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つらいサレ妻が夫婦間関係を再構築できるケースとできない場合の対処法

サレ妻とは、不倫をされている妻のことです。「夫が不倫をしている」と気づいてしまうことはとても辛いことですし、精神的にも非常に不安定になってしまいます。
しかし、サレ妻の中には不倫をされていても夫婦関係を再構築したいと考える人も少なくありません。
サレ妻が夫と夫婦関係を構築していくには並々ならぬ努力が必要ですが、実際に努力をして再構築に成功した人もいます。逆に、十分な不倫慰謝料をもらって新しい人生を選ぶという方法もあります。

サレ妻の辛さとはどのようなものなのか、サレ妻が夫婦関係を再構築するためにはどのような努力をする必要があるのか、詳しく見ていきましょう。

悩んでもダメ!サレ妻が前に進むためにすべきこと

サレ妻にとっては「夫が不倫している」ということは間違いなく大きな悩みです。
しかし、1人で悩んでいても前に進むことはできません。サレ妻が夫の不倫に対してしなければならないことは、まず今後の方向性を決めることです。

不倫をされたということが分かっていても、相手との関係を再構築して家庭を築き直していくのか、それとも離婚して慰謝料をしっかりともらうのかの2択になります。
決めること自体が大きな悩みであることは間違いありません。しかし親や友人に相談するなどして今後の方向性をまずは決定しましょう。

(1)再構築して前に進む

離婚には様々なハードルがあります。子供の問題を初めとして経済的な問題等々、離婚することは結婚することよりも難しいと言えます。
また、子供にとっては親が離婚しないほうがよいことは言うまでもありません。

経済的な理由や、子供のために不倫された辛い気持ちを我慢して再構築するという選択肢があります。前述したように再構築は簡単ではありません。
しかし、再構築することができた夫婦もたくさんいます。また、離婚するのであれば再構築をトライしてみて、そのトライが失敗した後でも遅くはありません。
辛い気持ちや怒りを一旦置いておき、「再構築する努力をしてみる」という方法があります。

(2)離婚して慰謝料をしっかり取る

「もう再構築は無理」と考えるのであれば、離婚して慰謝料をしっかり取って、ある程度経済的な保証を得てから離婚するという方法もあります。

夫婦関係そのものに問題があり夫が浮気しているのであれば、再構築をすることも可能かもしれません。
しかし、夫婦関係に全く問題がないのに浮気しているケースや、何度も別の女性と不倫を繰り返しているようなケースでは再構築は難しいかもしれません。
このようなケースでは、夫の人間性そのものに問題がある可能性があるためです。

何度もサレ妻にされて、さすがにもう我慢できない場合や再構築を試みたが不可能だった場合、感情的にどうしても不倫が許せない場合には離婚するしか選択肢はありません。
離婚するのであれば慰謝料はしっかりと取りましょう。

慰謝料は基本的に相手との交渉になります。交渉を有利に進めるのであれば、交渉のプロである弁護士に相談するのが1番です。
慰謝料には適正価格というものがあり、不倫の態度や家庭の状況によって不倫慰謝料の相場は上下します。
弁護士であれば、このような価格を熟知していますし、普通の人間は弁護士から不倫慰謝料の請求が来たら臆してしまうので、交渉が有利になる可能性が高くなります。
離婚するという結論に至ったら不倫問題に強い弁護士事務所へ相談するようにしましょう。

サレ妻が夫と再構築する方法

サレ妻が夫と再構築する方法は様々です。夫と再構築に成功しているサレ妻もたくさんいるのは事実です。

再構築に成功する方法は夫婦によって様々でしょう。しかし、大切なことは「どちらか一方が悪い」と決めつけて、感情によって責めないことです。
不倫をする相手もある程度の理由があり不倫をしていることが多く、奥さんに対して後ろめたい気持ちや罪悪感も感じているものです。
そこで、まずは何が問題なのかを話しあい、夫婦間の問題を共有していくようにしましょう。

(1)問題の本質を話し合う

不倫というと、どうしても不倫した人間が悪いという解釈になりがちです。たしかに不倫は法律で守られた妻の権利を侵害しているため、不倫をした側が悪いということは間違いありません。
しかし、夫婦という人間関係で一方が絶対的に悪いということなどあり得ません。非常に面倒かもしれませんし、気が重いことではありますが、不倫に至った問題をまずは夫婦で話し合うことが大切です。

特に、不倫に至る夫婦の多くがセックスレスに陥っていることが多く、夫婦どちらか一方が不倫をしている夫婦のうち実に約6割がセックスレスだと言われるほど、セックスは夫婦間感の構築維持に大切な行為です。

