性を求めてしまうことがあるのです。

(2)家の居心地が悪く癒しを求めている

家の居心地を悪く感じ、外の女性に癒しを求めてしまう場合もあります。
「妻が子育てで常に疲れている」「帰っても家事が完遂されていない」などを理由に、外に出ていく旦那も多いです。

子育てと家事をひとりで平行するのであれば、出産前のようにこなせなくなるのは当然のことです。
しかし、この状態を自分ごとと考えずに「家庭が暗くなった」「居心地が悪い」と感じてしまうと、浮気に走ってしまうことがあります。

(3)単なる性欲の解消

特殊な性癖を持っている、育児疲れで妻がセックスに応じられないといった場合に、性欲の解消要員として外にセックスフレンドを作っているケースです。

本来は、妻が育児疲れで応じられないのであれば、まずはケアをおこない負担を軽くするのが優先です。
しかし、よりインスタントな解消方法を求めた結果、浮気に走る旦那も存在します。

浮気相手と旦那がお互いに好意を持っていないのであれば、比較的別れさせるのが容易なケースですが、状況が変わらなければ再犯もしやすいタイプといえるでしょう。

(4)父親としての責任感が薄い

育児中や妻の育休中に浮気をする旦那の共通点としては、父親としての責任感が総じて薄いということが挙げられます。
本来は子育てに使うべき時間で浮気をしているのですから「子供には妻がいるから大丈夫」と安心しきっているといえるでしょう。

浮気に走るタイプの父親は、子供の世話は妻の仕事と思っているタイプが多く、家事育児を妻と共同でこなしていこうという意識は薄いことが多いようです。

育休中の浮気をやめさせ制裁を加える方法

実際に育休中の夫の浮気が発覚した場合、浮気をやめさせ制裁を加えるにはどうすればよいのでしょうか。
合法的に制裁を加えることができる三つの方法を考えていきます。

(1)慰謝料を請求する

浮気の制裁として代表的かつ効果が高いのが、夫や浮気相手に対して慰謝料を請求することです。
経済的かつ精神的にダメージを与えることができるため非常に有用です。

不倫の慰謝料は、金額が高い場合は数百万円にのぼります。支払う相手の経済力にもよりますが、慰謝料の金額によっては十分な威力を発揮してくれるでしょう。
また、再犯の際は再び請求すると言い含めておくことで、再犯防止にも効果が期待できます。

なお、不倫の慰謝料は旦那と浮気相手が共同で支払うものなので、どちらにも請求可能です。
またどちらか一方に請求することもできます。請求先や金額については以下でも詳しく解説していますので参考にしてください。

(2)弁護士同伴で浮気相手と話し合う

弁護士を伴って浮気相手と話し合うのも、別れさせるために非常に効果の高い方法です。
弁護士を連れているだけで「法的に責任を追及する用意がある」という姿勢を示すことができるからです。
旦那と不倫関係を続けていた浮気相手に「大変なことをしている」と理解させることができ、相手の責任を弁護士に論理的に説明してもらえます。

また、第三者に同席してもらうことで、自分も浮気相手もヒートアップすることを防げる効果もあります。
浮気相手からの暴言や暴力を抑止できますし、妻側もうっかり相手を罵ってしまうなどの事態を防止できます。

後の交渉で不利にならないよう、浮気相手と会うときは弁護士を同伴するのがおすすめです。

(3)証拠を固め旦那と話し合う

浮気の証拠をしっかりと固めたうえで、旦那との話し合いも必要です。旦那の浮気に対してどう思っているのか、今後予定している方針を伝えましょう。

証拠がない状態で旦那を問い詰めてしまうと「不倫した証拠はあるのか」と開き直られる、証拠を隠滅され慰謝料を請求できなくなるなどの可能性もありますので注意してください。

浮気を示唆するものは多くありますが、そのなかでも慰謝料請求の根拠となるのは「肉体関係を客観的に認められるもの」です。
詳細は以下でも紹介していますので参考にしてください。

育休中に浮気をした旦那との離婚はどう考えるべき?

旦那の不倫を経験した方の多くが、一度は「離婚」という言葉が脳裏をかすめるのではないでしょうか。

事実、不倫が引き金となって離婚する夫婦は多いです。
育休中に旦那の浮気が発覚した場合、離婚するかどうかはどのように考えればよいのでしょうか。

(1)一時の感情で離婚を決めない

第一に、夫との離婚は一時の感情で決めないようにしましょう。
確かに、育休中の浮気は妻にとっては手酷い裏切りといえます。「もう一緒にいることはできない」と離婚を即決してしまう方もいるかもしれません。

しかし、旦那の収入にもよりますが、一度離婚してしまうと世帯単位での経済力の低下は否定できません。
子供を妻が引き取って育てるのであれば、旦那の協力なしに育児をする必要もでてきます。

浮気が原因の離婚が悪いわけではありませんが、夫婦の状況しだいでは総合的に評価するとデメリットも多いです。
離婚するかどうかをすぐに判断できないときは「とりあえず離婚しない」という選択肢もあります。

離婚後の生活も見据え、一時的な感情で離婚してしまわないよう注意しましょう。

(2)旦那の言動と反省の有無を考える

仮に夫婦としての関係を継続するのであれば、今後旦那を信用できるか、信用を回復できる見込みがあるかは非常に重要です。
その点からも、離婚発覚後の旦那の言動や、反省の有無は離婚の是非の判断基準にできます。

