結婚5年目は倦怠期になりやすい?倦怠期に陥る原因と対策を解説
「うち、もしかして倦怠期じゃない?」
夫婦で生活する中で、ふとした瞬間にこう感じることはありませんか?
実は、結婚5年目という時期は、倦怠期に陥りやすいです。
倦怠期は長引くと生活に様々な悪影響を及ぼします。
放置しておくと、離婚の危機の原因になることもあるのです。
夫婦の危機を回避すべく、結婚5年目の倦怠期について、その原因と対策を考えていきましょう。
結婚歴も長くなり「最近家の空気悪いかも?」と感じているのであれば、参考になるかもしれません。ぜひご一読ください。
結婚5年目は倦怠期に陥りやすい?
結婚5年目という節目は、倦怠期に陥るリスクが高い時期です。
離婚の危機を呼び込むこともある倦怠期は放っておくと危険です。
一体なぜ倦怠期になりやすいのか、その原因を見ていきましょう。
(1)配偶者の存在が当たり前になってくる
結婚5年目は、ちょうどパートナーの存在が当たり前になってくる時期です。
結婚してから5年も経過すると、新婚当初の新鮮さも薄れてくるためです。
結婚した直後は「一緒に暮らせることが嬉しい」「同じ部屋にいるだけで幸せ」と感じていても、慣れてくるとそれが当たり前になり、いちいち嬉しいとは感じなくなります。
「配偶者は空気のような存在」とはよく言われることですが、それも過ぎると倦怠期に陥る原因となり得るのです。
(2)お互いに気配りをしなくなる時期
結婚して時間が経つにつれて、お互いに対する気配りをしなくなる夫婦は多いです。
恋人だった頃は相手が逃げていかないよう、あれこれ気を配っていた人も、結婚してしばらく経つとあまり気を遣わなくなります。
気配りが減るという現象は、ある意味「家族」として成熟してきているという証でもあります。
そのため悪い意味だけではなく、近しい存在になってきた現れです。
ただ、あまりにもお互いに配慮が欠けると、喧嘩や倦怠期の原因になります。
(3)子供の世話で多忙になりやすい
子供がいる夫婦では、子供の世話で忙しく、パートナーにまで意識が回らないという人も多いです。
小さい子供は一人では生きていけないため、どうしても子供優先の生活になってしまいます。
たとえば、結婚2年目で子供ができた場合を考えてみましょう。
このケースだと、結婚5年目で子供は3歳を迎えています。
個人差はありますが非常に手のかかる年齢であり、子供が中心の生活になることも少なくありません。
とりわけパートナーが子育てに非協力的だと、片方の親の負担が極端に増加するため、子供の世話に忙殺される傾向が強いです。
子供優先の生活で余裕がなく、夫婦としては倦怠期に陥ってしまうこともあります。
(4)放っておくと離婚の危機が訪れることも
夫婦の倦怠期は、放っておくと離婚を招く原因になることもあります。
「倦怠期だから離婚しよう」という発想にはあまりなりませんが、どちらかが浮気に走る原因になるかもしれません。
夫婦仲が悪化し家庭が安心できない場所になると、人によっては配偶者以外の恋人を外に求めることもあるのです。
また、倦怠期が原因で夫婦仲が悪くなると、喧嘩が絶えず空気の悪い家庭になってしまうことも考えられます。
倦怠期そのものが離婚の原因になることは少ないですが、浮気や夫婦仲の悪化など、間接的に離婚を招く可能性はあります。
早めに対策を打つのがおすすめです。
倦怠期の原因とは?
そもそも、倦怠期が発生する原因とは何なのでしょうか。
結論から言うと、一般的に、夫婦や恋人同士の倦怠期の原因は「変化の無さ」と言われています。
この章では、「夫婦の場合」にスポットを当てて、倦怠期に陥る原因をもう少し掘り下げてみましょう。
(1)夫(妻)に飽きてきた
「パートナーとの暮らしに飽きてしまう」ことは、倦怠期の代表的な原因の一つです。
特に、日ごろの生活に変化がない夫婦の場合、倦怠期の大きな理由の一つになり得ます。
生活に変化がないというと少々抽象的ですが、具体的には以下のような場合です。
- 夫婦で出かけることが少ない
- いつも同じ服装をしている
- 夜の生活が単調でいつも同じ流れ
- 時間の過ごし方が固定化されている
面倒臭がりで変化を嫌う人は特にこういった傾向が強いです。
パートナーとの生活にも飽きを感じやすいので、何らかの対策が必要になります。
(2)見た目に気を使わなくなる
長く一緒に生活して、しだいに外見に気を遣わなくなるのも倦怠期の原因の一つです。
自分やパートナーに、たとえば以下のような特徴はありませんか?