自分たち夫婦の関係にどんな問題があったのかまずはしっかりと話し合ってみましょう。特に不倫期間中というのは夫婦の会話がないか、会話が表面上なものであることが少なくありません。
このため、どんな会話でもいいので、本心で話し合いを行うということがまずは非常に重要になります。

(2)感情的にならない

サレ妻としては、不倫をされたのですから、夫に対して感情的になり責め立てる気持ちになるのも仕方ありません。
しかし、夫婦関係の再構築を目指すのであれば、決して感情的にならないことです。とにかく大切なことはお互い率直に話し合いをするということですので、感情的にならずにできる限り冷静に話をするようにしましょう。

どちらか一方が感情的になってしまうと、相手から罵られたり、相手を罵ってしまったり、双方より深く傷ついてしまうものです。
再構築とは、一度壊れた関係性を元から戻すということだということを強く認識し、これ以上関係を壊すことがないようにできる限り冷静に話をしましょう。

(3)自分から感謝や愛情を伝える

不倫をしてしまう人の多くが「自分は相手に必要とされていないのではないか」と感じる心から、寂しさや虚しさを埋めるために不倫に走ってしまいます。
自分から相手に対して好きだという気持ちを伝えること、相手に何かしてもらったら「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えること。
この繰り返しで、相手との人間関係は構築されていきます。心の中で思っていても、気持ちは相手に対して伝えなければ伝わりません。
再構築をしたいのであれば、より意図的に感謝や愛情表現をすることに努めましょう。

(4)子供の将来を夫婦で話し合う

子供がいる場合には子供の将来や進路について2人で話し合うことも重要です。子供の悩みというのは、夫婦2人でしか共有することができない悩みです。

共通の悩みや課題を共有することによって、夫婦の絆は深まるものです。定期的に子供の将来について話し合う時間を設け、子供の成績や友達との人間関係、習い事、将来の夢など、できる限り夫婦で共有することで、夫婦の関係は再構築されていきます。

不倫慰謝料を受け取り、前へ進む

サレ妻の選択肢は再構築だけではありません。
どうしても夫の不倫を受け入れることができずに再構築をする気持ちになれないのであれば、慰謝料を受け取り、今後養育費を払ってもらうことで、経済的に苦労することなく離婚して前に進むことです。

離婚を決定する前に慰謝料はどのくらいか、養育費はどのくらい受け取ることができるのかをまずしっかりと調べておき、自分や子供ができる限り経済的に苦労することがないように準備してから離婚するようにしましょう。

また、離婚しても子供にとってはたった1人の父親ですので、できる限り円満に離婚して子供と父親の関係が継続するようにすることも、母親としての務めの1つだということを忘れないようにしましょう。

(1)慰謝料はどのくらい?

離婚する場合の不倫慰謝料の相場は200万円〜300万円と言われています。特に不倫前は夫婦関係が良好だった場合には慰謝料は相場よりも上がっていきますし、子供がいる場合にも不倫慰謝料は上がります。
逆に不倫前から夫婦関係が破綻していた場合や、子供がいない場合には慰謝料が下がる傾向にあります。

「離婚する」と決めてから、慰謝料を請求しようと思ってもいくらの慰謝料を請求することが適正なのかは普通の人には分かりませんし、自分のケースでは慰謝料が上がるのか下がるのかも分かりません。

そして、基本的に慰謝料請求は夫と夫の不倫相手との交渉になりますので、「慰謝料をとって離婚しよう」と決めたら弁護士に相談するのが無難です。
不倫慰謝料請求に強い弁護士であれば、相場よりも高額な慰謝料を取れる可能性もあります。また、手元に弁護士へ支払うお金がないという人も、着手金無料の弁護士であれば、獲得した慰謝料の中から支払うことも可能です。

いずれにせよ、離婚後というのは引っ越しや新居への入居費用などで何かとお金が必要になりますし、子供の将来に向けて蓄えも必要になります。
離婚して経済的に不安定になる可能性がある人は、慰謝料だけはしっかりと獲得し、ある程度の経済的な保証を得て離婚するようにしましょう。

(2)養育費はどのくらい?

