1. 不倫慰謝料請求ガイド
  2. 不倫をしていないと言われた

「不倫していない」「不倫の事実がない」と言われた際の対処方法

「明らかに女がいるのに認めようとしない」
「外に男を作っているのに問い詰めると逆ギレされる」

配偶者の不倫に関して、こんなお悩みはありませんか?
一度問い詰めてみたけれど、証拠がなくて言いくるめられてしまった。もう、どうしようもないのでしょうか。

結論から言うと、この状態からでも配偶者に不倫を認めさせる方法は存在します。
泣き寝入りして苦しむ必要はありません。

この記事では、とぼける配偶者に不倫を認めさせる方法をくわしく解説していきます。

なぜ配偶者は不倫していないと言い張るのか

そもそも、不倫の事実をパートナーに感づかれている時点で、追い詰められるのは時間の問題です。にもかかわらず、往生際悪く不倫を認めないのはなぜなのでしょうか。

不倫をしていないと嘘をつく理由を5つ紹介します。

(1)不倫相手を庇っているから

第一に考えられるのは、不倫相手を庇って不倫を認めないという可能性です。
不倫を認めると、不倫相手に慰謝料の請求などの要求が突き付けられることが想像できるため、頑として不倫の事実を認めないケースがあります。

また、禁断の恋に酔っている状態だと「恋人を守っている自分」に陶酔していることも考えられます。
不倫相手を庇っている場合は、決定的な証拠がなければ事実を認めないことが多いです。

(2)離婚したくないから

「パートナーと離婚したくない」という思いから、不倫の事実を認めようとしないケースもあります。
不倫が確定してしまうと離婚騒動に発展してしまう可能性が高いため、この場合も不倫を認めようとしません。

当然ながら潔く認めた方が、証拠が出てきてから認めるよりパートナーの心証は良いことが多いです。
しかし「不倫の事実そのものをないことにする」に望みをかけて、離婚を回避しようとする配偶者が多く存在します。

不倫=離婚の図式が出来上がっていると、証拠が出ない段階ではなかなか認めようとはしないのです。

(3)慰謝料を払うのが嫌だから

「慰謝料を払いたくないから」という勝手な理由も、配偶者が不倫を認めない理由の一つです。

不倫はパートナーに対する不法行為であり、不倫相手と共同して慰謝料を払わせることができます。
「慰謝料を払いたくない」「お金がない」ことから、不倫を認めるのを渋ることもあるのです。

(4)ばつが悪いから

子供のような理由ですが、不倫の事実を知られるとばつが悪いからやっきになって否定する人もいます。
「不倫を認めたらパートナーと不仲になるかも」「家の居心地が悪くなる」といった考えが原因です。

(5)ダブル不倫だから

自分だけでなく不倫相手も既婚者の、いわゆる「ダブル不倫」の場合も、なかなか不倫を認めようとしません。というのも、不倫騒動が大ごとになって不倫相手の家庭に知られると、不倫相手の配偶者からも責任を追及される恐れがあるからです。

不倫に不倫相手との話し合いや連絡は付き物です。パートナーの出方しだいでは不倫相手の配偶者に知れる可能性も高いため、保身から不倫を認めないケースもあります。

不倫していないと言い張る配偶者に認めさせる方法

問い詰められても頑なに不倫を認めようとしない。そんなパートナーに不倫を認めさせるには、どうすればよいのでしょうか。

パートナーに不倫を認めさせるために効果的な5つのアプローチを紹介します。

(1)決定的な証拠を突き付ける

最も確実なのは、不倫の決定的な証拠を突き付けることです。
証拠がない段階では「とぼける」「逆ギレする」といった反応を示していた相手も、多くの場合決定的な証拠を突き付けられると素直に不倫を認めます。
どんなものが不倫の決定的な証拠となるのかは後程具体例を紹介するので参考にしてください。

不倫を認めさせるには、有無を言わさぬ証拠を提示するのがもっとも効果的と言えます。

(2)これまでの配偶者の不審な点を淡々と提示する

配偶者の不倫には、どんなところで疑いを抱いたのでしょうか。
これまでに発見した不審な点を、一つ一つ列挙して説明を求めてみましょう。

「最近残業が多いけど何の仕事をしているの?」
「この間の出張はどこで何をしていたの?」

など、具体的に質問していきます。

出張や残業など、職場がらみの不審点が多いのであれば、一度職場に連絡をとって裏取りしてみるのもおすすめです。

「出張と言っていたこの日は有給取っていたよね。嘘ついて何をしていたの?」

などと聞いてみましょう。もう言い逃れができないと悟ると、自分から不倫の事実を自白することがあります。

(3)自分の信頼を裏切っているとはっきり伝える

配偶者のおこないが自分の信頼を裏切っているとはっきり伝えるのも効果的です。

「不倫していることは知っているし、問い詰めても逃げ回る態度には失望している」
「自分は深く傷ついていて、改めないようであれば夫婦としての在り方も考えなければならない」など、自分への裏切りであると正面から伝えてみてください。