- 寝ぐせがついたまま一日過ごす
- 休みの日は一日中、寝間着で過ごす
- 下着のままでうろうろする
- 髭が伸び放題でも気にしない
一緒に生活している相手がだらしないと気も弛んでしまうものです。
外見に気を遣わないことも、倦怠期の代表的な原因の一つです。
(3)家族として安心感が出てくる
家族として安心感が出てくるのも、倦怠期の原因になります。
お互いがパートナーにとって安心できる相手になるのは、必ずしも悪いことではありません。
家族として協力して生活できるのは素晴らしいことです。
問題は、お互いを異性として認識できなくなることなのです。
家庭の「所帯感」が強くなりすぎると、恋人としては倦怠期になることがあります。
「家族と体を重ねることはできない」とセックスレスになる場合や、家庭の外に恋人を求め不倫に走ってしまう原因にもなります。
あなたは大丈夫?倦怠期の夫婦に見られる特徴
多くの場合、倦怠期はある日突然やってくるものではありません。
「うちは倦怠期知らずだから大丈夫」と思っていても、実は倦怠期の兆しは既に現れているかもしれません。
この章では、倦怠期を改善・予防するために、倦怠期の夫婦に見られる特徴をいくつか紹介していきます。ご自身とパートナーに置き換えて、大丈夫かどうかチェックしてみましょう。
(1)夫婦の会話が少ない
会話が少ないというのも、倦怠期の夫婦の特徴の一つです。
パートナーとは、一日のうちにどの程度会話があるでしょうか。
用がなければ口を開かず、話すことが家事や仕事上の業務連絡に留まってはいませんか?
このように、事務的な会話だけが一日のコミュニケーションを占めている場合は危険信号です。
雑談や冗談など、気安く他愛のないおしゃべりが少ないのであれば、もしかすると倦怠期の現れかもしれません。
(2)スキンシップがない
スキンシップがないのも、倦怠期の夫婦の特徴です。日頃、パートナーとの触れ合いはありますか?
「5年も経つとそんなにベタベタしない」「いきなり触ったりするのはなぁ…」という方もいるかもしれませんが、スキンシップは夫婦の共同生活における重要なスパイスです。
お互いを異性として認識する大切な瞬間でもあるため、全くスキンシップがないと倦怠期に陥りやすくなります。
日々の生活の中でのなにげないボディタッチや、夜の生活の頻度はどうでしょうか?
全くない、思い出せないほど少ないという場合は、倦怠期に陥っているかもしれません。
(3)夫(妻)への不満ばかりが目に付く
相手の行動や言動に対し、不満な点ばかりが目に付くようになっていませんか?
例えば、家事一つとっても、「やってくれたこと」より「できていない部分」ばかりが気になることはないでしょうか。
一緒に暮らすことに慣れてくると、お互いの生活への貢献は「当たり前」になりがちです。もちろん、共同生活を送る上ではお互いに支えあうことは必要です。
しかし、やってくれて当然と不出来な部分が目に付く「減点評価」を無意識のうちにやっているのであれば、倦怠期の可能性があります。
(4)夫(妻)の行動に興味がなくなる
パートナーの行動に興味が無くなっていないでしょうか。
一緒に居ることが当たり前の夫婦だと、相手の行動にも興味が湧かなくなることがあります。
例えば、休日にパートナーが何も言わず出かける準備をしていても興味がないようであれば危険信号です。
仲の良い夫婦であれば「どこ行くの?」くらいは聞くものです。
相手がどこで何をしていても気にならないようであれば、倦怠期のサインかもしれません。
(5)外出やデートが面倒臭くなる
夫婦での外出やデートが面倒臭くなってはいませんか?