たとえば、浮気発覚後も家事育児に参加しない状態が続いている、浮気の責任を妻に押し付けて責め立ててくるといった場合、夫婦を続けても仲の悪化や再犯の可能性があります。

反対に、浮気の発覚を経て育児を積極的におこなうようになった、妻に誠実に接するよう努めているなど、変わろうと努力している様子があれば離婚は保留しても良いかもしれません。

夫婦を継続した場合に、パートナーとして信頼できそうかどうかも、離婚の是非を考えるうえでの基準となります。

(3)離婚した際の経済力の減衰をシミュレーションしてみる

離婚するとなると「ひとりでもやっていけるかどうか」を気にする方は多いと思います。
離婚を検討するのであれば、一度離婚後の経済力をシミュレーションしてみることをおすすめします。

離婚した後の経済状況を評価する際、以下のような点を明らかにしておくと情報を整理しやすいです。

  • 子供は引き取るのか
  • 子供の将来にかかる学費
  • 養育費の相場
  • 現在の妻の仕事の給与相場
  • 自分と子供の分の年間生活費

以上のような内容を、子供が成人するまでを目安に合計額を計算しておきましょう。

なお、仮に母子家庭になった場合でも、国や地方自治体からさまざまな経済的支援を受けられる場合があります。
詳細は以下の記事でも紹介していますので参考にしてください。

浮気の再犯防止のために妻ができること

夫と夫婦関係を再構築することを決めた場合、今後の関係を良好に保つためにも、浮気の再犯は絶対に防がなければなりません。

では、再犯防止のために、妻ができる取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか。

(1)夫が潜在的に抱いている不満を整理する

まず、夫が潜在的に抱いている不満を整理してみましょう。というのも、夫自身「つい出来心で」浮気をした場合でも、その陰には「家庭の居心地が悪い」など別の原因が隠れていることも多いからです。

夫の不満を整理するといっても、これは必ずしも「妻の落ち度を改める」という意味ではありません。
先ほどの例であれば「家庭の居心地が悪い」→「家事が十分にできていない」→「妻に負担が偏りすぎており、手が足りない」など、夫側に原因があることもあります。

夫が家のことを妻に任せきりにしているケースであれば、夫の「育休中なのだから家のことは妻がやるべき」という認識を改めてもらうのが最善手の場合もあります。

現在夫婦にどのような問題があるのか、それを改善していくにはどうすればよいのかを整理し、ひとつずつ解決していくことが必要です。

(2)再犯の際のペナルティを取り決めておく

再犯の際のペナルティを取り決めておくのも再犯防止のために有効な方法のひとつです。
再度の浮気が発覚した場合に備え、違約金とその金額を取り決めておくことが可能で、法律用語では「損害賠償の予定」といいます。

第四百二十条 当事者は、債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる。

引用元:民法四百二十条|e-GOV法令検索

また、再犯の際に離婚する場合でも、事前に定めておいた条件で有利に離婚できるケースもあります。

一点注意が必要なのは、再犯のペナルティは公序良俗に反しない内容に限定されるという点です。
「浮気の慰謝料として10億円払う」「命でつぐなう」など、法外な金額の慰謝料や法律に違反する内容は認められません。

違約金や離婚の際の条件をペナルティとして定める場合、法的に有効な内容とするために、弁護士など専門家の意見を聞いて内容を決定することをおすすめします。

(3)夫にも育児に参加してもらう

育児中にも関わらず浮気に走ってしまう夫には、父親としての責任感がない・または著しく薄いという特徴が見られることがあります。
そのため、夫に父親として自覚を持ってもらうことが、浮気の再犯防止の一助となります。

全く育児に参加していない夫であれば、まずは育児の当事者として意識を持ってもらいましょう。
夫が家にいる間に夫が担当する内容を決めてしまうのがおすすめです。

一例ですが、以下のように具体的に担当内容を定めます。

  • 帰宅後の子供のお風呂から寝かしつけまで担当してもらう
  • 週末の夜泣き対応を頼む

理想は何も言わなくても育児に参加してくれることですが、いきなりでは難しい場合もあるため、まずは担当を決めて「育児は自分の仕事なのだ」という意識を持ってもらうことが重要です。

最初はうまくできずにもどかしい思いをするかもしれませんが、少しずつ教えて慣れてもらうようにしましょう。

まとめ

育休中の旦那の浮気は、子育てに忙殺されている妻にとっては手酷い裏切りといえます。
やめさせるためには、慰謝料の請求などを含めた法的な制裁が選択肢に入ります。

離婚を検討する際は、離婚後の生活など経済的な観点、旦那とこれからもやっていけるかなど、感情的な側面の二つの面から評価することが必要です。
一時の感情のみで離婚を決めてしまうとあとで後悔する場合があるため注意しましょう。

浮気の解決から離婚・再スタートまでは、法的な交渉事からお金のやりとりまで、やらなければならないことが満載です。
1人でこなすのは負担が大きいため、不倫問題に強い弁護士のサポートを受けることをおすすめします。

現在は見積もり・相談料無料の事務所も増えていますので、気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

ページトップ