不倫をしている人というのは、パートナーへの罪悪感は少なからず抱いているものです。普段は見ないようにしている部分を強く突かれると、ショックを受ける人は少なくありません。

これ以上事態を悪化させるよりは、と不倫の事実を認めることもあります。

(4)弁護士に同席してもらう

不倫を認めない配偶者との話し合いには、弁護士に同席してもらうのが良いでしょう。
配偶者と一対一の話し合いの場合、ヒステリックに対応されたり怒鳴り散らされたりとなかなか話が進まないこともあります。

第三者に同席してもらうことで、話し合いはよりスムーズに進むことが多いです。
また、弁護士が居るだけで「いい加減な態度は許さない」との姿勢を示すことができます。

同席してもらうだけで不倫を認めることもあるほど効果が高い方法です。検討してみてください。

(5)不倫相手に接触して自白させる

パートナーとの話し合いではらちが明かないようであれば、不倫相手の方に働きかけることもできます。
不倫相手からの自白は録音や書面という形で残しておけば、裁判の証拠として利用することも可能です。

不倫相手が特定できている場合に限った方法ですが、不倫相手は問い詰めるとあっさり認めることも多く、効果が高いと言えます。

なお、不倫相手と直接会う場合は弁護士を伴うのがおすすめです。
相手にプレッシャーを与えることができますし、万が一感情が高ぶってしまったときのストッパー役にもなってくれます。

不倫の決定的な証拠になるのはどんなものか

不倫の証拠として有効なのはどのようなものなのでしょうか。
結論から言うと、不貞行為、すなわち肉体関係の存在を示すものが不倫の証拠になります。
具体例を紹介しましょう。

(1)肉体関係を匂わすLINEやメール

配偶者と不倫相手のやりとりで、肉体関係を匂わすものが不倫の証拠として利用できます。
LINEやメールなどが代表的でしょう。

なお、証拠保全の際は、該当のメッセージの写真を撮って保管しておきます。
バックアップデータなどをコピーすることは「プライバシー権の侵害」にあたる可能性があるため、控えてください。

(2)性行為の写真や動画

配偶者と不倫相手の性行為の写真や動画があれば、それらも不倫の証拠になります。

性行為の写真や動画の入手方法としては、自宅のペット用カメラや防犯カメラに写り込んでいた場合や、当事者が性行為の写真を撮ってスマホに共有しているといったケースが代表的です。

発見した場合は証拠として保存しておきましょう。

(3)探偵の調査報告書

探偵に不倫調査を依頼すると、不倫の事実が判明した時点で「調査報告書」を作成してくれます。
この報告書は配偶者を問い詰めるのにも使えますし、裁判になった際も不倫の客観的証拠として利用可能です。

(4)ホテルに入るときの写真(複数回)

配偶者と不倫相手がホテルに入るときの写真を複数回分撮影できれば、こちらも決定的な証拠として利用できます。
顔がはっきり映っており、日付も分かるとベストです。

写真が複数回分必要なのは、一度だけでは証拠としては弱い場合があるからです。
「体調を崩して介抱していただけ」「ホテルが取引先で営業に行っただけ」などと言い逃れされる可能性があります。

撮影の数としては三回分もあれば、決定的と言えるでしょう。

不倫の確実な証拠をつかむ方法

不倫を解決するために最も確実なのは「有無を言わせぬ証拠を集めること」です。
では、証拠集めは具体的にどのようにおこなえば良いのでしょうか。

不倫の証拠を集める方法をご紹介します。

(1)探偵に依頼する

不倫の証拠を集めるのに最も確実なのは、探偵や興信所などプロに調査を依頼することです。
不倫の当事者に対して張り込みや尾行などをおこない、証拠を集めてくれます。

探偵の取得した写真や報告書は、裁判でも証拠として提出できるものです。
「いつ」「どこで」「誰と」不倫していたのかが分かる「隙のない証拠」を入手できます。

探偵に依頼すると、数万円~数十万円の費用がかかります。
しかし、現在は成功時のみ報酬の発生するプランなど、様々なプランを用意している探偵事務所が多いです。
うまく使えば費用倒れになるリスクを軽減できますので、プロへの依頼も選択肢の一つです。

(2)配偶者のSNSやスマホをチェックしてみる

探偵に調査を依頼するほか、配偶者のSNSやスマホをチェックし自分で調べることもできます。
LINEやメール、SNS上でのやりとりなど、怪しい点がないか確認してみましょう。不倫相手とのやりとりが残っているかもしれません。

SNSやメッセージをチェックする際は「やりとりのデータを丸ごとコピーする」「SNSのアカウントに不正にログインする」といった方法は避けたほうが良いでしょう。

この二点は配偶者のプライバシー権の侵害と見なされる可能性があり、万が一の場合は配偶者に訴えられる可能性もあるからです。

「やりとりの画像を残す」「SNSで公開されているやりとりのみチェックする」など、不倫の調査に必要な範囲のみにとどめてください。

(3)自分で証拠を集めるときの注意点

不倫の証拠を自分で集めるときは、基本的に張り込みや尾行といった実地調査はおすすめしません。
なぜなら、調査自体が手間も時間もかかり大変なうえ、配偶者に感づかれるリスクが高いからです。