お互いの休みに出掛ける予定をしていて「楽しみだなぁ」より「面倒臭いなぁ」が先に来る場合は倦怠期の可能性があるため要注意です。
また、外出先を考えるのが面倒で「いつものところ」ばかりになるのも危ないです。
本来、デートは恋人やパートナーと過ごす特別な時間です。
しかし、夫婦で一緒に暮らしていると、常に一緒にいることから「特別感」が薄れがちになります。
でかける楽しさより、面倒臭さが勝るようであれば、倦怠期に陥っている可能性は高いです。
倦怠期から脱出する方法
倦怠期の原因と特徴が分かったところで、次は倦怠期から脱出するための方法を考えてみましょう。
一般的に、倦怠期の対策としては「付き合いに変化をつけること」が効果的と言われています。
生活の中で実践できる方法としては、たとえば以下のようなものが挙げられます。
(1)身だしなみに気を配る
まず、家の中での身だしなみに気を遣ってみましょう。とはいえ、別に家の中でばっちりお洒落をする必要はありません。
たとえば、普段寝ぐせのついたまま歩き回っているのであれば、起きたら寝ぐせを直して軽く髪をセットしてみましょう。
つい休みの日にパジャマで一日過ごしてしまうのであれば、パジャマ以外の部屋着を用意してみるのも良い方法です。
大切なのは、生活リズムに合わせて多少のメリハリを付けることです。
家の中でもある程度きちんとすることで、パートナーにも新鮮さを与えることができるでしょう。
生活に緩急をつければ気分も変わるため、一日中だらだら過ごしてしまう方にも良い方法です。
(2)感謝を言葉にする
日頃から感謝の言葉を口にするよう意識してみるのも良い方法です。
お互いの気持ちというのは、口に出さなければ伝わりにくいものです。
「これくらい言わなくてもわかるでしょ」という意識は、倦怠期の元になります。
共同生活が長くなると、つい「できていない部分」だけを評価しがちです。
改善点は伝えるべきですが、それと同じくらい良い部分を褒め、感謝の気持ちを言葉にすると喜んでもらえます。
まずは日々の家事など、生活の中で、意識的に相手に感謝を伝えてみましょう。
「ご飯美味しいよ。ありがとう」
「ゴミ出ししてくれたの?助かる!」
など、ちょっとしたことでも口に出してお礼を言ってみてください。
(3)記念日を意識してみる
日々の生活に変化をつけるために、一年の中で特別な日を用意するのも良い改善策です。
メジャーなものだと結婚記念日などが挙げられますが、記念日の種類は何でも構いません。二人にとって意義深い日に、ちょっとしたお祝いをするよう習慣付けてみましょう。
記念日に何をするかは夫婦によって違うと思います。
手軽に試せるものであれば、以下のような内容が代表的です。
- いつもより少し高級なお店で食事をする
- 花を用意し、家に飾ってみる
- プレゼントの交換をしてみる
以上はあくまで一つの例なので、それぞれ夫婦にあったものを考えてみてください。
記念日は、夫婦であることを再認識できる良い機会になります。
これからも一緒に頑張っていこう、と意識できるタイミングであるため、倦怠期の解消にはピッタリです。
(4)小さなプレゼントをしてみる
なんでもない日にちょっとしたプレゼントを買ってみるのもおすすめの方法です。
パートナーが自分のために贈り物を選んでくれるというのは誰でも嬉しいものです。
高いものを買うと気を遣わせてしまう可能性もあるので、手頃な価格のもので日々の感謝を込めたプレゼントを贈ってみましょう。
例えば、パートナーがコーヒーをよく飲む人であれば、いつもと同じブランドの少しグレードの高い豆などはいかがでしょうか。
また、バスタイムを大切にする人であれば入浴剤なども良いですね。パートナーの好みに応じて、喜んでくれそうなものを選んでみましょう。
プレゼントは、単調になりがちな共同生活の適度な刺激になります。
倦怠期脱出にも適していますので、ぜひお試しください。
(5)お互いにひとりの時間を持ってみる
倦怠期脱出のために、定期的に自分ひとりの時間を持ってみるのも良いでしょう。
倦怠期は、四六時中一緒の時間を過ごしていることが原因で陥ることもあるからです。
自分だけの時間を確保し、お互い夫や妻がいるとできないことをゆっくりとやってみましょう。
時間をかけてと本を読んでみるのも良いですし、まとまった時間があるなら資格の勉強なども良いですね。
「男性の多い居酒屋」や「かわいいスイーツのお店」など、異性が居るとちょっと入りにくいお店を全力で楽しんでみるのもストレス発散になります。
定期的にパートナーがいない時間を持つのは、生活にメリハリをつけるのにおすすめの方法です。
一人で過ごす分、共同生活の新鮮味が増す効果も期待できます。
まとめ
夫婦であれば、一度は倦怠期を経験することもあるでしょう。
倦怠期自体はどこの夫婦でもよく見られることなので、焦らずに対処していきましょう。
倦怠期の対策に効果を発揮するのは、生活の変化です。
いつもより少しお洒落することを心掛けたり、普段から感謝を伝えてみたり、パートナーに対する接し方に変化をつけてみると、ゆるんだ関係を変えるきっかけになるかもしれません。
「改まって態度を変えるのは恥ずかしい…」と思う向きもあるかもしれないので、できることから少しずつで大丈夫です。
可能な範囲で生活の中に取り込むことで、うまく倦怠期を乗り越える手助けになります。ぜひお試しください。
参考:厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」