子供がいる場合には、子供の養育費の問題もしっかりと話し合う必要があります。また、今は養育費の未払いが社会問題にもなっているので、夫婦で取り決めた内容は公正証書にしておく必要があります。

契約を公正証書にしておけば、もしも養育費が不払いになったとしたら、裁判なしで相手の給料を差し押さえることができます。
離婚する時には「養育費を払う」と言っている夫も、離婚して新しい家族ができた場合には養育費を子供が大人になるまで払ってくれるかどうかは非常に不透明です。
このため、養育費の支払いに関しては必ず公正証書にするようにして下さい。

また、養育費は夫の年収と妻の年収によって相場が決まっています。裁判所は養育費算定表を出しており、おおよそ養育費は以下のリンク先の目安によって決まります。
参考:http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/santeihyo.pdf

例えば、夫の年収が375万円〜525万円で、子供(0歳から14歳)が1人だった場合には4万円〜6万円が相場ということになります。
養育費の算定にあたって、裁判所が出している養育費算定表を参考にするのは非常に有効な方法です。

離婚する時には感情的になるものですが、考えなければならないのは子供のことです。子供が親の事情によって人生を左右されることがあってはなりません。
しっかりと養育費や慰謝料を取り決め、その契約が履行されるように公正証書などで担保した上で離婚するようにしてください。
もちろん、離婚後の父親との面談についてもしっかりと取り決めるようにしましょう。子供は親の離婚とは無関係ということをくれぐれも忘れないようにしてください。

口コミから分かるサレ妻にとって辛いこと

夫が不倫しているサレ妻はいうまでもなく辛いものです。「何時に帰ってくるか分からない夫を待つ」「夫が明らかに嘘をついているのを聞き逃す」これらは全て辛いものです。
また、夫が不倫しているという相談は誰にでもできるわけではありませんので、サレ妻は「自分は孤独」「この世に必要ない」と精神的に孤立してしまう傾向があるようです。

サレ妻にとっては相手のことというよりも、「自分を責める」などのことの方が辛いことが多いようです。しかし、世の中には不倫をされて辛い思いをしているサレ妻はたくさんいます。
悩みは誰かと共有することによって気持ちは楽になります。そんな時はTwitterなどで「サレ妻 つらい」などと検索してみましょう。
同じ悩みを抱えている女性のつぶやきを多く検索することができるでしょう。

サレ妻がどんな思いを抱えているのか、Twitterからいくつか紹介していきます。

https://twitter.com/nomen75565769/status/1188448673367113729


https://twitter.com/hFU3coCkrsU1Hq9/status/1091600240866545665

夫に開き直られている女性、夫への信頼が根底から崩れている女性、不倫相手の女性へ復讐を考えてしまう女性、自分を責めている女性など様々です。
とにかく共通しているのは、皆解消できない悩みや辛さを抱えてしまっているということです。
1人で悩んでいるのではなく、同じ悩みを抱えている女性と苦しみを共有するのもつらさを乗り越える1つの方法かもしれません。

サレ妻がやってはいけないのは自分を責めること

サレ妻は精神的にかなり追い詰められています。しかし、そのような時に絶対にやってはならないことは自分を責めることです。
「私がもっと綺麗だったら」「私がもっと若かったら」などと自分を責めても意味のないことでサレ妻は自分を責める傾向にあります。
特に夫から「お前のせいで不倫した」と責められてしまうと、なお自分を責めてしまう可能性は高くなります。

しかし、どんなに落ち込んでも自分を責めても何も解決しません。それどころか自分を責めることによってストレスはさらに増え、情緒不安定と睡眠不足は深刻化します。
相手が悪いとだけ責めることも良いこととは言えませんが、自分を責めても何も解決さしません。不倫の多くがどちらか一方に原因があるとか、妻の容姿や性格だけが原因で起こるわけではありません。

不倫の原因は2人の人間関係が原因で起こることです。
夫からどんなに責められたとしても自分を自分で責めることは絶対にやめましょう。
また、1人で悩んでいると、ネガティブな気持ちになってしまうものですので、友人や親などに相談して、客観的な意見を聞いてみるというのもよいでしょう。

まとめ

サレ妻は非常に辛いものです。精神的におかしくなってしまうことも自殺を考えることすらあるかもしれません。しかし、夫の不倫が収束しない限りは再構築するか離婚するか、いずれかを決定しなければなりません。
どちらの答えが正解ということはないので、自分で正解を出すしかありません。辛いですが、子供を抱えている場合には再構築か離婚かを決定してとにかく前に進む必要があります。

離婚する場合には弁護士に相談するのがベターですし、再構築する場合には、まずは感情を排除し冷静に話し合ってお互いの理解に努めましょう。
サレ妻は辛いですが、多くの人が乗り越えています。自殺など考えず、どんな結論でも前に進むことを意識してください。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

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