実地調査を自分でおこなうと「顔や車を知られている」「見失う場合がある」「有効な写真がうまく撮れない」などの理由から、失敗のリスクがどうしても高くなります。
すでに一度問い詰めている場合は配偶者も警戒しているためなおさら難度は高いです。

また、仕事や家事・育児と並行しておこなう必要があるため、調査でかかる負担も小さくありません。

こういった事情から、自分で調査する場合は自宅で可能な範囲にとどめることをおすすめします。
実地調査が必要ならプロに任せておきましょう。

不倫を問い詰める際は弁護士に相談する

不倫を問い詰める際は、弁護士に依頼して同席してもらうのがおすすめです。
それなりの費用はかかりますが、相応にメリットがあり、不倫問題の解決までトータルにサポートしてくれます。

不倫を問い詰める際に、弁護士に依頼するメリットを4点紹介します。

(1)自分の本気度を示すことができる

弁護士を連れていくメリットの一つは、配偶者に対して自分の本気度を示すことができることです。
不倫を確信していて、厳しい姿勢で対処する気だということが伝わります。

「とぼければ切り抜けられる」「うやむやにすればいい」と考えている配偶者も、弁護士を連れてくればいい加減な対応はできません。

また、実際にやるかどうかは別として、弁護士がいるだけで「離婚」「慰謝料の請求」を匂わせることもできます。
心理的にプレッシャーをかけられるので、ケースによっては弁護士がいるだけであっさりと自白し謝罪してくることもあります。

「不誠実な対応は許さない」と態度で示すことができるので、話し合いに真剣に応じない配偶者には効果が高い方法です。

(2)状況証拠でも不倫を認めることがある

弁護士を連れていくことで、配偶者が状況証拠だけでも不倫を認めることがあります。

「ホテルのレシート」や「不倫相手との恋人同士のようなやりとり」など、決定打にはかけても、不倫の存在を推測するのに十分な証拠はあるでしょう。
しかし、こういった証拠が出てきた場合でも、逆ギレしたり否定したりする配偶者はいます。

弁護士は法律のプロというイメージがありますが、同時に交渉のプロでもあります。
弁護士が理詰めで一つ一つ説明させることで、配偶者の言動の矛盾点を突き、不倫の自白に成功したケースも少なくないのです。

状況から考えて不倫は明らかなのに認めようとしない、こんな場合も弁護士は強い味方になってくれます。

(3)慰謝料の請求も合わせて依頼できる

配偶者に不倫を自白させることができれば、引き続き不倫相手に慰謝料を請求することになります。その場合、同じ弁護士に続けて依頼するとスムーズです。

特に、慰謝料の金額は不倫の態様によっても変化します。事情を分かっている弁護士であれば、状況に即した適正な金額を算出できるでしょう。

新たな弁護士に依頼すると一つ一つ事情を説明する必要があります。配偶者と交渉する段階から依頼しておいた方が、請求の際に状況を正しく把握して細やかに対応してくれます。

(4)違法な証拠集めをしないようアドバイスをしてくれる

証拠を自分で集める際に、違法な手段を取らないようアドバイスをしてくれます。というのも、自分で証拠集めをする際、どこからが違法になるのか分からないということも多いからです。

たとえば「配偶者と不倫相手のメール」「不倫相手の身元「SNSのメッセージ」などは、しばしば不倫調査の対象になります。
しかし、どこまで調査して良いかの判断が難しく、ひとりで調べると違法な証拠収集をしてしまう可能性があるのです。

その点、法律の専門知識を持っている弁護士であれば、違法と適法のボーダーラインを適切に判断可能です。
証拠集めを始める前に相談すれば、「その方法はまずいですよ」とストップをかけてくれます。

相手方に訴えられたり、プライバシー権の侵害を理由に慰謝料の減額を迫られたりといったリスクを軽減できるでしょう。

まとめ

パートナーが明らかに不倫しているのに認めようとしない。そんなときは決定的な証拠をつきつけるのが一番です。
しかし、様々な事情から状況証拠しか用意できないこともあります。そんなときは今回紹介した内容を参考にしてみてください。

なお、配偶者を問い詰める段階でも、弁護士に同席してもらうのは非常に有効です。
本気度を態度で示すことができますし、弁護士が居るだけで話し合いがスムーズに進むことも少なくありません。

依頼を考える場合は、一度相談料無料の事務所を選んで意見を聞いてみるのがおすすめです。
希望に合った解決ができそうか、慰謝料はいくら取れそうかなど、過去の事例から解決までの展望を確認できます。一度検討してみてください。

不倫慰謝料請求に強い弁護士

ページトップ